【離乳食中期】ご飯から作る7倍粥|鍋・炊飯器・電子レンジでの作り方

7倍粥の基本

木のスプーンですくったお粥
7倍粥とは、米1に対し水7の割合で炊いたお粥のこと。離乳食初期では10倍がゆから始め、赤ちゃんが食べ慣れてきたら徐々に水の量を減らしていきます。7倍がゆに移行する目安は、離乳食中期にあたる生後7~8カ月ごろです。
7倍粥作りのポイントは、舌でつぶせるくらいのやわらかさになるよう、しっかり蒸らすことです。やわらかく炊けた時は米粒をつぶす必要はありませんが、赤ちゃんが食べにくそうであればスプーンやブレンダーなどで粗めにつぶしてあげると良いでしょう。

7倍粥の作り方①鍋を利用

鍋でお粥を作る様子
7倍がゆを鍋で作ると、お米本来の味が引き出されやすいのがメリット。お粥作りには、フタ付きの鍋を用意しましょう。鍋を使った7倍粥の作り方を紹介します。

米からの作り方

鍋でお米からお粥を作ると、お米がもつ甘みがしっかりと引き出されます。分量は米1に対し水7を用意しましょう。例えば米50gなら水350mL用意します。仕上がりは300gほど、約5食分になります。大きい鍋を使うと水分が蒸発してしまいやすいので、分量を多めにするか小鍋を使うのがおすすめです。
<鍋を使った米からの作り方>
  1. 米を洗米し、ザルに上げて水気を切る
  2. 鍋に米と分量の水を入れ、30分浸水させる
  3. 浸水が終わったら強火にかけ、沸騰させる
  4. 沸騰したら弱火にし、フタをして20〜30分煮る
  5. 火を止めて軽く混ぜ合わせ、フタをして10分ほど蒸らす
途中で水分が足りず焦げつきそうになったら水を足してください。火にかけている間は吹きこぼれに注意し、吹きこぼれそうになったらフタをずらすと収まります。

ご飯からの作り方

お粥は炊いたご飯から作ると時短になります。ご飯から作る場合、ご飯1に対し水3の割合で用意しましょう。
ご飯100gに水300mL用意すると、約5食分作れます。
<鍋を使ったご飯からの作り方>
  1. 鍋にご飯と水を入れ、ご飯をほぐしておく
  2. 強火にかけ沸騰させる
  3. 沸騰したら弱火にし、フタをして15分ほど煮る
  4. 火をとめてフタをしたまま10分ほど蒸らす
ご飯から作る場合も吹きこぼれには要注意です。フタをずらすと吹きこぼれを防げます。

7倍粥の作り方②炊飯器・電子レンジを利用

忙しい時は、炊飯器や電子レンジを利用することで手軽にお粥を作れます。それぞれの作り方のポイントを紹介します。

炊飯器での作り方

炊飯器にお米をセットする女性
炊飯器の「おかゆモード」を使えば、スイッチを押すだけで手軽にお粥が作れます。分量は米1に対し水7、炊飯器のサイズに合わせて作りやすい分量で作りましょう。例えば米90gに水630mL用意すると、仕上がりは約8食分になります。
<炊飯器での作り方>
  1. お米を研いで水気を切り、炊飯器の窯に入れる
  2. 水を入れ、「おかゆモード」に設定し炊飯する
  3. 炊き上がったら保温はせずスイッチを切り、20分ほど蒸らす
赤ちゃんが食べにくそうなら、ご飯を粗く潰してあげます。なお、炊き上がったあと保温モードのまま放置すると、お粥がさらにやわらかく糊のようになってしまうので注意が必要です。

電子レンジでの作り方

電子レンジにお椀を入れる女性
炊いたご飯があれば、電子レンジで簡単に7倍粥が作れます。時間もそれほどかからないので、忙しい時に助かる方法です。分量はご飯1に対し水3を用意します。目安はご飯50gに対し水150mLで約2食分です。
<電子レンジでの作り方>
  1. 大きく深さのある耐熱ボウルにご飯と水を入れてほぐす
  2. 端を開けた状態でふんわりとラップをかける
  3. 500Wの電子レンジで5分加熱し、取り出してそのまま5分蒸らす
小さい容器や浅い容器で加熱すると吹きこぼれやすいので注意が必要です。加熱中はお粥の状態を時々様子見しましょう。蒸らし終わったら、必要に応じてご飯を潰します。固ければ、湯冷しを少量ずつ加えて調整します。

7倍粥の保存方法と解凍方法

製氷皿に入ったお粥
余った7倍粥は、冷蔵・冷凍保存が可能です。お粥を少量ずつ作るのは難しいので、何食分かまとめて作り置き冷凍保存しておくのもおすすめ。保存方法と加熱方法をチェックしておきましょう。

保存方法①冷蔵

7倍粥が余った場合、当日中であれば冷蔵庫での保存が可能です。清潔な保存容器に移し替えた後、粗熱がとれたらフタやラップをかけ冷蔵庫に入れて保存します。常温のまま長時間放置すると雑菌が増える原因となるため、早めに冷蔵庫に移しましょう。

保存方法②冷凍

数日保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。1食分ずつ取り出せる製氷皿などを使うと、解凍する際に便利です。フタがついた冷凍用の小分け容器なら、ケースごと解凍できます。
冷凍保存の仕方は、粗熱をとったお粥をトレーに移し冷凍庫に入れ、一度凍らせます。凍ったのを確認したら、中身をフリーザーバッグに入れ替えて密閉してから保存しましょう。粗熱をとったり冷凍庫で凍らせたりする際は、トレーにホコリやゴミが入らないよう、ラップ・フタなどでカバーします。
冷凍の保存期間は、1週間以内を目安に食べ切るようにしましょう。

加熱・解凍方法

冷蔵・冷凍したお粥を食べる時は、小鍋や電子レンジで必ず再加熱するようにします。特に冷凍した場合は、加熱殺菌のため75度以上で1分以上しっかりと加熱することが大切です。自然解凍は雑菌が増殖しやすいので避けましょう。また一度解凍したものは、衛生面・食感の観点から再冷凍は不可です。
<電子レンジでの解凍方法>
  1. 1食分のお粥を耐熱容器に入れ、密封させないようにふんわりとラップする
  2. 500Wの電子レンジで30~40秒加熱し、一旦取り出してかき混ぜる
  3. さらに電子レンジで20秒加熱する
長く電子レンジにかけすぎるとお粥が飛び散ってしまうので、必ず様子を見ながら加熱しましょう。水分が足りなければ、適宜水を足します。加熱の前に水を少量振りかけておくのもおすすめです。

7倍粥のよくある疑問

お粥とベビー用のスプーン
離乳食中期に7倍粥を与えるのは、あくまでも目安。赤ちゃんの成長に合わせて進めてあげることが一番大切です。最後に、7倍粥のよくある疑問を紹介します。

離乳食中期は7倍粥を必ず食べさせないといけない?

離乳食中期に7倍粥が適しているといわれるのは、あくまでも目安です。厚生労働省が発表する「授乳・離乳の支援ガイド」では、「つぶしがゆ」「全がゆ」「軟飯」「ごはん」の区分のみで、7倍粥という表記はありません。お粥は、離乳食初期に10倍粥からはじめ、赤ちゃんの成長に合わせて徐々に固さを調整していくものです。
7倍粥というのは、雑誌や本でわかりやすく伝えるために生まれた表記といわれています。厳密に「何倍」ととらわれず、水の量を増やしたり減らしたりして、赤ちゃんの様子を見ながら与えましょう。

7倍粥の進め方は?

厚生労働省のガイドラインでは、離乳食中期から全がゆ(5倍粥)を推奨しています。とはいえ10倍粥からすぐに5倍粥への移行は難しいので、離乳食中期の間に7倍がゆから5倍がゆにステップアップできるように進めていくと良いでしょう。
離乳食中期では、米1に対し水5〜7を目安にお粥を作り、赤ちゃんが食べにくそうであればさらに水を足して再加熱するなど工夫をすることが大切です。あまりシビアになりすぎず、赤ちゃんの成長に合わせて進めていきましょう。

7倍粥のさまざまな作り方を知って離乳食作りを手軽に

キッチンで笑顔で料理する女性
7倍粥は、鍋・炊飯器・電子レンジなどさまざまな方法で作れます。赤ちゃんに食育としてしっかりとお米の味を知ってほしい場合は鍋で、時間がない時は炊飯器・電子レンジを活用するなど、状況に合わせて使い分けるのがおすすめです。赤ちゃんはもちろんママ・パパにとっても合った方法で、無理なく離乳食を進めていきましょう。
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