【管理栄養士監修】離乳食を食べない原因は?月齢別の対処法や気になる疑問を解説
監修:管理栄養士 鳥内雅子先生

監修:管理栄養士 鳥内雅子先生

病院・特別養護老人ホーム・精神障害者生活訓練施設にて勤務。 現在はフリーの管理栄養士として活動。 コロナ禍に息子を出産し、離乳食の難しさに直面。同じように悩むお母さんの役に立ちたいとインスタグラムで発信を始めた。 現在フォロワー数7.3万人。 偏食改善アドバイザーの資格を取得し、離乳食や偏食に悩むお母さんたちに向けてカウンセリングや講座を行っている。
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【初期:生後5~6ヵ月】離乳食を食べない原因と対策

離乳食を眺める赤ちゃん
赤ちゃんが初めて食べ物を口にする時は、うまくいかないことも多々あります。離乳食初期によくある食べない原因と対策を紹介します。

原因①:離乳食を始めるのが早すぎる

一般的に生後5〜6ヵ月を離乳食初期と呼びますが、赤ちゃんの成長には個人差があります。
離乳食を始める目安は以下です。
  • 生後5ヵ月を過ぎた
  • 首が座り寝返りが打てる
  • 5秒以上1人でお座りができる
  • 食べ物に興味を持っている 
  • スプーンを舌で押し返さない など
赤ちゃんがお座りできるのであれば、ベビーチェアやママのお膝などで離乳食を与えてみましょう。嫌がってのけ反るようなら1〜2週間ほど間を空け、再度挑戦します。
食べない時は無理する必要はありませんが、赤ちゃんの発達に気になる点があれば、かかりつけ医や保健師に相談しましょう。

原因②:食べ物に慣れていない

母乳やミルク以外のものを初めて口にする赤ちゃんが離乳食の舌触りや味に慣れず、嫌がることはよくあることです。食事に慣れるには時間がかかるので、ゆっくりと進めていきましょう。
離乳食初期は食材の粒が残らないくらいに丁寧に裏ごししたり、人肌に温めたりすると、赤ちゃんでも食べやすくなります。離乳食に母乳やミルクを混ぜて、これまでの慣れた味に近づけるのもコツです。それでも食べなければ、少し日を空けて試しましょう。
なお、赤ちゃんによっては熱い、冷たいなどの温度に敏感な子もいるため、上手に温度調整してあげることが大切です。最初はよく食べていたのに途中から食べないといった場合は、離乳食が冷めてしまったからかもしれません。冷めにくいように少し多めに離乳食を用意しておくのもおすすめです。ただし多く用意した分は、残しても大丈夫です。

原因③:「押し出し反射」が残っている

離乳食を始めたばかりの赤ちゃんがスプーンを舌で押し返そうとするのは、押し出し反射と呼ばれる原始反射の1つ。スプーンを赤ちゃんの口に深く入れすぎない、スプーンを赤ちゃんの下唇に軽く乗せて上唇がおりてきたのを確認してからスプーンを引くなど、丁寧に一口ずつ与えると、反射は出にくくなります。
押し出し反射は生後6ヵ月頃に消失する場合が多いですが、どうしてもスプーンを押し出してしまうなら1〜2週間ほど空けて再開しましょう。反射の確認は、離乳食を用意しなくてもスプーンを唇に当てるだけで分かります。その際、動画を撮っておくと赤ちゃんの反応の変化を見比べやすいでしょう。

原因④:ドロドロした形状が嫌い

赤ちゃんによってはドロドロしたものが苦手な子もいます。唾液で溶かすお菓子なら食べられるという子もいるので、試してみるのもおすすめです。

【中期:生後7~8ヵ月】離乳食を食べない原因と対策

赤ちゃんを膝に乗せて離乳食を食べさせるママ
少し食事に慣れてきた赤ちゃんには、成長に合わせた工夫をしてあげることが大切です。離乳食中期によくある赤ちゃんが食べない原因と対策を紹介します。

原因①:食材の調理法やペースが合っていない

これまで順調だったのに急に食べなくなった場合は、赤ちゃんの口腔機能が発達したことにより初期のようなトロトロの食べ物が合わなくなってきた、もしくは食材が大きすぎる、かたすぎるといったことが考えられます。
離乳食中期では、舌でつぶせるくらいの食材を少量ずつ与えるのが適しています。市販のベビーフードを参考にすると分かりやすいでしょう。みじん切りにした食材はやわらかくなりにくいので、茹でるなどの調理をした後に細かく切るか、炊飯器で炊くのがおすすめです。
また、食べさせるペースが早すぎることで赤ちゃんが嫌がっている可能性もあります。赤ちゃんのペースに合わせ、口が空になっているのを確認してから次の一口を与えるよう意識してみましょう。

原因②:味付けに飽きてきた

離乳食中期になると味覚が発達してくるので、単調な味に飽きてしまった可能性もあります。まだ調味料は必要ないため、さつまいもで甘みを付ける、しらすで塩気を足す、トマトやフルーツで酸味を加えるなど、調理法を工夫してみましょう。
風味付け程度にごく少量の味噌や醤油を足す、赤ちゃん用の調味料を足す、市販のベビーフードを混ぜるといった方法も、赤ちゃんが興味を示してくれるかもしれません。

【後期:生後9~11ヵ月】離乳食を食べない原因と対策

離乳食を食べながら泣く赤ちゃん
離乳食後期になると、赤ちゃんの意思表示がはっきりしてきます。この頃の赤ちゃんによくある食べない原因と対策をみていきましょう。

原因①:好き嫌いが出てきた

離乳食後期では食べられるものが増え、赤ちゃんの好き嫌いが出てきます。苦手な食材はしっかり加熱して臭みを消す、少量の調味料で風味をよくするなど工夫をすると食べやすくなります。それでも嫌がるものは無理に食べさせず、日を改めて味付けを変えながら様子を見ましょう。

原因②:おなかが空いていない

まだおなかがいっぱいだったり、量が多すぎたりして食べてくれないこともよくあります。離乳食には目安量がありますが、その子にとっては量が多い、離乳食の時間が長いことでご飯の時間が苦手になることも考えられます。あまり食べなくても一生懸命粘って食べさせる必要はありません。ママも疲弊してしまうので、進みが悪くなったら早めに切り上げましょう。
食べる量が少なくて心配な場合は、少量のバターや油などを使ってカロリーが摂取できるようにするのもおすすめ。目安量を完食する必要はないので、心配しすぎないことも大切です。普段食べない子でも、いっぱい遊んだ後には食欲旺盛になることがあるので試してみるのも良いかもしれません。
反対に、食べすぎは肥満の原因にもなります。基本的に目安量の2〜3倍程度までなら食べても問題ありませんが、食事後に嘔吐しないか、下痢や便秘はないかなどを確認しながら量を調整しましょう。肥満が心配なら砂糖や油がたくさん使用されている甘いおやつを控える、または油の少ないお米のお菓子などに変えるのがコツです。

原因③:手づかみ食べがしたい

好奇心旺盛になり、「自分で食べたい」と思い始める子も多い時期です。赤ちゃんが自分で食べ物を手に取りたい様子であれば、食材をスティック状にする、輪切りにするなど持ちやすいように調理し、自由に食べさせてあげてみましょう。
食への関心が高まるとともに、自分の適量を学習していける効果もあります。満腹になったら食べるのをやめるので、それ以上は無理に食べさせる必要はありません。

【完了期:生後12~18ヵ月】離乳食を食べない原因と対策

離乳食をあげるママと子ども
離乳食の最終段階になると、赤ちゃんの成長具合によって食欲にもバラつきが出てきます。離乳食完了期によくある食べない原因と対策を紹介します。

原因①:イヤイヤ期に突入した

1歳を過ぎると、イヤイヤ期に入り食欲が左右されるケースも。意思表示がはっきりしてきて戸惑うことが多いかもしれませんが、成長の証なので焦らず見守りましょう。
食べない時は、1食で考えずに1日や1週間など、トータルで見て食べていれば問題ありません。反対に食べてくれる時は、多少の遊び食べや食べ散らかしがあっても目くじらを立てずに、存分に食べさせてあげましょう。

原因②:食材が大きすぎる、かたすぎる

やわらかいものなら噛んで食べられる時期ですが、急に食材を大きく、かたくしすぎると嫌がる子もいます。成長には個人差があるので、その子に合った大きさ、かたさに見直すことが大切です。
とろみを付けると飲み込みやすくなって食べてくれる場合もあります。片栗粉のとろみが苦手な子もいるので、やわらかいご飯やホワイトソースに混ぜるなど、とろみの付け方もいろいろ試してみると良いでしょう。

離乳食を食べない時の気になる疑問

ママに抱っこされながら遊ぶ子ども
赤ちゃんがなかなか食べてくれなくても、過度に心配する必要はありません。赤ちゃんが離乳食を食べない時の気になる疑問について解説していきます。

離乳食を食べないとどうなる?

赤ちゃんがなかなか離乳食を食べてくれなくても、母子健康手帳に記載されている成長曲線に添って体重が増えていれば問題ありません。食べないとしても毎日同じ時間に食事を用意して、生活のリズムを崩さないようにすることが大切です。食事の時間以外は、外に連れ出す、たくさん遊んであげるなど生活にメリハリを付けましょう。
体重がなかなか増えない、減っているような場合は、一度かかりつけ医や保健師に相談することをおすすめします。

風邪で離乳食を食べない時はどうする?

風邪など体調不良の時は、無理に食べさせなくて構いません。ただし汗をかきやすくなるので、水分補給には気を配る必要があります。湯冷ましや麦茶、スープなどを少量ずつこまめに与えるようにしましょう。
食欲が出てきたら、消化に良い食材をいつもよりやわらかくして様子を見ます。おかゆやうどん、根菜などがおすすめです。

食べてくれなくてイライラする時はどうすればいい?

子どもが離乳食を食べなくてイライラしてしまう人は少なくありませんが、一般的な進み具合にしばられず、たまにはお休みしても大丈夫です。まだ食べるための練習の時期であると割り切って、長い目で成長を見守りましょう。
毎回頑張りすぎると疲れてしまうので、時短メニューを取り入れていくのもおすすめです。例えば市販のベビーフードなどが便利です。赤ちゃんによってはベビーフードしか食べない、おかゆは嫌いで普通に炊いたお米なら食べるなど好みがあります。ベビーフードは赤ちゃんに合わせて上手に作ってあるので、手作りしていないからと落ち込まずたくさん活用してみましょう。
海外の離乳食には、BLWという赤ちゃん主体で食べさせるものもあります。赤ちゃんが掴みやすいようにやわらかくした野菜を食べさせるもので、ポイントはしっかりやわらかくすることと赤ちゃん主体で進めること。食べる食べないで一喜一憂しにくくなり、赤ちゃんと楽しい食卓になるというのがメリットです。ただし、日本では進め方について教えてくれる人が少ないので、本などでしっかりと調べて行う必要があります。
赤ちゃんが食べない理由は、親のせいではないことがほとんどです。食べないと自分を責めるママも多いですが、落ち込む必要はありません。食事でも食事以外でも赤ちゃんとの楽しい時間を大切することが大切です。

離乳食を食べない赤ちゃんに寄り添うコープのきらきらステップ

離乳食が入った瓶とぬいぐるみ
コープのきらきらステップとは、赤ちゃんの成長に合わせた離乳食を自宅まで届けるサービスです。徹底管理された安心な食材を、下ごしらえなしですぐに使える状態で提供しているので調理も簡単。冷凍できる食材が中心で、忙しいママ・パパにもおすすめです。ワンコインお試しサービスもあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

離乳食を食べない時も、焦らず成長を見守って

赤ちゃんに離乳食を食べさせるママ
赤ちゃんが離乳食を食べない時は、その子の成長に合っているかを確認してあげることが大切です。一般的な進め方は参考程度にとらえ、過敏になりすぎくても大丈夫。ベビーフードばかり食べる・母乳やミルクばかり飲んで固形のものを食べないなど不安になることもあると思いますが、ベビーフードやミルクは赤ちゃんのことを考えて作られたものです。安心して食べさせてあげましょう。赤ちゃんが食べない理由はママのせいではないので、少し肩の力を抜くのも大切です。心配なことがあればかかりつけ医などにも相談しつつ、ゆっくりと成長を見守ってあげましょう。
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