食品ロスを減らすためにコープと私たちができること
食べられるのに捨てられてしまう食品を指す「食品ロス(フードロス)」。日本では年間数百万トンの食品が廃棄されています。
全国の生協では、様々な食品ロスへの取り組みを実施しています。今回は、その活動内容とともに、家庭でもできる、食品ロスの減らし方についてご紹介します。

コープ・生協での食品ロスに対する活動

かご盛りの野菜
生協では、関係府省庁の連携のもと、食品ロスに対する認識を高めて消費行動を改善するような働きかけについて取り組んでいます。

規格外の野菜や果物の販売

ほんの少しのキズや大きさの違い(ふぞろい品)、天候不良をうけた野菜や果物のうち、品質に問題がないものを訳あり品として、通常よりも安い価格で販売しています。

食品納品期限の延長

日本国内の食品業界においては、賞味期限の3分の1以内に小売店に納品する「1/3ルール」と呼ばれる慣例があります。このルール下では、その納品期限を過ぎた食品は、賞味期限まで期間があるにも関わらず、小売店に受け入れてもらえなくなってしまい、行き場を失った食品の多くは廃棄処分されてしまいます。
全国の生協では、納品期限を緩和を実施し、製造メーカーの廃棄量削減につなげています。

みやぎ生協の食品ロス削減への取り組み

コープの配達トラック

フードバンクへの寄贈

コープ東北のフードバンクでは、各食品メーカー様や生産者団体様より、まだ食べられるのにも関わらず廃棄されてしまう食品の受け入れを実施しています。本取り組みは、石巻市や気仙沼市などの自治体および社会福祉協議会や各支援団体やと連携して、支援を必要とされる方に提供しています。

コープの物流網を生かし、東北6県9生協での取り組みを進めており、東北地域全体へお届けができる仕組みを整備しています。コープならではの安心感と信頼を強みとし今後、誰もが安心して暮らせる社会貢献活動に引き続き取り組んでいきます。

支援先からの感謝のお手紙

支援先からお礼のお手紙を頂くこともあります。

食品残さの堆肥化

食品残さとは、店舗で作る惣菜などで使用した揚げ油や野菜くずなどの生ゴミ、賞味期限が切れてしまった商品などを指します。みやぎ生協のリサイクルセンターでは、店舗などで出たこの食品残さの再資源化を行っています。
そのうち、野菜や果物などのくずから、乳酸発酵によるエコフィードを製造しています。
このエコフィードは、養豚業者様で飼料として使われており、将来的にはその豚肉をコープで販売することも視野に入れています。
このような循環型の仕組みをつくることにより、少しでも環境に負荷のかからない取り組みを進めています。

家庭でできる食品ロスを減らす方法

生協のお届け品

食材の管理方法を見直す

消費期限や賞味期限が早いものから先に食べるように心掛けましょう。賞味期限が迫っている食品を見つけやすいように冷蔵庫の手前に置いておいたり、早めに食べる食材の棚を作っておくとわかりやすいのでおすすめです。

野菜の保管方法

野菜に合った保管をすることで鮮度を保つことができます。ここでは、最適な保存方法を紹介します。

ジャガイモや玉ネギなどの根菜類は、直射日光をさけた常温で保管できます。風通しの良い空間に野菜保存袋などに入れておきましょう。ただし、気温が高くなる夏の時期には、冷蔵庫や野菜室で保存するのがおすすめです。
夏野菜は、寒いところが苦手なので冷蔵室ではなく野菜室で保管しましょう。キャベツやレタスは、芯をくりぬいて濡らしたキッチンペーパーを詰めておくと、日持ちします。
アスパラガスやニンジンなどは、立てて保管しましょう。大葉は、茎をそろえてひとまとめにし、小瓶などにいれ茎が浸る位の水を入れて冷蔵庫で保管すると鮮度を保ったまま保管できます。

冷凍保存のポイント

ほとんどの食材は冷凍することができます。冷蔵だと数日ほどしか日持ちしないものでも、冷凍しておけば数週間保管できるものもあります。
・魚
切り身の表面のついている水分をふき取ってから、一つずつラップに包んで冷凍保存袋にいれ冷凍します。  

・肉  
冷凍保存袋に入れて、平らに広げて冷凍する。急速冷凍や金属製のトレーの上に置いて凍らせるとより美味しさをキープできます。  

・しめじやなめこのキノコ類  
石づきを取りのぞき、1本ずつほぐして冷凍保存袋にいれて冷凍する。自然解凍すると水っぽくなってしまうため、凍ったまま調理するのがオススメ。

・ニンニクやしょうが  
すりおろしたり、スライスして重ならないようにして冷凍する。ニンニクは1粒ずつにわけ、皮がついたままラップし冷凍もできます。

・大根やニンジン  
千切りやいちょう切りにして、使いやすい量に小分けして冷凍する。冷凍すると食感が変わってしまうため、煮物などの料理に向いています。

・ホウレン草や小松菜
食べやすいサイズにカットし、小分けにして冷凍する。凍ったまま味噌汁やおひたしへ調理することができます。

・ブロッコリー  
小房にして茹で水気をよく拭きとり冷凍する。使う場合は、電子レンジで加熱し調理します。

食材の買い方・選び方

安いからといってたくさん買わずに、食べる量だけを買うようにしましょう。買い物前に冷蔵庫を確認し、必要なものをメモしてから買い物にいくと、買いすぎを防止することができます。

また、缶詰や乾物、冷凍食品、レトルト食品などは、長期保管が可能です。ひと手間加えるだけで、一品作れるものも多いので、上手く活用するのがおすすめです。
コープ東北では組合員様より返品された食材は、衛生的な観点から破棄をしております。購入時は買い間違いをしないようご協力お願いいたします。

最後まで飽きずに美味しくたべる

一度にたくさんの料理を作ってしまうことってありますよね。
そんなときは最後まで食べきる方法として以下を試してみてください。
  • 冷凍する
  • アレンジレシピで料理を変身させる
カレーやスープなどは、耐熱容器に入れ、冷凍庫で保管することができます。
手作り餃子は、小麦粉や片栗粉を打ち子としてしっかりまぶして、くっつかないようにして冷凍保存すると長期保管できます。

また、肉じゃがはカレーにしたり、細かく刻んでコロッケの具にアレンジすることもできます。
ひと手間加えるだけで違う料理に変身するので、工夫して最後まで食べきるようにしましょう。

美味しく食べて、賢く管理して、食品ロスを減らそう!

家庭での食材の管理や保管を見直すことで、食品ロス削減につなげることができます。
一人ひとりの取り組みの積み重ねで大きな力となります。コープと一緒に、持続可能な社会活動に取り組んできましょう。
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