赤ちゃんと犬は一緒に暮らせる?メリットや注意点、安全を守るための対策を紹介

赤ちゃんと犬は一緒に暮らして大丈夫?

赤ちゃんと犬のうしろ姿
赤ちゃんは犬と少しずつ触れ合っていくことで、精神が安定したり免疫力が向上したりすると言われています。一緒に暮らすメリットとともに詳しく紹介します。

赤ちゃんと犬を同居させても基本的には問題ない

赤ちゃんと犬の同居は基本的には問題ありません。ただし、できれば免疫力が弱い生後1ヵ月を迎えるまでは、別々の部屋で育てるなどで接触を極力控え、徐々に慣らしていくのがおすすめです。時間をかけることで、環境の変化による犬のストレスも軽減できます。生後3ヵ月を過ぎると、一緒に遊ぶくらいには触れ合わせても大丈夫だとされています。

赤ちゃんと犬が一緒に暮らすメリット

赤ちゃんと犬が触れ合うことで、コミュニケーション能力が発達したり、感情表現が豊かになったりと精神面に良い影響を与えると言われています。兄弟姉妹のように一緒に成長でき、親友のような関係を築くことも。さらに、犬の成長を見守る中で命の尊さも学べるでしょう。
また、犬が持つさまざまな菌に触れることで免疫力が向上するとも考えられています。犬と過ごした赤ちゃんは、アレルギーを起こしにくかったり、風邪をひきにくくなったり、喘息の発症予防効果が確認できたりといった研究結果もあります。さらに、動物との触れ合いは家族にとっても癒しとなり、育児を頑張る気力もより湧いてきます。

赤ちゃんと犬が一緒に暮らす場合に注意したい3つのこと

ベビーベッドを覗く犬
赤ちゃんと犬にはしっかり目を配り、お互いに気持ち良く暮らしてもらいましょう。赤ちゃんと犬が一緒に暮らす場合の注意点を紹介します。

①赤ちゃんと犬だけで遊ばせない

思わぬ事故が起こらないように、赤ちゃんと犬が同じ部屋で過ごす時は必ず大人も一緒の部屋にいるようにしましょう。特に大型犬の場合は、じゃれただけのつもりでも大きな事故になってしまう可能性があります。きちんとしつけていても万が一ということもあるので、目を離さないようにするのが大切です。

②赤ちゃんにも犬への接し方を教える

犬が嫌がることやダメなこと、喜ぶことは日常的に赤ちゃんにも教えてあげると良いでしょう。赤ちゃんの行動は予測不能で、犬に乱暴に接してしまうことも少なくありません。赤ちゃんの様子を観察しつつ、仲良くなれるようフォローしていくのがおすすめです。

③犬にもしっかり愛情を注ぐ

赤ちゃんが産まれた後も、犬にはこれまでと変わらない愛情を持って接していくことが大切です。飼い主が赤ちゃんにばかり気を向けていると、犬は寂しさのあまりストレスを感じ、赤ちゃんに攻撃してしまうことがあります。赤ちゃんの後でも良いので、犬を褒めてあげる時間も作ってあげましょう。

赤ちゃんと犬が安心して暮らすための対策

犬のしつけをする女性
犬からうつる病気や思わぬ事故を防ぐには、衛生面の配慮や基本的なしつけなどが必要です。赤ちゃんと犬の安全を守るために行いたい対策について紹介します。

①犬からの感染症予防を徹底する

犬は人間が保有していない菌を持っているため、感染しないよう徹底した予防が大切です。犬にとっては無害でも、人間にうつるとさまざまな症状が出る菌もあります。特に赤ちゃんは抵抗力が弱く重症化しやすいので、十分な注意が必要です。
犬から人間にうつる病気や感染症のリスクを減らすには、犬の予防接種やノミ・ダニの予防、定期的な健康診断を欠かしてはいけません。また、犬を触った後と食事の前に手を洗う、犬のトイレや食器を赤ちゃんに触れさせない、テーブルは消毒液を使って拭くなど日常でも気を配っていきましょう。
<主な感染症の例>
感染症 主な症状
サルモネラ菌 腹痛・下痢・嘔吐・発熱など
カンピロバクター菌 下痢・嘔吐・発熱など
回虫 放置すると激しい腹痛・発熱・嘔吐など
ノミ・ダニの寄生  皮膚の炎症・回帰熱など

②常に清潔を保つ

赤ちゃんによっては犬の毛やフケ・唾液・尿などでアレルギー症状を起こす恐れがあるので、部屋をきれいに保ちつつ、犬のブラッシングやシャンプーをこまめに行う必要があります。特に、犬の毛が抜けやすい時期は毎日の掃除機がけや、毛や汚れが付きやすい布製品の定期的な洗濯をルーティンに加えましょう。
また、犬のトイレやその周辺は、常に清潔に保つことが大切です。犬の毛やダニの除去には空気清浄機が有効とされているので、導入を検討してみても良いかもしれません。
<主なアレルギーの症状>
  • 目の充血やかゆみ・咳・鼻水など
  • (重症化した場合)下痢や呼吸困難・めまいなど
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③赤ちゃんと犬の空間は分ける

赤ちゃんが寝る部屋には犬を入れないなど、赤ちゃんと犬が生活する空間を分けると事故やアレルギーを防げます。飼い主の許可がないと部屋を出入りできないよう犬をしつける、もしくは部屋の入口にペットゲートを設置するのも有効です。
日中過ごすリビングには、犬が越えられない高さのサークルやベビーベッドを用意するなど仕切りを作ると安心です。ただし一時的であっても、親が部屋から出て行く時は犬をケージに入れるようにしましょう。

④犬に基本的なしつけをしておく

赤ちゃんと犬が安全に暮らすには、犬に基本的なしつけをしておくのが望ましいです。こちらの例を参考に、できることから取り入れてみましょう。
  • むやみに人間の顔や手を舐めさせない→感染症のリスクを減らす
  • トイレトレーニング→感染症対策になる
  • 飼い主のうしろを歩かせる・歩調を合わせる→散歩中の思わぬ事故を防ぐ
  • 「待て」→赤ちゃんにじゃれつくのを抑える

赤ちゃんと犬の同居に関するよくある疑問

犬の前足を握る人の手
赤ちゃんと犬が一緒に暮らしていく上では、万が一を考え慎重な対応をとらなければなりません。赤ちゃんと犬が接する際によく挙がる疑問にお答えします。

犬に舐められても平気?

犬の唾液にはさまざまな細菌が含まれているので、抵抗力の弱い産まれて間もない赤ちゃんは注意が必要です。犬は遊んで欲しかったり、構って欲しかったりする時などに愛情表現の一種として人間を舐めてくることがあります。特に傷口や口の周りを舐められると感染症のリスクが上がるので、なるべく犬が触れられないところに赤ちゃんの居場所を作るのがおすすめです。

犬に噛まれた時はどうする?病院は何科?

犬に噛まれると細菌やウイルスが体内に入り込む可能性があるため、傷の大きさや深さにかかわらず必ず早めに病院を受診しましょう。形成外科・整形外科・外科・皮膚科などで診察が可能です。
犬にとっては甘噛みでも、赤ちゃんは強い痛みを感じていることもあるので軽視できません。病院では傷口の洗浄や軟膏での処置が行われ、傷が大きいと手術になる場合もあります。

赤ちゃんと犬を一緒に寝かせても良い?

赤ちゃんと犬を同じベッドで寝かせるのは控えましょう。産まれて間もない赤ちゃんはどんなアレルギーを持っているかわからないので、寝ている間に重篤な症状を引き起こす可能性もあります。犬には犬の寝床を、赤ちゃんにはベビーベッドをきちんと設けると思わぬ事故も防げます。

赤ちゃんと犬が仲良く暮らすには万全の体制を整えて

リビングで遊ぶ赤ちゃんと犬
家族の一員とも言えるペットと接することは、赤ちゃんに良い影響をたくさん与えてくれます。しかし安心・安全に暮らしていくためには、しっかりとした対策が必要です。お互いが快適に過ごせる準備を始めましょう。
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