パンがゆの作り方|離乳食時期別のおすすめレシピや冷凍方法を紹介

パンがゆはいつから食べられる?始める時期と目安量

離乳食を与える母親と赤ちゃん
パンがゆは離乳食初期の後半以降に、ペースト状のものをごく少量から与え始めると良いでしょう。まずはパンがゆを始める時期と、時期別の固さ・量の目安を紹介します。

パンがゆを始める時期

パンがゆは、お米のおかゆに慣れてきた離乳食初期の終わりごろから食べられます。離乳食は生後5ヵ月くらいから始めることが多いため、その場合は6ヵ月ごろからメニューに加えられます。
お米の10倍がゆの作り方はこちら
パンがゆに使用するパンは、なるべく塩分や脂質・添加物が少ない食パンを選びましょう。なお、赤ちゃんにとっては食パンの耳は硬いので、調理する前に切り落としておくのが基本です。

時期別の固さと量の目安

離乳食の固さと、与える量の目安が下記です。
月齢 固さ 目安量(8枚スライスの場合)
離乳食初期(5〜6ヵ月) トロトロのペースト状 1/4枚
離乳食中期(7〜8ヵ月) 少し形が残る程度 1/2〜1枚
離乳食後期(9〜11ヵ月) 小さくカットする・ふやかす 2/3~1枚
固さや量は、赤ちゃんの成長や他の離乳食とのバランスを考慮して調整しましょう。また、食パンの材料である小麦は、アレルギー特定原材料28品目に該当します。パンによっては卵や牛乳を使用している場合もあるので、最初に与える時はベビースプーン1さじ程度の少量から始めて様子をみましょう。

パンがゆの作り方①離乳食初期

器に入ったペースト上のおかゆ
離乳食初期では、パンがゆもすりつぶしてペースト状にします。電子レンジや冷凍パンを使って作ることも可能です。離乳食初期の基本の作り方と手軽に作るテクニックを紹介します。

【離乳食初期】パンがゆの基本の作り方

離乳食初期は、食材をゴックンと飲み込めるようになる時期。なめらかなペースト状にしておくと、赤ちゃんも食べやすいです。
■材料(1食分)
  • 食パン 4g(8枚切り耳なし1/4枚)
  • 水(もしくは溶いた粉ミルク) 30ml
■作り方
  1. 細かくちぎった食パンを小鍋に入れ、水にひたしてやわらかくする
  2. フツフツと温まるまでヘラでつぶしながら弱火で熱する
  3. 火から下ろし、粗熱がとれたらすり鉢ですりつぶしてペースト状にする
アレンジを加えたい時は、ペースト状にしたバナナやリンゴ・かぼちゃなどを混ぜるのがおすすめです。
コープの食パンはこちら

テクニック①電子レンジで調理する

鍋で煮る時間がない、火を使いたくないという場合は、電子レンジで調理するのがおすすめです。食パンと水を鍋ではなく耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(500W)で1分30秒ほど加熱します。粗熱がとれたらペースト状にするだけで完成です。

テクニック②冷凍パンを使用する

冷凍保存している食パンをそのまま調理することも可能です。まずは冷凍したパンをそのままおろし器などですりおろし、水分を加えます。その後、鍋もしくは電子レンジで加熱しましょう。
なお、一度冷凍しているので、再冷凍することはおすすめできません。冷凍パンを使う場合は、食べ切れる分だけ作るようにしましょう。

パンがゆの作り方②離乳食中期

にんじんとほうれん草のペーストとおかゆ
離乳食中期になると少し形のあるものも食べられるようになり、パンがゆもすりつぶす必要はありません。離乳食中期ごろの基本の作り方と、アレンジレシピを紹介します。

【離乳食中期】パンがゆの基本の作り方

離乳食中期ごろには、赤ちゃんが口の中で食材をすりつぶしながら食べられるように。赤ちゃんの様子をみつつ、裏ごしは省いて少し形が残る程度にやわらかくして与えてみましょう。アレルギーがなければ、少量の牛乳を混ぜるのもおすすめです。
■材料(1食分)
  • 食パン 15g(8枚切り耳なし1枚)
  • 水 80ml
  • 牛乳 20ml
■作り方
  1. 細かくちぎった食パンと水・牛乳を小鍋に入れる
  2. フツフツと温まるまで弱火で熱する
  3. 火から下ろして粗熱をとる
コープの牛乳はこちら

アレンジ例:ほうれん草入りのパンがゆレシピ

離乳食中期では、パンがゆに野菜を加えて栄養をプラス。成長に合わせて、すり鉢ですりつぶさずに小さく刻んでゆでたものを入れても良いでしょう。
■材料(1食分)
  • 食パン 15g(8枚切り耳なし1枚)
  • 水 80g
  • 牛乳 20g
  • ほうれん草の葉先 1枚
■作り方
  1. 鍋でほうれん草をやわらかくなるまでゆで、水にさらしてからみじん切りにする
  2. 細かくちぎった食パンと水・牛乳を耐熱容器に入れ、ふんわりラップをして電子レンジ(500W)で1分30秒ほど加熱する
  3. 耐熱容器にほうれん草を加えて混ぜ、粗熱をとる

パンがゆの作り方③離乳食後期

食べられるものが増えてくる離乳食後期では、野菜や肉・魚など具入りのパンがゆを与えると、赤ちゃんも喜んで食べてくれるでしょう。離乳食後半ごろにおすすめのしらす・かぼちゃを使ったアレンジレシピを紹介します。

アレンジ①しらす入りパンがゆレシピ

しらすがトッピングされたおかゆ
まずは、魚を使ったパンがゆレシピです。しらすは塩分が含まれているので、熱湯で塩抜きをしてから使用しましょう。食塩不使用しらすなら、塩抜きの手間を減らせます。
■材料(1食分)
  • 食パン 10g(8枚切り耳なし2/3枚)
  • しらす 小さじ1/2
  • 牛乳(もしくは溶いた粉ミルク) 50g
  • 熱湯(塩抜き用) 適量
■作り方
  1. しらすを茶こしなどに乗せて熱湯をかけて塩抜きをした後、細かく刻む
  2. 細かくちぎった食パンと牛乳を小鍋に入れてひと煮立ちさせる
  3. 食パンを器に盛って粗熱をとり、しらすをトッピングする
やわらかくゆでた野菜をすりつぶして合わせるアレンジもおすすめです。
コープの食塩不使用しらすはこちら

アレンジ②かぼちゃ入りパンがゆレシピ

かぼちゃの離乳食
赤ちゃんがシンプルなパンがゆに飽きてきたら、甘みのあるかぼちゃを加えるとたくさん食べてくれるかもしれません。
■材料(1食分)
  • 食パン 10g(8枚切り耳なし2/3枚)
  • 牛乳(もしくは溶いた粉ミルク) 50g
  • かぼちゃ 15g
■作り方
  1. かぼちゃはやわらかくゆでた後、ペースト状にしておく
  2. 細かくちぎった食パンとかぼちゃ、牛乳を小鍋に入れてひと煮立ちさせる
  3. 器に盛り付け粗熱をとる
きな粉を少々トッピングするのもよく合います。
また、市販のベビーフードを活用すると簡単に具入りのパンがゆが作れます。

パンがゆの作り方に関する注意点

器に盛られた小麦粉と食パン
パンがゆを作る際は、パンの選び方やアレルギーに注意が必要です。また保存方法もチェックしておきましょう。最後にパンがゆに関する注意点を紹介します。

原材料がシンプルな食パンで作る

離乳食には、糖分や塩分・油分が少なく、やわらかいシンプルな食パンが向いています。ライ麦や全粒粉を使用した食パンは、赤ちゃんには消化しにくいので控えましょう。
シンプルなものであっても、ご飯と比べると食パンは脂質や塩分が多くなりがちに。頻繁に与えるのは避け、基本はお米のおかゆとし、時々パンがゆに代えるのがおすすめです。

アレルギーは必ず確認する

食パンには主な原材料である小麦の他、卵や乳製品といったアレルギーが出やすい材料が使われている可能性が高いので、最大限の注意が必要です。購入する際はパッケージのアレルギー表示を必ず確認しましょう。
アレルギーがなくても、初めて与える際はスプーン1さじ程度のごく少量から始めて様子をみるのが大切です。万が一の場合に備え、平日の午前中など病院を受診しやすい時間帯に与えてください。

保存の際は冷凍し、与える際は再加熱する

製氷皿に小分けにされた離乳食
パンがゆは冷蔵庫に入れておくとカビが生えやすいので、すぐ食べない分は冷凍保存しましょう。冷凍すると乳成分が固まることがあります。作り置きをするつもりなら、ミルクは使わずに水だけで作っておく方が無難です。
冷凍の仕方は、フタつきの製氷皿やフリーザーバッグにパンがゆを入れて冷凍庫へ。1週間を目安に使い切りましょう。また解凍時は必ず加熱するのが大切です。小さじ1くらいの量なら電子レンジ(500W )で1分ほど、足りない場合は10秒ずつ追加します。もし水気が飛んでしまったら、白湯を加えて調整すると良いでしょう。

パンがゆの作り方の基本を押さえてアレンジを楽しもう

赤ちゃんに離乳食を与える夫婦
パンがゆは、離乳食の進み具合に合わせて固さや与える量を調整するのが基本です。たくさん食べてもらうには、赤ちゃんが好きな食材をトッピングするのも良いかもしれません。アレルギーには注意し、離乳食のレパートリーの1つとして取り入れましょう。
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