【新生児】赤ちゃんが落ち着く抱っこの方法。横抱き・縦抱きの注意点も紹介

新生児を抱っこする前に知っておきたい3つのポイント

お母さんに抱っこされてる赤ちゃん
赤ちゃんを抱っこする場合、体勢や呼吸などに気を付けた抱き方をしてあげることが大切です。はじめに、新生児を抱っこする前に知っておきたいポイントを紹介します。

①大人と赤ちゃんの体を密着させる

新生児を抱っこする際には、大人と赤ちゃんの体をしっかりと密着させるのがポイントです。赤ちゃんはお腹の中でママの心臓の音を聞いていたため、心臓の音を聞くと安心します。お腹の中にいた時のように、赤ちゃんの背中を少し丸めた体勢にしてあげると良いでしょう。

②頭と首をしっかりと支える

新生児はまだ首がすわっていないため、頭と首をしっかり支えます。赤ちゃんは体よりも頭の方が重く、首の筋肉も発達していないため自分の力で頭を支えるのが難しい状態です。また抱っこしている際に強く揺さぶられると、脳が頭蓋骨に打ち付けられ損傷をうける場合もあるため、しっかりと支えることが大切です。

③赤ちゃんの顔が常に見える状態にする

赤ちゃんの顔が見えるように、ママの顔との距離を30cm程度にして抱っこをしましょう。抱っこした際に常に赤ちゃんの顔が見えていれば、窒息するのを防げます。
また体を密着させた際には、顔が胸にうずもれていないか、赤ちゃんが呼吸できているかの注意も必要です。顔が見えていれば赤ちゃんはもちろん、ママやパパも嬉しくなりますよ。

新生児の抱っこ|抱き方と注意点

赤ちゃんを抱っこするパパ
新生児を抱っこする際には、赤ちゃんが自然な体勢を保てるようにしてあげましょう。ここでは、横抱きと縦抱きの方法と注意点を紹介します。

【新生児の抱っこ①】横抱き

首がすわっていない新生児は、横抱きが基本になります。あやす時や寝かしつけ、移動する際など毎日の生活で一般的に使われる抱き方です。抱っこするパパ・ママも疲れにくい姿勢が保てるため、抱き方や注意点をしっかり覚えましょう。
■横抱きの方法
  1. 赤ちゃんの頭と首を両手で少し持ち上げる
  2. 頭と首を片方の手で支え、反対の手を膝の下へ入れる
  3. 赤ちゃんの体をしっかり支えながら抱き寄せる
  4. 頭と首を支えていた腕を背中からお尻へ、反対の手をお尻から背中へ移動させ、両腕全体を使い赤ちゃんを包み込むように抱っこする
■横抱きの注意点
  • 赤ちゃんの頭と首は肘の内側で支える
  • 赤ちゃんの姿勢が左右対称になるように抱っこする
  • 足は自然な体勢で股関節がM字に開き、片方の足だけ伸びないようにする
  • 背中はゆるやかなCカーブになるようにする

【新生児の抱っこ②】縦抱き

赤ちゃんがM字型開脚の体勢をとれる抱き方です。赤ちゃんの頭と首をしっかり支えてあげることで、首がすわっていない新生児でも自然な体勢が保てます。
■縦抱きの方法
  1. 赤ちゃんの頭と首を両手で少し持ち上げる
  2. 頭と首を片方の手で支え、反対の手を尻の下から背中の方へ入れる
  3. 赤ちゃんをしっかり支えながら胸元へ抱き寄せる
  4. お尻を支えていた手を移動させて、腕全体に赤ちゃんをのせるように支える
■縦抱きの注意点
  • 赤ちゃんの膝がお尻より上になったM字、腕はW字の体勢になるようにする
  • 首をしっかり支え、背中を軽く丸めたCの字になるようにする
  • 赤ちゃんの頭からお尻までが真っすぐで、左右対称になるようにする
  • 赤ちゃんの顔が見えていて、口や鼻を塞がない

【新生児の抱っこ③】肩抱き

縦抱きよりもパパやママの負担が少なく、密着面積が広いため赤ちゃんもリラックスできる抱き方です。パパやママに身を預けるため、首のすわっていない赤ちゃんでも安心して抱っこできます。ゲップをする時のような体勢なので、気道を確保しやすい姿勢になります。
■肩抱きの方法
  1. 片方の手で赤ちゃんの頭と首、反対の手でお尻を支える
  2. 赤ちゃんの頭と手がパパ・ママの肩に乗るように抱く
■肩抱きの注意点
  • 縦抱きと同じように赤ちゃんの足がM字、腕がW字になるようにする

新生児の抱っこ|抱き替えの方法&抱きおろし方

ママに抱かれて眠る赤ちゃん
長時間赤ちゃんを抱っこしていたり、抱っこしたまま赤ちゃんが眠ってしまったりすると、小さな新生児でも重く感じてしまいます。パパやママの腕に負担をかけないためにも、抱き替えの方法や抱きおろし方を知っておくと良いでしょう。

①左右抱き替えの方法

赤ちゃんを横抱きにした際の腕にかかる負担を分散させるために左右の腕を入れ替え、パパやママの負担を減らしましょう。深めのソファなどにすわって行うと姿勢が安定するため、抱き替えがしやすくなります。赤ちゃんが不安にならないようにゆっくりと行いましょう。
■左右抱き替えの方法
  1. 頭を肘で支えたまま、反対の腕を背中からお尻へ移動する
  2. お尻を支えている腕を抜き、赤ちゃんの体を腕で支えるようにしながら抜いた手を頭の下に置く
  3. 頭をのせている腕で頭と首を支え、反対の手でお尻を支える
  4. 赤ちゃんと体を密着させたままお尻を軸として、赤ちゃんの足がママ・パパ側に来るように180度回転させる
  5. 頭と首を安定させたら、お尻を支えた腕を赤ちゃんの頭に、反対の手を背中からお尻へ移動させる

②縦抱き・横抱きの抱き替えの方法

ゲップが終わった後などに行うことが多い、縦抱きから横抱きへ替える方法を紹介します。
■縦抱きから横抱きへ
  1. お尻を支えている腕を移動させ、手でお尻を支える
  2. お尻を軸にして頭と首を支えている手を、お尻を支えている肘へ近づける
  3. 頭と首が安定したら腕を脇に入れ、反対の手をお尻から背中へ移動させる

③抱きおろし方

次に抱きおろし方を紹介します。寝かしつけの場合、振動や体勢が変わることで赤ちゃんが目を覚ましてぐずることがあります。赤ちゃんに刺激を与えないように、お尻、背中、頭の順にゆっくりおろすようにしましょう。
■縦抱きからの抱きおろし方
  1. 頭と首を支えている手はそのままの状態、頭を胸元によりかからせるようにして反対の手をスライドさせてお尻を支える
  2. 赤ちゃんを抱っこしたまま前かがみの姿勢で静かにおろす
  3. お尻を支えた手を離し、両手で頭と首を支えてそっと寝かせる
■抱きおろし方の注意点
手を離す時は少しずつずらしながらゆっくりと抜きます。赤ちゃんの様子を見て、ぐずりそうな時はそのままの状態で様子を見ると良いでしょう。

新生児の抱っこにまつわる疑問

抱っこされて眠る赤ちゃん
新生児を抱っこしていると、パパやママの体に負担をかけたり、布団に下ろすと寝てくれなかったりなどの悩みも出てくるかもしれません。最後に新生児の抱っこにまつわる疑問を紹介します。

パパやママに負荷をかけない抱っこの仕方は?

長時間抱っこする際には、脇をしめ赤ちゃんと体が密着する面積を多くしたり、抱っこする人のおへそより少し上の高さに赤ちゃんのお尻がくるようにしたりすると、負荷がかかりにくくなります。また重さを分散できるため、反り腰を防げます。
赤ちゃんの寝かしつけやあやすために長時間抱っこをすると、パパやママの腕や背中、腰に負担がかかるもの。また腕だけや手のひらの力で抱っこをすると、肩こりや腱鞘炎になる可能性もあります。赤ちゃんの成長に合わせて抱っこ紐やベビーラップなどを活用して、体への負担を減らすのもおすすめです。

赤ちゃんが抱っこでないと寝てくれない理由は?

赤ちゃんが抱っこをしていないと寝てくれないのは、抱っこが寝る時の習慣になっているからかもしれません。また一人で眠れないため、抱っこされることで安心して眠りに入れる可能性もあります。
抱っこしている時は寝ているのに、布団やベッドにおろした途端に目を覚ましてしまう場合は、布団やベッドは安全な場所だよと教えてあげると良いでしょう。部屋を薄暗くして静かにしたり、夏は26~28度、冬は20~23度に室温を設定したりなど、赤ちゃんが眠りやすい環境を整えてあげることも必要です。

抱き癖は良くないって本当?

昔から赤ちゃんを抱っこすることで抱き癖がつくのは良くないと言われることがあります。しかし抱き癖による悪い影響には医学的根拠はありません。逆に抱っこすることでパパやママと赤ちゃんの両方に幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されます。
これにより、親子の信頼関係や情緒の安定、人格の形成、成長発達を促すなど得られる効果があります。パパやママの負担にならない程度に、赤ちゃんを抱っこしてスキンシップをとってあげましょう。

抱っこの基本を覚えて新生児からたくさん抱っこをしてあげよう

ママに抱っこされて遊ぶ赤ちゃん
新生児を抱っこする際は、基本の方法やコツを覚えることが大切です。抱っこは赤ちゃんだけではなくパパとママにも幸せホルモンが分泌され、心の安らぎや幸福感、愛情を高めることができます。抱っこの基本を覚えて、どんどん抱っこしてあげましょう。
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