INDEX
- 新生児が寝ない!よくあるケース
- 寝たと思ったらすぐ起きる
- 泣いてばかりで寝つかない
- ミルクをあげても寝ない
- 抱っこしていないと寝ない
- 新生児が寝ない理由は?
- 心地良い睡眠環境が整っていない
- お腹がすぐ空く
- 不快に感じることがある
- モロー反射で目覚めてしまう
- 体調不良
- なかなか寝ない新生児を寝かしつけるコツ
- おくるみを使う
- 胎内音を流す
- 生活リズムを整えていく
- どうしても新生児が寝ない時に試したい対策
- 赤ちゃんが眠りやすい環境をつくる
- 思いつく不快感はすべて取り除く
- スキンシップを多くとる
- 新生児が寝ないことに悩むママのリラックス方法
- ママも一緒に寝る
- パートナーや家族に協力してもらう
- 家事の時短テクニックを取り入れる
- 新生児が寝ない時は寝かしつけを工夫して
武井 智昭(たけい ともあき)先生
新生児が寝ない!よくあるケース
「赤ちゃんが何をしても寝ない!」と頭を抱えるママやパパは少なくありません。新生児が寝ないよくあるケースを紹介します。
寝たと思ったらすぐ起きる
昼夜の区別がなく生活リズムがまだついていない新生児は、夜にまとめて寝ずに2〜3時間ほど寝て起きるを繰り返すのが一般的です。そのため、やっと寝てくれたと思ったのに、またすぐ起きて母乳やミルクをほしがることが多く、ママは寝不足に陥りやすくなります。
「赤ちゃんも寝不足になるのでは?」と心配になるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては当たり前のことなので、過度に心配する必要はありません。
泣いてばかりで寝つかない
新生児は不快なことがあると、泣いてママやパパに知らせます。そのたびに「お腹が空いてる?」「おむつが汚れてる?」とママやパパはてんてこまい。不快な原因を取り除くと泣き止んでくれることが多いですが、「何をしても泣き止まない」と困ることも珍しくないのが実情です。
ミルクをあげても寝ない
新生児はお腹がいっぱいになると寝つきやすくなります。しかし、ミルクをあげてもまったく寝てくれない時もあります。昼間ならそのまま遊んであげるのも良いですが、親からすると夜は寝てほしいもの。
なかなか寝てくれない場合、顔の周りに口を塞ぐものがないかなど赤ちゃんの身の回りの安全性が確認できたら、付きっきりにならなくても大丈夫です。
抱っこしていないと寝ない
「抱っこしていないと赤ちゃんが寝てくれない」という声もよく聞かれます。抱っこで寝かしつけた後、ベッドに移そうとすると起きてしまうということも珍しくありません。「やっと寝てくれたのにまた寝かしつけないといけない」と困るパパ・ママは多いようです。
新生児が寝ない理由は?
新生児がなかなか寝ない理由は状況によってさまざま。考えられる理由をチェックして、対策に役立てましょう。
心地良い睡眠環境が整っていない
部屋の環境が大人にとっては良くても、新生児が眠るのに快適ではないこともあります。感覚が敏感な赤ちゃんはさまざまなことに刺激を受けやすく、光や音、寝具の触り心地が気になって眠れなくなっているのかもしれません。また、「甘えたい、寂しい」などの安心を求めたい心理が満たされていない可能性もあります。
また「抱っこだと寝るのに、ベッドに移動させると起きてしまう」という赤ちゃんは、抱っこの状態とベッドの温度差に驚いて起きてしまうことが考えられます。
お腹がすぐ空く
新生児が寝ない理由としてよくあるのが、お腹が空いているため。新生児は一度に飲める量が少ないので、眠る前にミルクをあげてもすぐにお腹が空いてきてしまいます。このパターンの場合、生後2〜3カ月ほどすると飲める量が増えてきて、朝まで寝てくれやすくなります。
不快に感じることがある
赤ちゃんが夜泣きをしてなかなか寝ない、手足をバタバタしているといった場合は、何か不快なことがあるのかもしれません。例えばおむつが汚れている、げっぷがうまく出ない、部屋が暑い・寒いなどが考えられます。泣いていなかったとしても、なかなか寝ない時は何かが気になっている可能性があります。ぬいぐるみなど顔の周りに口を塞ぐものがないか、また段差などがないかも確認しましょう。
モロー反射で目覚めてしまう
モロー反射とは、赤ちゃんが外部からの刺激に対してびっくりしたように両手を広げた後、何かに抱きつくような仕草をする現象です。生後 0〜4カ月頃の赤ちゃんに見られる原始反射で、物音や体勢を変えただけでも起こります。そのためモロー反射が激しい赤ちゃんは、自分の動きに反応して目が覚めてしまうケースがあります。
体調不良
赤ちゃんに体の病気などの体調不良がないかも確認しましょう。おむつの中での皮膚の隆起(ヘルニア)、足の指先の変化などが見落としやすいです。
なかなか寝ない新生児を寝かしつけるコツ
新生児をスムーズに寝かしつけるために、日々できるコツを紹介します。赤ちゃんの様子を見ながら取り入れてみましょう。
おくるみを使う
おくるみは赤ちゃんを安心させ、質の良い睡眠に導くために効果的とされています。腕を包み込むことで、モロー反射を抑えられることが理由の1つです。またママのお腹の中のような環境を再現できるので、精神的にも落ち着きやすいと言われています。
胎内音を流す
お腹の中にいた頃はママの血流の音が絶えることなく聞こえていたので、部屋が静かすぎると不安になる赤ちゃんもいます。YouTubeなどには赤ちゃんの寝かしつけのための胎内音の動画があるので、試してみるといいかもしれません。
テレビやラジオで流れる砂嵐のような「ザーッ」とした音(ホワイトノイズ)も胎内音に近いため、流したら赤ちゃんが寝てくれるようになったという声も聞かれます。
生活リズムを整えていく
新生児は時間の感覚がつかめていないので、昼夜の区別がつくよう生活リズムを整えてあげることが大事です。朝起きる時間、ミルクの時間、お風呂の時間など、なるべく毎日同じ時間に行うと良いでしょう。眠る前の行動をルーティン化し、「そろそろ寝る時間」と教えてあげるのも効果的です。
<ねんねルーティンの例>
- 絵本を読んであげる
- 寝室に移動する
- 添い寝してスキンシップの時間をとる
- おくるみに包んでベビーベッドに移す
- 胎内音を流す
どうしても新生児が寝ない時に試したい対策
新生児がどうしても寝ない時は、眠れない原因を取り除いてあげることが大切。すぐに実践できる対策を紹介します。
赤ちゃんが眠りやすい環境をつくる
まずは赤ちゃんが安心して眠れる環境をつくるため、室温・音・光を整えましょう。
<室温>
夏は26~28度、冬は20~23度くらいが目安。エアコンの風が赤ちゃんに直接当たらないようにすることも大切です。
夏は26~28度、冬は20~23度くらいが目安。エアコンの風が赤ちゃんに直接当たらないようにすることも大切です。
<音>
大人が見ているテレビの音などが寝室まで聞こえないように要注意です。
大人が見ているテレビの音などが寝室まで聞こえないように要注意です。
<光>
遮光カーテンなどを使い、できる限り暗くすると良いでしょう。夜中の授乳の際も部屋の明かりは全灯にせず、薄暗い状態を保つと赤ちゃんが完全に目覚めません。
遮光カーテンなどを使い、できる限り暗くすると良いでしょう。夜中の授乳の際も部屋の明かりは全灯にせず、薄暗い状態を保つと赤ちゃんが完全に目覚めません。
思いつく不快感はすべて取り除く
赤ちゃんがぐずっている時は、全身をチェックして不快感のもととなるものを取り除いてあげましょう。赤ちゃんの様子を見ながら、下記のようなことを試してみるのがおすすめです。
- ミルクをあげる
- おむつを交換する
- 肌着や寝具がちくちくしないか触ってみる
- げっぷを出してあげる
スキンシップを多くとる
赤ちゃんの寝かしつけには、スキンシップもおすすめです。不快感を取り除いても寝ない場合、赤ちゃんが不安になっているのかもしれません。「抱っこをやめたら起きてしまった」という時も、ママやパパと離れて不安を感じた可能性があります。
背中をトントンしたり撫でたりすると、赤ちゃんは安心しやすくなります。ミルクをあげた後やおむつを変えたついでにスキンシップをとるのも良いでしょう。
新生児が寝ないことに悩むママのリラックス方法
赤ちゃんが寝ないとママも寝不足気味に。できる限りママの体を休めるためのリラックス方法を紹介します。
ママも一緒に寝る
赤ちゃんが寝ている間に一緒に寝るようにすれば、こまぎれでも体を休められます。赤ちゃんが寝ている間に家事などを頑張るママもいますが、それではママの寝る時間がなくなってしまうのでほどほどに。実際には眠れなくても、横になって目を閉じるだけでも大事な休息時間になります。
パートナーや家族に協力してもらう
産後で体調が万全ではないうえ、慣れない育児に家事にと、すべて一人でこなすのは難しいものです。授乳などママでなければいけないこと以外は、できる限りパートナーや家族の手を借りるようにしましょう。不調な時は、「今日は休ませてほしい」とちゃんと伝えることが大事です。しっかりと体力回復ができたら、翌日からまた頑張れるようになります。
家事の時短テクニックを取り入れる
近くに頼れる人がいない場合などは、家事の負担が抑えられる時短テクニックを取り入れてみましょう。例えば下記のようなことを試してみると良いかもしれません。
<家事の時短テクニック>
- 便利家電を導入する
- 毎日しなくても良い家事は回数を減らす
- 料理は冷凍食品や惣菜を活用する
- 買い物は宅配やネットスーパーを利用する
- 家事代行や地域のサポートサービスを利用する
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新生児が寝ない時は寝かしつけを工夫して
新生児が寝ない理由は、環境が整っていない、不快なことがあるなどさまざまなことが考えられます。まずは環境や生活リズムを整え、よくある理由を参考に原因を取り除いてあげましょう。それでもどうしても寝てくれない時はあるので、一人で頑張りすぎず、パートナー・家族などにもサポートを頼むことが大切です。
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