離乳食に味噌はいつから使えるの?
離乳食で味噌を使えるのは後期(生後9〜11ヵ月)ごろからです。離乳食初期は、食材を食べ慣れることや素材の味を感じてもらうのが大事な時期。中期ごろからだしなどでほんのりと風味付けをし、後期になると使える食材・調味料のバリエーションがぐんと増えます。ただし味噌には塩分が含まれているので、離乳食に使う場合はごく少量から始めるようにしましょう。
離乳食に適した味噌の選び方
離乳食に使用する味噌は、原材料がなるべくシンプルで、余計なものが入っていない商品を選びましょう。離乳食での味噌の選び方を紹介します。
原材料がシンプルなものを選ぶ
離乳食で味噌を使う場合、原材料がなるべく少なくシンプルなものを選びましょう。種類は原料によって米味噌、麦味噌、豆味噌に分けられますが、家庭で使い慣れているもので大丈夫です。ただし米・大豆・食塩のみといったように、添加物や化学調味料が少ないものが赤ちゃんには適しています。
おすすめは、米麹・大豆・食塩でできた大豆本来の旨味が楽しめる仙台味噌です。仙台藩を開いた伊達政宗が自給生産したのが始まりで、400年以上もの間地元で親しまれてきました。宮城の風土が生み出す時代を超えて受け継がれる味をぜひ家族で楽しんでみてください。
だし入りではないものを選ぶ
だし入りの味噌は添加物や塩分が多く含まれている傾向があるので、赤ちゃんに与えるのは控えた方が無難です。また、豆板醤やテンメンジャンのような辛い味噌、甘い味噌は避けましょう。濃い味付けのものは、赤ちゃんの腎臓に負担をかけてしまうおそれがあります。
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離乳食に味噌を使う際の注意点
離乳食では、味噌などの調味料は少量にとどめるのが基本です。アレルギーにも注意し、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ進めましょう。赤ちゃんに味噌を与える際の注意点を紹介します。
ほんのり風味がつく程度の少量にとどめる
離乳食で味噌を使用する際は、赤ちゃんの体への負担を考え、ほんのりと風味がつく程度にとどめましょう。離乳食1食分の味噌の分量は、下記が目安です。
離乳食後期(生後9〜11ヵ月) | 1.5g(小さじ1/4) |
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離乳食完了期(12~18ヵ月) | 3g(小さじ1/2) |
味噌は少し味に変化をつけたい時に使用するもので、赤ちゃんが調味料なしでもしっかりと食べているのであれば無理に使う必要はありません。また大人の味噌汁などから取り分ける場合は、かならず倍以上薄めた状態で与えるようにしましょう。
食物アレルギーに注意する
味噌には大豆、米、麦といったアレルギーの原因となる素材が含まれている場合があるので注意してください。味噌は発酵や醸造の過程でアレルゲンが変性するので大丈夫と言われることもありますが、変性してもアレルギー症状を引き起こす可能性は残っています。パッケージで原材料を確認し、かならず医師に確認を取ってから試すようにしましょう。
初めて赤ちゃんに与える時は、平日の午前中など病院に行きやすい時間帯を選び、通常よりも少ない小さじ1/6程度のごく少量から始めるのがおすすめです。
【時期別】味噌を使ったおすすめの離乳食レシピ
離乳食後期、完了期の味噌を使ったおすすめレシピを紹介します。手軽に作りやすいものを選んでいるので、ぜひ挑戦してみてください。
【離乳食後期①】大人と一緒に食べられる豚汁うどん
大人用に作った豚汁を取り分け、赤ちゃん用にアレンジした豚汁うどんのレシピです。
◾️材料(1食分)
- 大人用の豚汁の具 35g
- 大人用の豚汁の汁 20g
- お湯 20g
- 茹でたうどん 50g
◾️作り方
- 大人用の豚汁から具を取り出し、5mm角ほどに小さく切る
- 大人用の豚汁の汁にお湯を入れて薄める
- 鍋に細かく切った具、薄めた汁、1cmほどに切ったうどんを入れてやわらかくなるまで煮込む
薄めるお湯の量は目安なので、実際に味見しながら調整しましょう。
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【離乳食後期②】レンジで簡単、やさしい味の麻婆豆腐
レンジでできる辛くない麻婆豆腐のレシピです。赤ちゃんでも食べられるだしと味噌のやさしい味付けになっています。
◾️材料(1食分)
- 豆腐 40g
- 豚ひき肉 15g
- 玉ねぎ 10g
- 味噌 小さじ1/4
- だし汁 20cc
- 水溶き片栗粉 適量
◾️作り方
- 玉ねぎをみじん切りにし、豆腐は7mm角ほどのさいの目に切る
- 耐熱容器に豆腐・豚ひき肉・玉ねぎを入れ、600Wで40秒加熱する
- レンジから一度取り出し、味噌・だし汁を混ぜて再度600Wで40秒加熱する
- 具材がやわらかくなっていれば、水溶き片栗粉を混ぜとろみをつける
加熱が足りないようであれば、さらに10秒ずつ加熱して様子を見ます。最後にお好みで細かく刻んだねぎを散らすのもおすすめです。
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【離乳食完了期①】野菜たっぷり豚肉の味噌炒め
野菜がたっぷりとれる豚肉の味噌炒めのレシピです。野菜はお好みで選んでアレンジしてみてください。
◾️材料(5食分)
- 豚ひき肉 80g
- ニンジン 1/4本
- ナス 1/2本
- 白菜の葉もしくはキャベツ 1枚
- 味噌 小さじ1
- みりん 小さじ1
- 水 100cc
- オリーブオイル 適量
◾️作り方
- 野菜はすべて皮を剥き、食べやすい大きさに小さく切る
- ニンジンはレンジ600Wで2分ほど熱し火を通しておく
- フライパンにオリーブオイルをひき、豚肉を炒める
- 肉の色が変わってきたら野菜をすべて入れ炒める
- 野菜がしんなりしてきたら味噌・みりん・水を入れ、水気がなくなるまで弱火で煮る
使いやすいペットボトル入りのコープのオリーブオイルはこちら。
【離乳食完了期②】白身魚の味噌焼きおにぎり
赤ちゃんが手に持ってぱくぱく食べやすい焼きおにぎりのレシピです。魚を手軽に食べられます。
◾️材料(1食分)
- 白身魚 30g
- やわらかく炊いたご飯 80g
- 片栗粉 小さじ1/2
- ごま油 少々
- 味噌 小さじ1/2
- 水 小さじ1
◾️作り方
- 白身魚をすりつぶし、ご飯・片栗粉と混ぜる
- 混ぜたご飯を食べやすい大きさのおにぎりに整える
- オーブントースターの天板にアルミホイルをしいてごま油を塗る
- アルミホイルの上におにぎりを並べ、表面に味噌と水を混ぜて作ったたれを塗る
- オーブントースターで5分ほど、ほんのりと焼き色がつくくらいまで焼く
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味噌を取り入れて離乳食のバリエーションを豊かに
使える食材が増える離乳食後期ごろに味噌を取り入れると、料理のバリエーションが豊富になります。風味が良くなることで赤ちゃんもこれまで以上に食べてくれるようになるかもしれません。赤ちゃんの体に負担をかけないよう少量ずつから試しながら、いろいろなレシピに挑戦してみてください。
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