【管理栄養士監修】とうもろこしの離乳食はいつから?進め方やレシピ、注意点を紹介
監修:管理栄養士 鳥内雅子先生

監修:管理栄養士 鳥内雅子先生

病院・特別養護老人ホーム・精神障害者生活訓練施設にて勤務。 現在はフリーの管理栄養士として活動。 コロナ禍に息子を出産し、離乳食の難しさに直面。同じように悩むお母さんの役に立ちたいとインスタグラムで発信を始めた。 現在フォロワー数7.3万人。 偏食改善アドバイザーの資格を取得し、離乳食や偏食に悩むお母さんたちに向けてカウンセリングや講座を行っている。

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とうもろこしは離乳食にいつから使える?

とうもろこしぺーストととうもろこしの置物
とうもろこしは月齢別の固さ、分量を守れば離乳食初期(生後5~6ヵ月ごろ)から取り入れられます。自然な甘さがあり、小さな赤ちゃんが食べやすいペースト状にもしやすいので、離乳食にぴったりの食材です。粒のまま与えると喉につまりやすいため、赤ちゃんの成長に合わせて適切に調理して取り入れましょう。

離乳食にとうもろこしがおすすめの理由

とうもろこしと器に盛られたコーンスープ
とうもろこしは赤ちゃんの成長に役立つ数種の栄養を含み、冷凍保存も可能な食材です。とうもろこしが離乳食におすすめの理由をみていきましょう。

1. 栄養が豊富

とうもろこしには赤ちゃんの成長に役立つ栄養素が豊富に含まれています。
<とうもろこしに含まれる主な栄養素>
炭水化物(糖質) 脳や体を動かすためのエネルギーとなる

たんぱく質 筋肉、皮膚、内臓、骨、髪など人の体をつくる素となる
ビタミンB1 糖質をエネルギーに変えるのを助ける、体を疲れにくくする
ビタミンB2 皮膚や粘膜を健康な状態に保つ
鉄分 貧血予防に役立つ
食物繊維 便秘予防に役立つ
栄養素は薄皮や胚芽部分に多く含まれているので、離乳食後期以降には細かく刻んで取り入れるのがおすすめです。

2. 保存しやすい

1本使いきれないときは、冷蔵でも冷凍でも保存可能です。
<生のとうもろこしの保存方法>
保存の仕方 保存期間の目安
冷蔵 皮付きのままキッチンペーパーで包み、立たせた状態で野菜室へ 2~3日
冷凍 皮付きのまま1本ずつラップで包み、冷凍保存袋に入れて冷凍室へ 約2ヵ月
<茹でたろうもろこしの保存方法>
保存の仕方 保存期間の目安
冷蔵 熱いうちに1本ずつラップに包み、粗熱がとれたら冷蔵室へ 3~4日
冷凍 輪切りにするか実を外し、水気をしっかりと切った後冷凍保存袋に入れて冷凍室へ 1ヵ月
冷凍後に調理する際は、再加熱が必要です。自然解凍は雑菌が繁殖しやすいので、絶対に避けましょう。

月齢別|とうもろこしを使った離乳食の進め方

赤ちゃんに離乳食を食べさせる様子
とうもろこしを離乳食に取り入れる際は、赤ちゃんの月齢に合った固さ、大きさにすることに加え、薄皮の処理も忘れないようにしましょう。月齢別のとうもろこしの進め方を紹介します。

離乳食初期(生後5~6ヵ月ごろ)

離乳食を始めたばかりのころは、食材はヨーグルトくらいの固さのペースト状にするのが基本です。とうもろこしをやわらかくなるまで茹でた後に、うらごしして湯冷ましなどを加えるととろとろの状態になります。薄皮があると口当たりが悪くなるので、しっかりと取り除いてあげるのがポイントです。
1食の量の目安は、赤ちゃんの様子を見ながらスプーン1さじ程度から始めましょう。

離乳食中期(生後7~8ヵ月ごろ)

離乳食中期は、やわらかい食材なら舌で潰しながらもぐもぐできるようになる時期です。与える食材の固さは豆腐くらい、1食の量は20〜30gが目安です。とうもろこしはやわらかくなるまで茹でた後、薄皮を剥いて粗めにすり潰して与えるようにしましょう。湯冷ましなどを加えると、しっとりとして食べやすくなります。

離乳食後期(生後9~11ヵ月ごろ)

離乳食後期ごろには、歯茎を使って噛めるようになります。与える食材の固さはバナナくらい、1食の量は30~40gが目安です。とうもろこしはやわらかくなるまで茹で、5~8mmくらいの大きさに刻んであげます。少しなら薄皮を含めても構いませんが、食べにくそうなら無理せずに取り除いてあげましょう。

離乳食完了期(生後12~18ヵ月ごろ)

離乳食完了期には、食材を自分で噛んでぱくぱく食べられるようになります。与える食材の固さは肉団子くらい、1食の量は40~50gが目安です。とうもろこしはやわらかくなるまで茹でた後、バラバラにして様子を見ながら粒のまま与えてみても良いでしょう。食べにくそうであれば、薄皮を剥いてあげると食べやすくなります。

月齢別|とうもろこしを使った離乳食のおすすめレシピ

とうもろこしを離乳食に取り入れ、レパートリーを増やしていきましょう。ここからは、とうもろこしを使った離乳食のおすすめレシピを月齢別に紹介します。

離乳食初期:とうもろこしペースト

おしゃれな器にもられたとうもろこしペースト
とうもろこしを離乳食初期の基本であるペースト状にする方法です。
◾️材料(数食分)
  • とうもろこし 1/2本
◾️作り方
  1. とうもろこしの皮やヒゲを丁寧に取り除き、水を張った鍋に入れて茹でる
  2. 沸騰後5分ほど経ったら取り出して粗熱をとる
  3. 包丁で実だけをそぎ落とし、細かく刻んでからすり潰す
  4. うらごししてお湯でのばして固さを調整する
使いきれない分は、製氷機などに入れて小分けにして冷凍保存すると便利です。
コープのうらごしコーンやコーン缶を使用すると、調理の時短になります。缶から取り出した後に、1分ほどゆがいてからペースト状にしてあげましょう。

離乳食中期:コンソメ風味のコーンクリーム

スープマグにたっぷり盛られたコーンクリーム
赤ちゃんの食が進む、コンソメで風味をつけたコーンクリームスープのレシピです。
◾️材料(数食分)
  • とうもろこし 1本
  • 牛乳 100ml
  • コンソメ 適量
◾️作り方
  1. とうもろこしを茹でたら実だけをそぎ落とし、ブレンダーにかけて撹拌する
  2. 攪拌したとうもろこしをザルにかけて薄皮を取り除く
  3. 鍋にとうもろこしと牛乳を入れて一煮立ちするまで温める
  4. コンソメで味を整える
赤ちゃんの好みに合わせて細かく刻んだにんじんやブロッコリー、玉ねぎなどを加えるのもおすすめです。
時間がないときは、コープのうらごしスイートコーンで手軽に作れます。塩分が含まれている代わりにコンソメを抜きにしているので、赤ちゃんにもやさしい味付けです。
◾️材料(1食分)
  • コープのうらごしスイートコーン 大さじ1
  • 水もしくは湯冷まし 大さじ1
  • 粉ミルク 15cc
◾️作り方
  1. コーンと水(湯冷まし)を耐熱容器に入れ、500Wのレンジで30秒ほど温める
  2. レンジから取り出し粉ミルクを混ぜる
余った場合はコンソメや塩を加えて味を整えれば、大人もおいしく食べられます。

離乳食後期〜完了期:コーン入り豆腐ハンバーグ

白い器に盛られた豆腐ハンバーグ
豆腐ハンバーグにとうもろこしを練り込んだアレンジレシピです。
◾️材料:1食分
  • とうもろこし 1/4本
  • 絹ごし豆腐 50g
  • 片栗粉 小さじ2
  • サラダ油 適量
◾️作り方
  1. とうもろこしをやわらかくなるまで茹で、実だけそぎ落としみじん切りにする
  2. 絹ごし豆腐の水気を切る
  3. ボウルにとうもろこし、豆腐、片栗粉を入れ混ぜ、食べやすい大きさに分け形を整える
  4. フライパンにサラダ油をひき、底面に焼き色がついたらひっくり返す
  5. 両面焼き色がつき、中まで火が通ったら完成
食事に慣れてきた完了期の赤ちゃんには、とうもろこしの粒をそのまま与えてみましょう。赤ちゃんの好みに合わせて、ひき肉を混ぜたり野菜を混ぜたりするとバリエーション豊かになります。こちらもとうもろこしはコープのスイートコーンで代用可能です。

離乳食でとうもろこしを使う際の注意点

とうもろこしを食べる赤ちゃん
離乳食で初めてとうもろこしを与えるときや生のとうもろこしの代わりにコーン缶を使用する際には、赤ちゃんの体に負担をかけないように配慮することが大切。最後に、離乳食での注意点を解説します。

アレルギーには細心の注意をする

離乳食で初めてとうもろこしを与えるときは、スプーン1さじ程度のごく少量から始めましょう。病院が空いている平日午前中にすると、より安心です。
とうもろこしは食品表示法で指定されているアレルギーが出やすい28品目には含まれていませんが、アレルギー反応を引き起こすことはあります。アレルギーの主な症状は、発疹や口・目の周りの腫れ、かゆみ、吐き気などです。万一、アレルギー症状が出たらすぐに病院へ相談してください。

コーン缶は添加物の少ないものを選ぶ

コーン缶を離乳食に使う際は、必ず原材料表記を確かめて添加物や塩分が少ないものを選んでください。コーン缶にはいくつかタイプがあるため、離乳食に使える時期の目安を理解しましょう。
<ホールコーン缶(粒タイプ)>
薄皮も食べられる離乳食後期以降から。うらごしすれば初期からも使えますが、塩分が含まれている場合があるので、下茹でしてから使用します。
<コーンクリーム缶(うらごしタイプ>)>
うらごしタイプなら離乳食初期からも使えますが、塩分が多いものは避けましょう。コープのスイートコーンなら、100gあたりの塩分量は0.1gです。そこから赤ちゃんの口に入るのは0.02〜0.03g程度になるので、心配しなくても大丈夫な量になります。コーンなどの下処理が大変なものは缶詰を活用し、その他の使いやすい食材は生で使用して塩分量を調整しましょう。
コーン缶は残ったら冷凍も可能です。保存の目安は2~3週間程度です。

栄養たっぷりのとうもろこしを離乳食に取り入れよう

コーンクリームを食べる赤ちゃん
離乳食初期から使えるとうもろこしは、離乳食のレパートリーを増やしたいときに役立つ食材です。栄養たっぷりで保存が効くところもポイント。赤ちゃんの月齢に合った処理を理解して、ぜひいろいろなレシピにチャレンジしてみてください。
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