
つるんと簡単!桃の皮の剥きかた

食べごろの桃は、きれいに皮を剥いておいしくいただきましょう。はじめに桃の皮の剥きかたのコツを紹介します。
方法①桃を切ってから皮を剥く
桃の皮をきれいに剥くには包丁を寝かせるのがコツ。
- 桃の割れ目に沿って包丁を入れ、種に沿うように一周切れ込みを入れる
- 手のひら全体で桃を包み込むように持ち、切れ込みに沿ってひねり、桃を2つに分ける
- 実を切る
- 種のない方:まな板に置きそのまま4~6等分に切る
- 種のある方:種を下にして持ち、包丁が種に当たるまで4~6等分に切り込みを入れる。その後、種が上にくるよう持ち替え、包丁の先で種に沿って実を切り、種から外す - 3で切った実の皮を下にしてまな板に置き、果肉と皮の間に包丁を入れて桃を動かしながら皮を剥く
方法②皮をたるませてから剥く
包丁やスプーンを使い、桃の表面をこすって皮をたるませてから剥く方法です。皮をこする前に、水でやさしく洗い産毛をとっておきましょう。力を入れると果肉が崩れてしまうため、桃全体をまんべんなく、やさしくこするのがコツです。
- 包丁の背やスプーン、フォークを使い、桃全体をやさしくこする
- 桃の感触が変わってきたら、割れ目に沿って包丁で切り込みを入れる
- 切り込みから両手で開くように皮を剥く
方法③お湯を使い皮を剥く
沸騰したお湯に桃を入れて皮を剥く方法です。桃がかたい場合は、お湯に入れる時間を長め(30秒程度)にしてください。
- ボウルに氷水を用意する
- 桃がすっぽり入る大きさの鍋にたっぷりのお湯を沸かす
- 桃の上部に軽く十字に切り込みを入れる
- 桃をおたまにのせ、沸騰したお湯にそっと入れる
- 20秒ほどたったらお湯から取り出し、氷水に移す
- 切り込みを入れたところから皮を剥く
方法④爪楊枝を使い皮を剥く
包丁を使わないため、手軽で子どもでも挑戦しやすいのがメリットです。
- 桃の果肉と皮の間に爪楊枝を滑り込ませるように通す
- 爪楊枝を平行に下へ引き、皮を剥く
- ある程度皮が剥けたら、手で皮を持ち剥く
桃の選び方と食べごろの見分け方

桃をおいしく食べるには、皮の剥き方だけではなく、良い桃を選び、食べごろを見極めるのも大切です。桃の選び方や食べごろの見分け方、さらに保存方法を紹介します。
桃の選び方
おいしい桃を選ぶには、色・形・重さ・香りをチェックします。色が濃く、丸みが左右対称で重く、甘い香りが強い桃がおすすめです。桃の形が横に広がっているものは、種の部分が固まっておらず甘みが少ない傾向にあります。
また、皮の表面の状態も大切です。皮に白い斑点があるものは糖度が高く、全体にしっかりと産毛が生えているものは元気に育った証。ただし、桃はデリケートなため、直接触らずに形や香りで見分けましょう。
また、皮の表面の状態も大切です。皮に白い斑点があるものは糖度が高く、全体にしっかりと産毛が生えているものは元気に育った証。ただし、桃はデリケートなため、直接触らずに形や香りで見分けましょう。
桃の食べごろの見分け方
桃は下から熟していくため、ヘタ周りで食べごろを確認します。桃にダメージを与えないように、手のひら全体で桃を包み込むように持ちヘタの周りを指でやさしく触ってみて、やわらかくなっていたら食べごろです。完熟した桃はきれいな紅色になります。お尻の部分(ヘタ周り)も白っぽさがなくクリーム色で強く甘い香りがするものを選びましょう。
<食べごろのサイン>
■白桃
■白桃
色 | 赤く色づく品種ではないため、黄緑色から乳白色に変化したころ |
香り | 甘い香りが強くなったとき |
かたさ | 爪先で皮が剥がれるくらい |
■黄桃
色 | 果皮の黄色が全体的に濃くなったころ |
香り | マンゴーのような甘い香りがしたとき |
桃の保存方法
桃は冷気に弱いため常温保存が基本です。かたく食べごろではない桃は、新聞紙などに1個ずつ包み、風通しの良い場所で2~3日常温保存し追熟させましょう。店頭で購入する場合は、触られてダメージを受けている可能性もあるため、かたい桃を選び食べごろまで保存するのもおすすめです。また、完熟した桃を食べきれない場合は、冷凍保存もできます。
<桃を冷凍保存する方法>
■丸ごと冷凍保存する場合
■丸ごと冷凍保存する場合
- 桃をやさしく水洗いした後、水分を拭き取って1個ずつラップに包む
- 冷凍保存袋に入れ、空気をしっかり抜いてから冷凍庫へ入れる
■カットした桃を冷凍保存する場合
- 変色を防ぐためレモン汁を加えた水にくぐらせる
- しっかり水分を切り、1片ずつラップに包む
- 冷凍保存袋に入れ、空気をしっかり抜いてから冷凍庫へ
桃は皮を剥かずに食べられる!皮ごと食べるメリットと注意点

桃は皮を剥かずに食べることも可能です。皮ごと食べることで、皮に含まれる栄養も摂取できるのが魅力です。
桃を皮ごと食べるメリット
桃は皮についた果肉が一番甘いため、皮ごと食べることで桃の甘さを味わい尽くせます。また、皮ごと食べることで、果肉だけではなく皮に含まれる栄養も丸ごと摂取できるのもメリットです。
<桃の皮に含まれる栄養素と期待できる効果>
<桃の皮に含まれる栄養素と期待できる効果>
カテキン | 抗酸化作用、エイジングケア |
ビタミンE | 抗酸化作用、悪玉(LDL)コレステロールの減少、エイジングケア |
ナイアシン | 血行促進、脳神経や皮膚の健康を保つ |
さらに、皮と果肉の間には水溶性食物繊維(ペクチンなど)が含まれているため、便秘改善効果も期待できます。
桃を皮ごと食べる際の注意点
皮ごと食べる際は、産毛を落とすのがポイントです。産毛をそのまま食べると、口の中がチクチクして舌触りが悪く、かゆみの原因になる場合があります。桃にダメージを与えないよう注意しながら、表面をなでるようにやさしく両手でこすりながら流水で洗い、キッチンペーパーなどで表面をこすりましょう。桃の皮が破れないように、力を入れすぎないよう注意してください。
皮ごと食べるなら農薬を抑えた桃が安心

桃を皮ごと食べるなら、農薬を抑えたものを選ぶと安心です。「めぐみ野」のももは、農薬や化学肥料を一般栽培の2/3以下に抑え、有機肥料を使って栽培されています。甘みがつまった桃を皮ごと味わいたい人は、生協で購入できる農薬を抑えた桃をチェックしてください。
<「めぐみ野」ももの主な品種>
<「めぐみ野」ももの主な品種>
主な品種 | 特徴 |
あかつき | 白凡と白桃を交配させた品種 糖度が高く果肉がち密でやわらかめだが、歯ごたえもある
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暁星 | あかつきの枝変わり あかつきより小さく、甘みが強く、酸味が少ない
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川中島白桃 | 果肉がややかたく歯ごたえがある 糖度が高く、大きめ
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伊達白桃 | 9月以降に出回る晩生の品種 酸味が少なく食味が良く、かため
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さくら白桃 | 白桃の中で最も遅い時期に出回る 大玉で糖度が高くかためだが、追熟することでかたさが選べる
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剥きかたのコツを押さえて旬の桃を味わおう

面倒に思われがちな桃の皮も、コツを抑えればつるんと簡単に剥けます。また皮ごと食べれば、手間を省きつつ栄養も丸ごととれ、さらに桃の魅力を味わえます。農薬を抑えた桃を選べば、子どものおやつや離乳食にも安心です。今回紹介した桃の選び方や食べごろの見分け方を参考に、旬の桃を味わってみてはいかがでしょうか。
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