【管理栄養士監修】離乳食はいつから始める?初期・中期・後期・完了期の進め方
監修者:管理栄養士 鳥内雅子先生

監修者:管理栄養士 鳥内雅子先生

病院・特別養護老人ホーム・精神障害者生活訓練施設にて勤務。 現在はフリーの管理栄養士として活動。 コロナ禍に息子を出産し、離乳食の難しさに直面。同じように悩むお母さんの役に立ちたいとインスタグラムで発信を始めた。 現在フォロワー数6.8万人(2026年3月時点)。 偏食改善アドバイザーの資格を取得し、離乳食や偏食に悩むお母さんたちに向けてカウンセリングや講座を行っている。

離乳食はいつから始める?

離乳食をママに食べさせてもらう赤ちゃん
離乳食を始めるのは生後5〜6ヵ月頃が目安です。6ヵ月くらいになると母乳からの栄養だけでは足りなくなってきます。以下のようなサインが見られたら、離乳食を開始しましょう。
<離乳食を始めるサイン>
  • 大人が食事をしていると口元を見つめてきたり、口をもぐもぐしたりする
  • 首がしっかりすわり、支えがあれば座れる
  • スプーンを口に入れても嫌がらず、舌で押し出そうとしない
  • 食べ物に興味を示し、欲しそうにする
子どもの発育や成長には個人差があるので、じっくりと様子を観察しながら進めていきます。スプーンの材質によって口に入れるのを嫌がる子もいるため、家にあるいくつかのスプーンで試してみるのがおすすめです。まだ口から舌が出る場合は、他の反応があったとしても食べるのは難しいかもしれません。

【初期】離乳食の進め方

赤ちゃんに離乳食をあげているママ
離乳食を始めるタイミングや初期に使える食材、進め方を紹介します。赤ちゃんと一緒にゆっくりチャレンジしていきましょう。

始め方とタイミング

生後5ヵ月以降に食べ物に興味を持ち始めたら離乳食の始め時。ママ・パパの時間に余裕があり、赤ちゃんの機嫌が良い日に始めましょう。初めて与える食材がある時は、病院を受診しやすい平日の午前中にすると安心です。

食材・固さ・量・回数

離乳食初期では、消化の良い食材をなめらかなペースト状にし、1日1回与えるのが基本です。
■食材・味付け
穀類 10倍がゆ、食パン、うどん
野菜 カボチャ、カブ、ニンジン、大根など
豆腐・魚・卵 白身魚、固ゆで卵黄
調味料は使わず、大人の2~4倍に薄めただしや野菜スープを使用します。
■固さ・量
10倍がゆをすり潰してなめらかにしたものを、スプーン1さじから始めます。10倍がゆは作り方で固さが変わってくるため、とろっとする程度の固さを意識すると良いでしょう。

2~3日ごとに1さじずつ増やし、3~4さじ食べられるようになったら、野菜から始め、そのあとに白身魚を1種類1さじ目安に、少しずつ種類を増やしていきます。野菜はやわらかく茹でてペースト状に、白身魚は茹でて皮と骨をとってからすり潰し、昆布出汁などを入れてとろみをつけます。生後6ヵ月の終わり頃には、1回の食事で10さじ程度食べられるのが目安です。
■回数
始めのうちは1日1回が基本です。離乳食を始めて1ヵ月くらい経ったタイミングで2回に増やします。2回目は1回目の1/3ほどの量から始め、徐々に増やしていきましょう。
■母乳とミルク
母乳やミルクは、離乳食を食べさせた後に、赤ちゃんが欲しがるだけ与えてかまいません。
■1日のタイムスケジュール例
07:00 授乳・ミルク
10:00 離乳食+授乳・ミルク
14:00 授乳・ミルク
18:00 離乳食(2回食の場合)+授乳・ミルク
22:00 授乳・ミルク
あくまでも目安のため、赤ちゃんが落ち着いて食べられる時間帯を選びましょう。

進め方のポイント

離乳食を始める時期だからといっても、発達には個人差があります。スプーンを口に入れた時に舌で押し出したり、食べるのを嫌がったりする場合は、まだ赤ちゃんの準備ができていないサインかもしれません。無理に進めず、赤ちゃんの機嫌が良い時にゆっくりと試していきましょう。
離乳食を始める前に、赤ちゃんがスプーンを舌で押し出す反射を「吸啜(きゅうてつ)反射」と言います。飲み込む準備ができていないものを外に出し、むせたり誤って飲み込んだりするのを防ぐため、生まれつき備わっている体の反射です。生後4〜6ヵ月頃に少しずつ弱まっていきますが、個人差があります。舌で押し返す様子が見られる場合は無理に進めず、数日〜1週間ほど間隔をあけて様子を見ながら、赤ちゃんの反応に合わせて再開すると良いでしょう。

【中期】離乳食の進め方

離乳食初期の赤ちゃん
生後7~8ヵ月には離乳食中期に入り、これまでよりも使える食材が増えます。離乳食中期の進め方を紹介します。

始め方とタイミング

離乳食中期に移行する目安は、2回食に慣れてくる生後7ヵ月頃です。次のようなサインが見られたら中期のメニューにステップアップしましょう。
<中期へ移行するタイミング>
  • 1回目も2回目も10さじずつくらい食べられる
  • 1人で安定して座れる
  • 初期の食材をスムーズに飲み込める

食材・固さ・量・回数

離乳食中期は1日2回、やわらかく煮て粗く潰した食材を与えるのが基本です。
■食材・味付け
穀類 5~7倍粥、ジャガイモ、さつまいも、麺類
野菜 大根、にんじん、カボチャ、カブ、トマト、ブロッコリー、ほうれん草の葉など
豆腐・肉・魚・卵 ささみ、固ゆで卵
味付けは、ごく少量の醤油や味噌、砂糖、塩、または味噌汁の上澄みなどを使い薄味に仕上げます。
■固さ・量
指で潰せるくらいの固さになるまで煮た後、始めのうちは食べやすいように細かく切ったりすりおろしたりします。徐々に粗くしてもぐもぐ食べるのに慣れてもらいましょう。
全がゆ 50~80g
野菜・果物 20~30g
たんぱく質源は1回に以下のいずれかとします。
白身魚・肉 10~15g
豆腐 30~40g
卵黄なら1個分、全卵なら1/3個
乳製品 50~70g
■回数
1日2回食です。
■母乳やミルク
授乳のリズムに沿って、赤ちゃんが欲しがれば与えます。
■1日のタイムスケジュール例
07:00 授乳・ミルク
10:00 離乳食+授乳・ミルク
14:00 授乳・ミルク
18:00 離乳食(2回食の場合)+授乳・ミルク
22:00 授乳・ミルク

進め方のポイント

2回目の食事も1回目と同量になり、食品の種類も増えてきます。たんぱく質と野菜を組み合わせて、栄養バランスを考えましょう。赤ちゃんが食べにくそうであれば、食材の固さや大きさを調整したり、片栗粉でとろみをつけてあげたりするのがコツです。

また、生後6ヵ月を過ぎると鉄分が不足しがちになります。ミルクをあまり飲んでくれない時は、離乳食に粉ミルクを混ぜると手軽に栄養が摂れます。

【後期】離乳食の進め方

離乳食を食べる赤ちゃんと食べさせるお姉ちゃん
生後9~11ヵ月の離乳食後期には大人と同じ1日3回食となります。自分で食べたいという欲求も強くなる時期です。離乳食後期の進め方を紹介します。

始め方とタイミング

1日2回食が安定してくる生後9ヵ月頃に、離乳食後期に進めます。次のサインが出たら始め時です。
<後期へ移行するタイミング>
  • 1日2回しっかり食べられる
  • 豆腐くらいの固さの食材をもぐもぐしながら食べる
  • 自分で食べたがったり、食材に触りたがったりする
食材への興味が薄くても焦る必要はありません。まだサポートが必要な子でも、機嫌が悪くなければ後期食を検討して大丈夫です。

食材・固さ・量・回数

離乳食後期では、1日3回になります。一気に進めず、まずは中期のメニューで3回食に慣れさせてから食材の種類や固さに変化を加えるのがおすすめです。
■食材・味付け
穀類 全がゆ、軟飯、パン、麺類、イモ類
野菜・果物 食物繊維の多くない野菜や果物
豆腐・肉・魚・卵 豚や牛の赤身、レバー、青魚
その他 すりおろした高野豆腐、塩分の少ないチーズ
味付けには、酢、ケチャップ、バター、油、オリーブオイル少量、加熱したマヨネーズなどが使えます。ただし、調味料はできるだけ薄く1、2滴くらいの風味付け程度に留めましょう。

マヨネーズを初めて使う際は、卵アレルギーに注意が必要です。離乳食の間は、生卵を使った自家製のマヨネーズや、市販品を非加熱で使用するのは避けることをおすすめします。
■固さ・量
完全に火を通し、歯ぐきでつぶせるバナナ程度の固さにしたのものを荒く刻んだり、すりおろしたりして与えます。固さに慣れてきたら、だんだんと手づかみ食べサイズくらいの大きさに変えていくのがおすすめです。
お粥 全がゆ 90g
軟飯 80g
野菜・果物 30~40g
たんぱく質源は1回に以下のいずれかとします。​
白身魚・肉 15g
豆腐 45g
全卵 1/2個
乳製品 80g
■回数
1日3回食です。
■母乳・ミルク
母乳の場合は、赤ちゃんが欲しがるだけ与えましょう。ミルクの場合は、1日2回程度を目安に離乳食の後に与えます。
■1日のタイムスケジュール例
07:00 授乳
10:00 離乳食+授乳
14:00 離乳食+授乳
18:00 離乳食+授乳
22:00 授乳

進め方のポイント

離乳食後期になると、自分で食べようと食材に手を伸ばし始めます。食材は手づかみしやすいように工夫すると良いでしょう。赤ちゃんによっては手が汚れるのが苦手、ママに食べさせてほしいなどの気持ちからなかなか手づかみ食べをしない子もいます。その場合は無理をせず、好きなものだけお皿に置き、手が伸ばすか様子を見てみましょう。

また、味覚が発達してくるので、少量の調味料やすりごま、かつお節などで風味付けすると食が進むかもしれません、同時に家族で一緒に食事をする楽しさを教えてあげることも大切です。

【完了期】離乳食の進め方

手づかみで食べる赤ちゃん
生後12~18ヵ月には離乳食完了となり、必要な栄養を食事とおやつで摂ることができます。離乳食完了期の進め方を紹介します。

始め方とタイミング

離乳食完了期への移行の目安は生後12ヵ月頃です。次のようなサインが見られたら、ステップアップのタイミングです。
<完了期へ移行するタイミング>
  • バナナくらいの固さのものを歯茎で潰して食べられる
  • 手づかみ食べができる
  • スプーンやフォークに興味を示す
なお、完了期に入ると、赤ちゃんによって成長や進み方に差が出やすくなります。手づかみ食べや食具への興味が見られなくても、バナナくらいの固さが食べられていれば、少しずつ進めていきましょう。

食材・固さ・量・回数

離乳食完了期にさしかかると母乳やミルクの量が減り、1日3回食に加え捕食としてのおやつで必要なエネルギーを摂取します。
■食材・味付け
穀類 軟飯、ご飯、パン、麺類
牛乳 加熱せずに飲める
味付けには、カレー粉、ソースなどが使えるようになります。
■固さ・量
歯ぐきや歯でつぶせる肉団子くらいの固さが目安です。​
穀類 軟飯 90g
ご飯 80g
野菜・果物 40~50g
たんぱく質源は1回に下記のいずれかとします。
白身魚・肉 15~20g
豆腐 50~55g
全卵 1/2~1/3個
乳製品 100g
■回数
1日3回食+おやつ(1〜2回)を与えます。
■母乳やミルク
母乳は欲しがるだけ与えてもかまいません。ミルクはおやつや就寝時に成長に応じた量なら与えてかまいませんが、必要な栄養は離乳食で摂れるように進めていきましょう。
■1日のタイムスケジュール例
07:00 離乳食
10:00 おやつ
12:00 離乳食
15:00 おやつ
18:00 離乳食

進め方のポイント

おやつは、ご飯やパン、いも類などのエネルギー源を基本に、離乳食で不足しやすい栄養を補える食材を取り入れます。カルシウムを補える小魚は、小魚せんべいなど形状に配慮したものを選びましょう。乳製品や、食物繊維・ビタミンを補える果物もおすすめです。

牛乳は鉄分が不足しやすくなるため、離乳食期には飲み物として積極的に与える必要はありません。離乳食をよく食べていて、普段ミルクをあまり飲まない場合は、鉄分やビタミンDを補えるフォローアップミルクをおやつとして活用するのも一つの方法です。

離乳食を進める際のポイントと注意点

離乳食に興味のない赤ちゃん
赤ちゃんはまだ成長途中のため、離乳食を進めるペースやアレルギー、衛生面については細心の注意が必要です。離乳食の時期に気を付けたいポイントを解説します。

赤ちゃんのペースに合わせて進める

「〇〇期」という呼び方や対応する月齢は、あくまでも目安です。成長や発育のパターンには個人差があるため、必ずしも目安通りに進むとは限りません。近年は、一人ひとりの発達に合わせて離乳食を進める考え方が重視されています。赤ちゃんの様子をよく観察し、焦らずゆっくりと柔軟に進めていくことが大切です。

食物アレルギーに気を付ける

赤ちゃんは消化器官が未発達のため、食物アレルギーが出やすいと言われています。0歳児では卵・牛乳・小麦が、1歳児では卵・魚卵・牛乳・ピーナッツ・果物が食物アレルギーの大きな原因とされています。ただし気にしすぎて離乳食の開始を遅らせるのも良くありません。アレルギーの危険性が少ないものを中心にごく少量から開始するようにしましょう。
もしアレルギー症状が出て受診する時は、どの食材をどのくらい食べ、どんな症状が出たのかを医師に伝えます。受診の時には症状が消えてしまうこともあるため、口の周りが赤くなるなどの症状が出た場合は、写真に納めておくと医師に伝えやすくなります。

NG食品は与えない

離乳食期の赤ちゃんに与えてはいけない食品がいくつかあります。誤って食べさせると食中毒などの重篤な症状が出ることがあるので細心の注意を払いましょう。
はちみつ・黒砂糖・コーンシロップ 乳児ボツリヌス症の危険性があるため1歳未満はNG。
はちみつや黒砂糖入りの加工品にも注意しましょう。
銀杏
少量でも中毒を起こすことがあり、乳幼児には与えられません。
年齢が上がっても量に注意しましょう。
ナッツ類・お餅・ミニトマト
誤嚥のリスクがあり形状に要注意。
場合によっては医療機関で処置や手術が必要な重い症状につながることがあります。
喉に詰まらないようペーストにする、小さく切るなど工夫しましょう。
井戸水・生魚・生卵・加熱不十分な肉 赤ちゃんは免疫機能が未熟なので避けましょう。
食材は十分に加熱するのが基本です。

衛生的に保つ

赤ちゃんは細菌から体を守る機能が未熟なので、衛生面にも注意が必要です。生の肉や魚など、食中毒の原因となる可能性がある食品を扱ったあとは、必ず手を洗いましょう。調理器具も洗剤でよく洗い、熱湯や消毒剤などで消毒しておくと安心です。

離乳食に使う食材はできる限り新鮮なものを選び、中心まで十分に加熱しましょう。食べ残しや常温で長時間置いた食品、調乳後に時間が経ったミルクも食中毒の原因になることがあります。

素材の味を活かす

赤ちゃんの味覚は大人より敏感なので、薄味を心がけ、素材本来の味を楽しんでもらいましょう。濃い味付けは腎臓に負担がかかりやすく、体にも良くありません。特に初期の間は、基本的に味付けは必要なく、だしで風味づけする程度で大丈夫です。後期以降に薄味を意識しつつ調味料のバリエーションを増やしていきます。

いろいろな食材を取り入れる

離乳食に使える食材が増えてきたら、しっかりと栄養が摂れるよういろいろな食材を使うのが理想です。特に以下の栄養を意識してバランスよく取り入れましょう。
炭水化物(エネルギー源) ご飯、パン、麺、イモなどの主食
ビタミン・ミネラル 野菜・果物・海藻など
タンパク質 肉・魚・卵・乳製品・豆類など
すべてを手作りする必要はありません。忙しい時は市販のベビーフードやミルクなどを活用しましょう。

ミルクは月齢を目安に、赤ちゃんに合わせて与える

月齢によってミルクの目安量は異なるため、迷ったときはミルク缶などに記載されている月齢別調乳量表を参考にすると良いでしょう。ただし、記載量はあくまで目安であり、赤ちゃんによって飲める量には個人差があります。少量しか飲まなくても、体重が成長曲線に沿って増えていれば過度に心配する必要はありません。

離乳食期は食事内容や腸の発達の影響で、便秘や下痢が起こりやすい時期でもあります。気になる場合は、予防接種などのタイミングでかかりつけ医に相談すると安心です。

離乳食作りはコープの宅配で手軽に

宅配便を届ける女性配達員
手がかかる離乳食作りは、コープの宅配で手間を減らしてみませんか。コープ東北の「きらきらステップ」は、離乳食の月齢に合わせた食材を下ごしらえした状態で自宅までお届けします。冷凍食材も充実しているので、いざというときのストックにも役立つでしょう。日々の買い物や調理の負担を軽減し、赤ちゃんとゆっくりご飯を食べる時間を確保できます。

離乳食をいつから始めるかは赤ちゃんのペースに合わせて

喜んで離乳食を食べる赤ちゃん
離乳食は、赤ちゃんの様子やペースに合わせて進めていくことが大切です。予定日より早く生まれた赤ちゃんの場合は、修正月齢(出産予定日を基準にした月齢)で進めることもあるため、かかりつけ医に相談しましょう。

思うように食べてくれなかったり、離乳食作りに悩んだりすることもあるかもしれません。そんなときはベビーフードを上手に活用したり、宅配サービスを取り入れたりするのも一つの方法です。

赤ちゃんとママ・パパが安心して離乳食の時間を楽しめるよう、焦らずゆっくり進めていきましょう。
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