子育て中のイライラを抑えられない…原因や予防策・対処法を解説

子育て中にイライラしてしまう5つの原因

イライラしているママ
子育て中は家事や育児が思うようにできず、イライラしてしまうママも多いようです。どうすればイライラせずに家事や育児ができるのかわからず悩みがちに。まずは、子育て中にイライラしてしまう原因を見ていきましょう。

1. 寝不足などによるホルモンバランスの乱れ

産後から家事や育児に追われるママは、ゆっくり休む時間もとれません。授乳や夜泣きのため夜中に何度も起こされたり、食事やトイレもゆっくりとできなかったりと、寝不足や体調不良からホルモンバランスを崩しやすい状態です。ホルモンバランスが崩れると、感情のコントロールができずに怒りやすくなってしまうこともあります。

2. 子どもの予測不可能な行動

子どもも意志をもつ人間のため、ママが思っている通りには行動してくれないことも多くあります。また、子どものことを思った行動でも、嫌がられることもあります。そのため、子どもの機嫌に合わせてお世話をしなければならず、何をするにも時間がかかってしまうもの。「完璧にやらなければいけない」と考えるママほど、思うようにいかない子どもの行動にストレスを感じてしまうでしょう。

3. ワンオペ育児による孤独感

パートナーや家族が育児に参加せず、一人で子育てをするワンオペ育児もママがイライラしてしまう原因の一つです。一人で育児を抱え込むことに対するイライラだけでなく、孤独を感じてしまいがちに。また、子どもがいると外出するのも難しくなるため、誰かに相談したり、気晴らしをしたりすることもできず、悩みを抱え込んでしまうママもいるでしょう。孤独感やストレスを抱え続けると、うつやノイローゼになる可能性もあります。

4. 自分の時間がとれない

子育て中は子どもから目を離せないため、トイレやお風呂でもママが一人になる時間はほとんどありません。何をするにも子どもが優先となるため、自分のことは後回しになってしまいます。自分だけの落ち着ける時間や、自分をいたわる時間がとれないことでストレスがたまりイライラしてしまいがちに。また、イライラから子どもやパートナーに強く当たってしまうことに罪悪感をもつママもいるようです。

5. 子どもの成長や将来への不安

他の子はもうしゃべっている、自分の名前が書けるなど、他の子との成長差に焦りや不安を感じてしまうこともあるでしょう。他の子と比べてしまうと、焦りや不安がイライラへとつながります。また、産休をとっているママは、以前と同じように仕事復帰ができるのか不安を感じることもあります。同僚が経験を積んでいるのに対して、自分だけが取り残されたような焦りから、子育てへのイライラに発展することもあるようです。

子育て中のイライラが子どもに及ぼす影響と意識したいこと

ママのところへ走る男の子
子育てをしていると、つい感情にまかせて怒ったり、きつい言葉をぶつけてしまったりして、後になって自己嫌悪に陥ることも多いでしょう。ここでは、子育て中のイライラでしてしまいがちなNG行為とそれが子どもに及ぼす影響、親が意識したいことを紹介します。

イライラによる子どもへの影響

イライラから理不尽な怒り方をしていると、子どもは親の愛情を感じにくくなってしまいます。子どもにとって親は安全な場所ですが、親がイライラしていると子どもはそれを感じ取り、不安な気持ちになるものです。
また、怒られないようにしようとするあまり、人の顔色をうかがいながら行動するため、自主性がなく消極的に過ごすことが多くなる場合もあります。何気なく愚痴ってしまった言葉でも、子どもはそのまま受け取るので、子どもの前では話さないようにしましょう。

イライラによる理不尽な怒り方はNG

イライラによって子どもを怒鳴ったり、つい手を上げたりしてしまうこともあるかもしれませんが、このような理不尽な怒り方は避けた方が良いでしょう。イライラがたまってしまうと、親も心身が追い詰められて余裕がなくなります。
また、わんぱく真っ盛りな幼児と乳児など、年齢の異なる複数名の子どもがいる場合、夜泣きや授乳での寝不足のうえ昼間のお世話もあり、心身ともに疲弊しやすくなります。その結果、感情のコントロールが難しくなり、理不尽な対応につながっていくのです。

毎日愛情を伝えて信頼関係を築こう

毎日のスキンシップからたくさんの愛情を伝えていれば、親子の信頼関係が築けます。子育て中は、思い通りにいかないことも多く、毎日笑顔で育児をすることは難しいでしょう。心と体の疲れからイライラがたまり、理不尽に怒ってしまうこともあるかもしれません。
怒鳴ったり手を上げてしまったりと、子どもに理不尽な怒り方をしてしまっても、反省する時間をもち愛情を伝えるフォローを大切にしてください。子どもは親の影響を受けやすいため、感情的に怒ってしまったことに気づき、繰り返さないようにすることも必要です。

子育て中のイライラはママにも影響を与える

赤ちゃんを抱いて悩むママ
育児を頑張るあまり、自分の心と体が疲れていることに気がつかないママもいます。育児による心と体の疲れもイライラしてしまう原因の一つです。
また、子どもを優先するあまり、体調が悪くても受診しない・できないというママも。もともと片頭痛もちだったり、生理痛がひどかったりといった状態に、育児が加わることで体調不良が加速する場合もあります。心と体が疲れすぎてしまうと、育児ノイローゼやうつなどに発展することもあり得ます。限界だと感じたらひどくなる前に自治体の相談窓口や専門医に相談しましょう。

子育て中のイライラに対する予防策・対処法

公園でピクニックをする親子
育児中のイライラにはさまざまな原因があるため、対処方法もそれぞれに異なります。自分がイライラする原因を見つけて上手に解消しましょう。

できる限り休息をとる

ママの体と心を休めて体調を整えましょう。家族やパートナー、地域の一時預かりなどを頼り、ママが休める時間をもつことも必要です。子どものことを一番に考えてしまうものですが、ママの体調が悪い時や、不調が気になる時は早めに受診してください。また、普段から休める際には休息をとることでイライラ予防につながります。

子どもの行動はすべて成長だと考える

取り返しのつかない失敗でない限り、子どもの行動は成長のための経験と気楽に考えましょう。子どもは言葉で伝えるよりも、実際に失敗を経験した方が理解しやすいものです。早く寝なさい、着替えなさいなどと、無理に言うことを聞かせずに見守ることで失敗を経験させるのです。失敗して泣いてしまったら「頑張って挑戦したね」「次はうまくいくよ」と励ましてあげることが大切です。

見方を変えて短所を長所と考える

見方を変えると子どもの短所も長所になるため、ママのイライラも軽減するでしょう。他の子と成長を比べて、不安や焦りを感じる必要はありません。子どもの成長には個人差があります。マイペースな子であればひとつのことを続けられる集中力がある、ゆっくり行動する子は慎重で何でも丁寧にできるなど、見方しだいで長所になるのです。

誰かに相談する

悩みや心配事は、一人で抱え込まずにパートナーや家族、公的機関などに相談するのも良いでしょう。誰かに話すことで気持ちが楽になり、考えが整理され解決へとつながることもあります。話を聞いてもらえる、専門的なアドバイスがもらえることで安心し、気持ちが安定するかもしれません。

自分が楽しむ時間をつくる

自分の楽しみを満喫する、ちょっとしたご褒美のような時間をつくることも有効です。気分が落ち込んでいる時やイライラしている時でも、美味しいものを食べると気分が落ち着きます。また、冷たい飲み物や炭酸飲料でネガティブな気持ちをそらし、一呼吸おくことでイライラを抑えられるでしょう。イライラした時用に特別なスイーツを用意しておくのもおすすめです。

パートナーにも育児に参加してもらう

パートナーがいるなら二人で子育てをしましょう。どちらか一人だけが思い悩む必要はありません。パートナーが育児をしてくれないことを責めてしまいがちですが、「〇〇な時がつらい」「〇〇するのが大変」など、まずは自分の状況を伝えて大変さを知ってもらうことも必要です。
パートナーには、どうしてほしいのか、何をしてほしいのかを具体的に伝えましょう。相手がしてくれている、してくれたことに対して感謝を伝えてから交渉すると良いでしょう。

子育て中イライラしたときのお助け商品

料理をするママ
イライラするほど疲れていても、家事や育児はなくなりません。最後にそんなママの家事・育児を楽にしてくれる商品を紹介します。

①冷凍食品

疲れていても毎日の食事は欠かせません。そんな時は、電子レンジや冷凍食品を上手に使って手間を省きましょう。冷凍唐揚げや冷凍とんかつを使えば揚げる工程を省いて、酢豚や巻きずしも簡単に作れます。家事・育児の完璧を求め過ぎず、適度な手抜きでストレスやイライラを減らせます。

②宅配サービス

宅配サービスを活用すれば、買い物や調理の時間を短縮できます。子どもが小さい時は、機嫌の良いうちに買い物を済ませなければならないと焦りながらこなす人も多いでしょう。また、子どもと一緒にいる状況で買ったものを持ち帰るのも大変です。
宅配サービスなら、家で商品をゆっくり選べて、玄関先まで届けてくれるので子どもの機嫌を気にせず買い物ができます。離乳食のサービスもあるので、疲れた時に利用するのもおすすめです。

子育て中のイライラを解消して心にゆとりをもとう

ママに抱っこされて笑顔の子ども
子育て中は思い通りにいかないことも多いため、イライラしてしまいがちです。思わず感情的になってしまったり、理不尽な怒り方をしてしまったり、我に返って後悔することも。頑張り過ぎず、上手にイライラ対策をしながら、心にゆとりのある子育てをしましょう。
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