
INDEX
- 赤ちゃんが哺乳瓶を拒否する理由は?
- ミルクや環境が原因
- 哺乳瓶拒否は克服すべき?
- 【月齢別】赤ちゃんが哺乳瓶を拒否した場合の対策12選
- 生後1~3ヵ月に試したい対策6選
- 生後4~7ヵ月に試したい対策4選
- 生後8~12ヵ月に試したい対策2選
- 哺乳瓶を拒否する赤ちゃんを保育園に預ける方法
- ミルクしかない状況に慣れさせる
- 離乳食を出してもらう
- 時間を決めてママが保育園に行く
- 哺乳瓶を拒否する赤ちゃんの注意が必要な症状
- 赤ちゃんの体重が減っていく
- 赤ちゃんの元気がない
- 飲んだミルクを繰り返し吐く
- 赤ちゃんが哺乳瓶拒否した時にママ・パパが意識したいこと
- 焦らず気持ちに余裕を持つ
- 気分転換を挟んでリラックスする
- 赤ちゃんに合った対処でゆっくり哺乳瓶拒否を克服しよう
赤ちゃんが哺乳瓶を拒否する理由は?

母乳は飲んでくれるのに、哺乳瓶からミルクを飲むのを嫌がることを「哺乳瓶拒否」と呼んでいます。まずは哺乳瓶拒否の理由や、克服すべきか解説します。
ミルクや環境が原因
赤ちゃんが哺乳瓶拒否を起こす理由にはさまざまなことが考えられますが、特に多いのは以下の5つです。
- ミルクの温度が熱すぎる、または冷たすぎる
- 使用している乳首が月齢に合っていなくて吸いづらい
- ミルクの味が好きじゃない
- お腹が空いていない
- 落ち着いて飲める環境じゃない
赤ちゃんは変化に敏感です。これまでは順調に飲んでくれていても、なにか違和感を抱くと急に哺乳瓶を嫌がることも珍しくありません。
哺乳瓶拒否は克服すべき?
哺乳瓶拒否は一般的によくみられる現象です。赤ちゃんの栄養状態や成長具合に問題がなければ、必ずしも克服する必要はありません。しかし、保育園に預けたい、育児を家族で分担したいなど、家庭によっては事情もあるでしょう。
まずはミルクの温度や味、乳首の素材や大きさ、環境を変えるなどで、哺乳瓶からミルクを飲んでくれるようになるかもしれません。もしそれでも変わらなければ、月齢別の対策を行ってみましょう。
しかし焦りは禁物です。気持ちに余裕を持って徐々に慣れていってもらうことが大切です。
【月齢別】赤ちゃんが哺乳瓶を拒否した場合の対策12選

哺乳瓶拒否を克服するには、ミルクや哺乳瓶に慣れてもらうのが先決です。赤ちゃんの月齢に合った哺乳瓶拒否の対処法を紹介します。
生後1~3ヵ月に試したい対策6選
味の好みが出始める生後1〜3ヵ月の赤ちゃんには、ミルクの与え方を工夫してみましょう。
①搾乳した母乳を哺乳瓶に入れて与える
母乳をよく飲むようであれば、粉ミルクではなく搾乳を哺乳瓶で与えて慣れてもらうと良いでしょう。ママの匂いがすると、赤ちゃんは安心できるようです。
②哺乳瓶の乳首の先に母乳をつける
粉ミルクへスムーズに移行するには、哺乳瓶の乳首の先に母乳をつけておくと効果的。赤ちゃんが母乳と勘違いしてそのまま飲み始めやすくなります。
③母乳から哺乳瓶にすり替える
始めは母乳を与え、赤ちゃんがウトウトし始めた瞬間にサッと哺乳瓶にすり替える手も。何度も試すうちに、哺乳瓶の感触に慣れていきます。
④哺乳瓶の乳首を温める
吸い口が冷たいと赤ちゃんがくわえた時にびっくりしてしまうので、哺乳瓶の乳首は温めておくのがおすすめです。哺乳瓶を傾ければミルクで温めることもできます。
⑤洗浄方法を変える
哺乳瓶についた洗剤や消毒液の匂いを嫌がっている可能性もあります。香料が含まれていない洗剤に変えたり、薬液を使わない煮沸消毒にしたりすることで改善されるケースもあります。
⑥ママ以外の人があげる
ママの匂いがすると、赤ちゃんは母乳が欲しくなってしまいます。ママが別室にいる間に、パパや他の家族からミルクを与えてもらうと飲んでくれるようになるかもしれません。
生後4~7ヵ月に試したい対策4選
成長とともに赤ちゃんの好みや感覚も変わります。生後4〜7ヵ月の赤ちゃんに試したい対策を紹介します。
①哺乳瓶のメーカーを変える
これまでは哺乳瓶から飲んでいたのに嫌がるようになった場合、成長によって飲み心地が変わってきたのかもしれません。別のメーカーの哺乳瓶に変えてみると嫌がらなくなることもあります。
②空の哺乳瓶で遊ばせる
4ヵ月ごろになると、おもちゃをつかんで口に持っていくようになります。そこでおもちゃの代わりに空の哺乳瓶を渡すと、自然と哺乳瓶の乳首を口に運び、食感に慣れやすくなります。
なお、赤ちゃんが遊んでいる間はケガをしないよう注意してあげましょう。割れないプラスチック製の哺乳瓶を使い、目を離さないことが大切です。
③離乳食にミルクを混ぜる
栄養摂取のためにミルクを与えたいという人は、離乳食に混ぜるのがおすすめです。おかゆやスープなど、水分をくわえる時にお湯の代わりにミルクを使うと簡単です。
④お腹が空いてから与える
ミルクを飲んでくれないのは、離乳食などでそもそもお腹が空いていないからかもしれません。赤ちゃんが空腹を訴えるまで待ってから与えると、すんなり飲んでくれる可能性があります。
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生後8~12ヵ月に試したい対策2選

生後8〜12ヵ月になったら、無理に哺乳瓶でミルクを与えるよりも、他の方法を試してみましょう。
①哺乳瓶以外で飲む練習をする
この時期になると、哺乳瓶よりスパウトやストローマグで飲む練習を始めた方が効率的です。スパウトとは、乳首に似た形状の飲み口がついた赤ちゃん用のマグのこと。赤ちゃんの手で持ちやすい形状をしていて、スパウトなら飲んでくれるようになったという声も多く聞かれます。その後、徐々にストローやコップで飲めるよう練習していきます。
②卒乳の準備をする
離乳食が3回食になったタイミングでミルクを飲まなくなる子もいます。離乳食からしっかり栄養を摂れていれば、ミルクは減らしていっても良いかもしれません。ただし赤ちゃんが母乳を欲しがるようなら、ママが可能な範囲で続けてあげましょう。
哺乳瓶を拒否する赤ちゃんを保育園に預ける方法

赤ちゃんにミルクを受け入れてもらう、離乳食でカバーする、母乳を与えに行くなどが、哺乳瓶拒否をしている赤ちゃんを保育園に入れる際に取れる対応です。なかなか哺乳瓶からミルクを飲んでくれない場合には、保育園に相談してみましょう。
ミルクしかない状況に慣れさせる
保育園に行けば赤ちゃんはミルクを飲むしかありません。始めは嫌がっても、徐々に受け入られるようになるでしょう。また、なるべく普段からママがいないところで家族にミルクを与えてもらい、慣れさせておくとスムーズです。
離乳食を出してもらう
事前に哺乳瓶は嫌がることを相談すれば、離乳食で対応してくれる保育園もあります。赤ちゃんの月齢や離乳食の進み方によっては、哺乳瓶を嫌がることはそれほど問題にならないので、まずは相談してみると良いでしょう。
また、これを機に卒乳準備を始めても良いかもしれません。卒乳は焦らずに、なるべく1ヵ月以上かけて少しずつ授乳回数を減らしていきます。赤ちゃんのペースに合わせ、体調が悪い時は無理をしないことが大切です。入園してしまえば、ママから離れている時間が長くなることに加え、新しい刺激を受けたり体を動かしたりする機会が増えて就寝がスムーズになり、自然と卒乳できる子もいます。
時間を決めてママが保育園に行く
赤ちゃんが哺乳瓶でミルクを飲めない場合、ママに来てもらい母乳を与えるという方針の保育園もあります。とは言え、保育士さんや栄養士さんの工夫により、それほど頻繁に行かなくて済むこともあるようです。
また、搾乳した母乳を冷凍して持っていき、保育園で解凍して飲ませてもらっていたという人もいます。しかし衛生管理が難しいのでどこでも対応してもらえるわけではありません。保育園の方針と家庭の状況を考慮して可能な対応をすり合わせていきましょう。
哺乳瓶を拒否する赤ちゃんの注意が必要な症状

哺乳瓶拒否すること自体は基本的には心配ないものの、赤ちゃんの様子に気になるところがあれば、早めにかかりつけの小児科医に相談するのが大切です。受診を検討すべき注意が必要な症状を紹介します。
赤ちゃんの体重が減っていく
赤ちゃんの体重がなかなか増えず、平均体重を下回るようなことがあれば受診を検討した方が良いでしょう。基本的には哺乳瓶を拒否していても、母乳や離乳食から必要な栄養を摂れていれば問題ありませんが、体重が増えない場合は栄養が足りていない可能性があります。
体重増加の目安は、母子手帳の「発育曲線」が参考になります。健診などでの定期的な測定結果と「発育曲線」を照らし合わせ、伸びが遅いようなら医師に相談してみましょう。
赤ちゃんの元気がない
体調が優れず哺乳瓶を拒否していることも考えられます。以下のような症状があれば、何らかの疾患が隠れているおそれもあるので早めに受診してください。
■注意したい症状
- 飲んだ母乳・ミルクを吐く
- 発熱がある
- ぐったりしている
- おしっこの回数が少ない
- 便が硬いor下痢をしている
飲んだミルクを繰り返し吐く
飲んだミルクをすぐに吐いてしまう場合は、ミルクアレルギーの可能性があります。以下のような症状には要注意です。
■ミルクアレルギーの症状
- ミルクを飲んだ後に繰り返し嘔吐する
- 下痢や血便がある
- 体重が増えない
症状が重いと意識障害を起こすこともあります。アレルギー用のミルクも販売されていますが、自己判断は危険なのでまずは医師に相談しましょう。
赤ちゃんが哺乳瓶拒否した時にママ・パパが意識したいこと

赤ちゃんがなかなか哺乳瓶で飲んでくれないからといって、焦る必要はありません。哺乳瓶を拒否する赤ちゃんと向き合う時に意識したいことを紹介します。
焦らず気持ちに余裕を持つ
「拒否」というとネガティブなイメージを持ってしまうものですが、赤ちゃんの体調面に問題がない場合、哺乳瓶拒否は焦って克服させる必要はありません。
親の焦りが通じると、かえって赤ちゃんがプレッシャーを感じとることも。保育園の入園が決まっている場合も、相談すれば受け入れてくれたり、保育士が与えたらすんなり飲んでくれたりするケースもあるので、気持ちに余裕を持って赤ちゃんと向き合いましょう。
気分転換を挟んでリラックスする
どうしても飲んでくれない時は、1度諦めて気分転換を挟んでみるのもおすすめです。一緒に遊んであげているうちに、お腹が空いて飲んでくれるようになることもあります。リラックスした状態で赤ちゃんと向き合うことが大切です。
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赤ちゃんに合った対処でゆっくり哺乳瓶拒否を克服しよう

赤ちゃんの哺乳瓶拒否を克服するには、ミルクを変えてみたり、母乳とすり変えてみたり、離乳食に混ぜてみたりと赤ちゃんの月齢や好みに合わせて試行錯誤する必要があります。基本的には月齢に応じて体重が増えていれば心配することはありませんが、スムーズに保育園に入れたい場合などは、気持ちに余裕を持ってできることを試してみるのがおすすめです。
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