ひなまつりをお祝い!離乳食作りのポイント
まずは、ひなまつり向けの離乳食作りのポイントを紹介します。離乳食作りの基本である赤ちゃんの月齢に合わせた食材を使って、ひなまつりらしいカラーを取り入れましょう。
食材の種類や固さは月齢に合わせる
離乳食作りにおいて、何よりも優先すべきは赤ちゃんの月齢です。月齢によって食べられる食材の種類や固さ・量が異なるので、赤ちゃんに合ったメニューを選ぶようにしましょう。
また、せっかくのお祝いで体調不良を起こさないようアレルギーなどにも気を配る必要があります。心配なら無理をせず、日頃食べ慣れている食材をアレンジするのがおすすめです。
■月齢別の離乳食の固さの目安
月齢 | 適した食材の固さ | |
---|---|---|
離乳食初期(ゴックン期) | 5〜6ヵ月ごろ | なめらかなペースト状 |
離乳食中期(モグモグ期) | 7〜8ヵ月ごろ | 舌でつぶせるくらい |
離乳食後期(カミカミ期) | 9〜11ヵ月ごろ | 歯茎でつぶせるくらい |
離乳食完了期(パクパク期) | 12〜18ヵ月ごろ | 歯茎で噛めるくらい |
赤・白・緑を使って鮮やかにする
ひなまつりらしいメニューに仕上げるには、ひし餅に使われている赤(ピンク)・白・緑の3色を用いてカラフルに仕上げるのがコツです。この3色は「雪(白)の中から新芽(緑)が芽吹いて桃の花(赤)が咲く」という春の訪れを表現していると言われています。
他にも、色ごとに願掛けの意味もあります。それぞれの色に込められた意味と、離乳食にも使いやすい食材がこちらです。
■色の由来とおすすめの食材
由来 | ご利益 | おすすめの食材 | |
---|---|---|---|
赤(ピンク) | 桃の花の色 | 魔除けなど | プチトマト・鮭・ニンジン・イチゴ |
白 | 雪の色 | 清浄・子孫繁栄など | ご飯・パン・ミルク |
緑 | 新芽の色 | 厄除け・健康など | ほうれん草・ブロッコリー・小松菜 |
それぞれの色の食材を少量ずつペーストするのが大変な場合は、レトルト離乳食を使うのもおすすめです。コープでは、離乳食・幼児食の宅配も行っています。
【時期別】ひなまつりにおすすめの離乳食レシピ
離乳食初期〜完了期それぞれの時期に合わせた、ひなまつりにぴったりの離乳食レシピを紹介します。離乳食の進み具合は個人差もあるので、赤ちゃんに合うものを選びましょう。
【離乳食初期】ひながゆ
いつもの10倍がゆも、一手間加えるだけでひなまつり風に可愛くアレンジできます。
■材料(1食分)
- 10倍がゆ 40g
- 小松菜(葉) 5g
- ニンジン 5g
■作り方
- 小松菜・ニンジンをペースト状にする
- 10倍がゆを器に盛る
- 小松菜ペーストで目と髪を、ニンジンペーストで口を描く
野菜はやわらかくなるまで茹でてから、すりつぶして裏ごしし、少量ずつお湯を加えながら伸ばすとペースト状になります。
離乳食初期の基本のポイントは、こちらの記事で紹介しています。
【離乳食中期】ベビーそうめん
赤ちゃんも食べやすいそうめんは、ひち餅の3色を意識してカラフルに仕上げましょう。
■材料(1食分)
- そうめん 15g
- ニンジン 10g
- ブロッコリー 10g
- ツナ(無添加の水煮) 小さじ1
- だし汁 50ml
■作り方
- そうめんを1㎝ほどに切り、表示の2倍の時間茹でたあと水洗いする
- ニンジン・ブロッコリーはやわらかくなるまで茹で、食べやすい大きさにきざむ
- 鍋にだし汁と茹でたそうめんを入れ、軽く煮立たせる
- そうめんを器に移し、ニンジン・ブロッコリー・ツナを盛り付ける
離乳食中期の基本のポイントは、こちらの記事で紹介しています。
【離乳食後期】3色ミルクプリン
ミルクプリンをひし餅風カラーにアレンジしたレシピです。牛乳アレルギーがなく、離乳食が順調に進んでいれば後期ごろから食べられます。
■材料(3つ分)
- キウイ 50g
- イチゴ 50g
- イチゴ(飾り用)50g
<A>
- 牛乳 300ml
- 水 100ml
- 粉寒天 4g
■作り方
- <A>を火にかけながら混ぜ合わせ、ふつふつしてきたら火を止める
- キウイとイチゴをそれぞれ少量の水を加えてミキサーにかけ、ピューレ状にする
- 1を3等分し、キウイ(緑)/イチゴ(赤)と混ぜたもの、そのまま(白)のもので3色のプリン液を作る
- ガラスの器に緑のプリン液を注ぎ、冷蔵庫に10分ほど入れ固める
- 上から白のプリン液を注ぎ、冷蔵庫に10分ほど入れ固める
- さらに上から赤のプリン液を注ぎ、冷蔵庫に入れ3時間ほどしっかり固める
- 食べる前に冷蔵庫から取り出し、飾り用のイチゴをきざんで盛り付ける
離乳食後期の基本のポイントは、こちらの記事で紹介しています。
【離乳食完了期】ちらし寿司風炊き込みご飯
炊き込みご飯をひなまつりの定番のちらし寿司風にアレンジ。やわらかい食材を噛めるようになってきた赤ちゃんにおすすめです。
■材料(2人分)
- 米 1合
- ニンジン 1/2個
- シイタケ 1個
- 卵 1/2個
- 砂糖・塩 少々
<A>
- 醤油・みりん 小さじ2ずつ
- 粉末和風だし(赤ちゃん用) 小さじ1
■作り方
- 研いだ米を炊飯釜に入れ、1合分の水を入れる
- ニンジンとシイタケをみじん切りにし、釜に加える
- さらに<A>を加えて軽く混ぜ、炊飯スイッチをオンにする
- 溶いた卵に砂糖・塩を入れて混ぜ、薄焼きにして粗熱がとれたら細切りにする
- ご飯が炊けたら器に盛り、上から細切りにした卵を散らす
離乳食で作る!ひなまつりを彩るプレートメニュー例
お祝い気分を盛り上げてくれるおしゃれなプレートメニューを離乳食で作りましょう。ひなまつり向けの例を3つ紹介します。
おひなさまプレート
おひなさま・お内裏さまの形のおにぎりを中心に飾りつけたワンプレートメニューです。海苔・チーズなど、赤ちゃんが食べられる食材を飾りに使うのがポイント。離乳食後期以降を対象とした赤ちゃん用のふりかけも市販されているので、色付けはふりかけを使うと便利です。
まだご飯が食べられない離乳食初期の赤ちゃんには、先に紹介した10倍がゆにニンジン・ほうれん草など色が付いた野菜のペーストを使っておひなさまの顔を描く方法でチャレンジしてみましょう。
ひし餅・3色団子プレート
ひなまつりに飾るひし餅や春らしい3色団子は、まだ赤ちゃんは食べられません。代わりに他の食材を使ってお祝い気分を盛り上げましょう。
離乳食初期ごろは、マッシュポテトに裏ごししたニンジンやブロッコリーなどを混ぜ込んで3色作り、ひし形や3色団子のように形づくるのがおすすめです。
離乳食後期以降はやわらかいご飯が食べられるようになってくるので、鮭や青のりなどを使ってご飯を色付けすると華やかです。
桜飾りプレート
赤ちゃんでも食べられる野菜ペーストでお皿に模様やメッセージを描くと、お店で出てくるようなオシャレなプレートができあがります。桜模様なら春先のひなまつりにぴったりでしょう。カラフルなペーストはこちらの方法で作れます。
- ピンク:トマトペーストに調乳済の粉ミルクを混ぜ込む
- 緑:キャベツや小松菜などをペーストにする
- 黄色:かぼちゃなどをペーストにする
離乳食を特別アレンジしてひなまつりを思い出に残そう
離乳食も工夫次第で素敵なひなまつりメニューに仕上がります。ポイントは、赤ちゃんが食べられる食材を使って赤・白・緑の3色を取り入れること。おしゃれなアレンジを加えれば、より一層素敵な思い出として記念の写真に残せるでしょう。月齢に合った基本のポイントを押さえつつ、記念すべき初節句を赤ちゃんと楽しんでみませんか。
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