取り分け離乳食の簡単レシピ。大人の食事と一緒に作ってラクチン&経済的

大人も赤ちゃんもうれしい!取り分け離乳食とは?

キッチンで料理するママと子どもを抱っこするパパ
取り分け離乳食とは、大人の食事と同じ食材を使ったり、途中まで同時に調理して途中から赤ちゃん用、大人用に分けたりして作る離乳食です。大人と赤ちゃんの食事を一緒に作れるので、調理の手間が省けるのが主なメリット。離乳食用の食材を別に用意する必要がなくなり、家計にも優しいところもポイントです。ママやパパと同じメニューだと、赤ちゃんが安心していっぱい食べてくれやすいとも言われています。
取り分け離乳食を始めるのにおすすめのタイミングは、赤ちゃんが食べられる食材の種類が増え、1日3回と食事回数が増える離乳食後期以降です。

取り分け離乳食で押さえておきたい4つのポイント

キッチンで野菜を持って悩む女性
離乳食と大人用の食事を一緒に調理する際は、食材選び、調理の仕方、味付けに注意しましょう。取り分け離乳食レシピのポイントを紹介します。

①食材選びのポイント

取り分け離乳食では、赤ちゃんが食べられる食材を使用することが重要です。赤ちゃんの月齢に合わせて、野菜や魚、肉を選びましょう。塩分や繊維の多いもの、固すぎるものなど、赤ちゃんに不向きな食材は避けるのが基本です。
また、卵・乳・小麦・ナッツなどアレルギーの出やすい食材を使用する場合は細心の注意を。しっかりと加熱し、病院が空いている平日の午前中に少量ずつ食べさせて問題がないことを確認した食材からメニューに取り入れるのがおすすめです。

②大きさのポイント

赤ちゃん用の食材は、離乳食の進み具合に合わせて食べやすい大きさにカットします。大人と同じようにすると赤ちゃんにとっては大きすぎたり固すぎたりするので、赤ちゃん分だけ取り分けて調節しましょう。
時期 固さの目安 大きさの目安
離乳食後期 バナナくらいの固さ 4~5mmの角切り
離乳食完了期 歯ぐきで噛める固さ 1cm角切りやスティック状
ある程度の固まりを食べられるようになったら、キッチンバサミでカットすると簡単です。

③調理のポイント

油は離乳食中期頃から使えますが、使用するのはごく少量に留めましょう。調理中に油が足りないと思った場合、赤ちゃんの分を取り出してから大人用にだけプラスするのがコツです。
日本酒やみりん、しょうゆを調理に使うときは、アルコール分が残らないように、ぐつぐつとしっかり煮立てて飛ばすようにします。心配なら先に赤ちゃんの分を取り出し、大人の分だけに日本酒やみりんを使うのがおすすめです。

④味付けのポイント

赤ちゃん用は素材の味を活かし薄味にするのが基本です。大人用も一緒に調味するなら、調味料はいつもの半分くらいを目安に濃くならないように注意しましょう。赤ちゃん用を取り分けた後で、大人用にだけ調味料を足すと失敗しません。

【離乳食後期】おすすめの取り分け離乳食レシピ

離乳食後期(生後9~11か月頃)の赤ちゃんと取り分け可能な離乳食レシピを紹介します。大人用も赤ちゃん用も同じ食材を使いますが、必要に応じて調理は分けるようにしましょう。

チキンと野菜のポタージュ

チキンと野菜が入ったスープ
野菜とお肉が一緒にとれて、赤ちゃんも食べやすいポタージュのレシピです。
<材料:大人2人・赤ちゃん1人分>
  • 鶏むね肉 100g
  • かぼちゃ 150g(可食部のみ)
  • じゃがいも 1個
  • 玉ねぎ 1/4個
  • 牛乳 200mL
  • 水 400mL
  • オリーブオイル 大さじ1
<作り方>
  1. かぼちゃは皮とワタを取り除き、じゃがいもは皮をむいて1cm角に切る
  2. 玉ねぎは皮をむいてあらみじん切りにする
  3. 鶏むね肉は細かくダイスカットする
  4. 鍋にオリーブオイルをひき、玉ねぎがしんなりするまで炒める
  5. 鶏むね肉を加え、色が変わるまで炒める
  6. 水、かぼちゃ、じゃがいもを加え、やわらかくなるまで15分ほど煮る
  7. 牛乳を加え、混ぜながらかぼちゃが溶けるまで煮立たせる
取り分けした後、大人用は塩や粗びき黒こしょうで味を整えましょう。

野菜たっぷり煮込みうどん

野菜やわかめが入った子ども用のうどん
野菜がくたくたになって食べやすい煮込みうどんの取り分けレシピ。赤ちゃん用の食材は、月齢に合わせて食べやすい大きさに切ってから調理しましょう。
<材料:大人2人・赤ちゃん1人分>
  • ゆでうどん 2玉
  • にんじん 1/2本
  • ほうれん草 葉先3束分
  • 乾燥わかめ 小さじ1
  • 卵 1個
  • だし汁 800mL
<作り方>
  1. ほうれん草は下茹でし、にんじんは皮をむいて細かく刻む
  2. 乾燥わかめは水で戻し細かく刻む
  3. うどんは食べやすい長さに切る
  4. 鍋にだし汁を入れ沸騰させる
  5. にんじんを加え、やわらかくなるまで煮込む
  6. うどん、ほうれん草、わかめを加え、10分ほど煮込む
  7. にんじんが指で潰せるくらいの固さになったら、溶き卵を回し入れる
赤ちゃん分は、半熟にならないよう卵にしっかりと火を通して完成です。

豆腐とチキンのふわふわナゲット

白いお皿に並べられたチキンナゲット
食材を混ぜるだけの簡単チキンナゲットです。豆腐を加えることでふわふわ食感に。味が物足りない場合は、大人用には調味料を多めに入れて調整しましょう。
<材料:約20個分>
  • 鶏ひき肉 200g
  • 絹ごし豆腐 200g
  • 片栗粉 大さじ1
  • 塩 小さじ1/2
  • 鶏がらスープの素(顆粒タイプ) 小さじ1/2
  • サラダ油 適量
<作り方>
  1. 油以外の材料を袋に入れてよく揉み混ぜる
  2. フライパンを中火にかけ、油をひく
  3. フライパンが温まったら材料を一口大ずつスプーンで置き、丸くなるよう成形する
  4. 焼き色がついたら裏返し、フタをして弱火で4分ほど、中までしっかり火を通す
お好みでとろけるチーズを加えるアレンジもおすすめです。

【離乳食完了期】おすすめの取り分け離乳食レシピ

離乳食完了期(生後12~18か月頃)におすすめの取り分け離乳食レシピを紹介します。赤ちゃん用は少しやわらかめを意識するのがコツです。

具だくさんマカロニグラタン

焦げ目がついたグラタン
お肉・野菜・豆腐入りのマカロニグラタン。赤ちゃん用のマカロニはやわらかめに茹でるのがポイントです。
<材料:大人2人・赤ちゃん1人分>
  • マカロニ 120g
  • 豚ひき肉 50g
  • 玉ねぎ 1/2個
  • ブロッコリー 50g
  • にんじん 1/3本
  • 牛乳 400mL
  • 小麦粉 大さじ2
  • バター 大さじ2
  • ピザ用チーズ 大さじ4
  • 塩コショウ 少々
  • サラダ油 適量
<作り方>
  1. マカロニを茹でる(赤ちゃん用は通常よりやわらかくなるまで)
  2. ブロッコリー、にんじんはそれぞれ茹でて、食べやすい大きさにカットする
  3. 玉ねぎはみじん切りにする
  4. フライパンに油をひき、豚ひき肉を入れ1分ほど中火で炒める
  5. 玉ねぎを加え、透明になるまで炒める
  6. 小麦粉とバターを加え弱火にし、具材と絡めながら1分弱炒める
  7. 牛乳を全体の1/3の量だけ加え、中火で混ぜながらとろみが出るまで火にかける
  8. 残りの牛乳を2回に分けて加え、7.を繰り返す
  9. 牛乳を混ぜ終えたら弱火にし、さらに8分ほど火にかける
  10. とろみが増したら火を止め、塩コショウで味を整える
  11. 耐熱容器に作ったホワイトソースとマカロニ、野菜を入れ、上からチーズをまぶす
  12. 焼き色がつくまでオーブンで焼く

やわらか肉じゃが

黒い器に盛り付けられた肉じゃが
やわらかく煮込んだ野菜と優しい味付けの肉じゃが。赤ちゃんも食べやすいようにひき肉を使用しています。
<材料:大人2人・赤ちゃん1人分>
  • 合い挽き肉 200g
  • じゃがいも 3個
  • 玉ねぎ 1個
  • にんじん 1/2個
  • 水 600mL
  • しょうゆ 小さじ3
  • 砂糖 小さじ2
  • みりん 小さじ2
  • 片栗粉 大さじ1
  • サラダ油 適量
<作り方>
  1. 野菜はすべて皮を剥き細かく切る
  2. フライパンに油をひき、合い挽き肉を入れて色が変わるまで炒める
  3. 野菜を加え、5分ほど炒める
  4. 水を加え、中火で煮立たせる
  5. しょうゆ、砂糖、みりんを加え、15分ほど全体にしっかり火が通るまで煮る
  6. アクが出ていたら取り除き、弱火にして片栗粉を回し入れとろみをつける

離乳食取り分けレシピでママ・パパも赤ちゃんも笑顔に

子どもにご飯を食べさせるパパ
赤ちゃんと大人のごはんを一緒に作ることで、調理の手間が省け、お財布にも優しい取り分け離乳食。ママ・パパがおいしそうに食べているのを見て、赤ちゃんもたくさん食べてくれるかもしれません。取り分け離乳食レシピで、みんなで楽しい食卓を囲みましょう。
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