
土鍋ご飯のおいしさの秘訣!土鍋を使うメリットとは?

土鍋で炊いたご飯は、お米の風味や食感をより強く楽しめるのが魅力です。食材本来の味わいを知ってほしい離乳食に取り入れるのもおすすめ。まずは土鍋ご飯のメリットを紹介します。
お米本来の甘みと旨みを引き出し、ふっくらと炊き上げる
土鍋でご飯を炊く大きなメリットは、ごはんのおいしさや風味が増すことです。炊飯器が一定の温度と時間で炊き上げるのに対し、土鍋は直火でじっくりと加熱することで、お米の一粒一粒までしっかり熱を通します。それによりお米本来の甘みと旨みが引き出され、ふっくらツヤツヤの仕上がりになります。
土鍋で炊いたご飯は、噛めば噛むほど豊かな味わいや香りが口に広がり、お米そのものの味を楽しめるのが魅力。赤ちゃんに食材本来の味や食感を楽しんでもらいたい離乳食にも最適です。
湯気や香り、見た目などを五感で楽しめる
土鍋ご飯は、五感で楽しめるのもメリットです。火加減や時間管理といった手間が不要な炊飯器に比べ、土鍋ご飯は手間がかかるものの、炊飯器よりも短時間で炊き上げられ、炊いている過程で湯気や香りを楽しむことができます。さらに炊き上がった後、蓋を開けた時のツヤツヤのお米の見た目、立ちのぼる湯気、部屋に広がる香りには食欲をそそられます。
また、炊飯器ではできない香ばしいおこげもポイントです。子どもの食への興味や感性を育む食育のきっかけにもなるでしょう。
土鍋ご飯の炊き方【準備】
ここからは土鍋を使ったご飯の炊き方を紹介します。土鍋ご飯をおいしく炊き上げるには、事前の浸水がポイントです。まずは土鍋ごはんを炊く前の準備をみていきましょう。
①必要なものを用意する

土鍋でご飯を炊く時は、以下のものを用意しましょう。
- 土鍋
- お米
- 計量カップ
- ボウル
- ザル
- しゃもじ
土鍋は蓋付きのものであれば、炊飯専用ではなくても構いません。お米と水の量は、土鍋にもよりますが米1合(180mL)につき水200mLくらいが目安です。水の量を多めにするとやわらかく、少なめにすると硬めのしっかりとした食感になるので、好みで調整しましょう。計量カップは米用のものを使い、すり切りできちんと計量します。
②お米を研ぐ

ボウルを使って、何度か水を入れ替えながらお米を研ぎます。炊飯器の場合と同様、うっすらとお米が透けて見えるくらいの透明度になるまで研ぎましょう。土鍋内部まで浸水すると脆くなり割れやすくなるので、準備段階では土鍋は使わずボウルを使うのがポイントです。お米が研げたら一度ザルにあげるなどしてしっかり水を切ります。
③お米を浸水させる
お米を火にかける前に、土鍋の場合もお米を研いだ後に浸水させておく工程が必要です。研いで水を切ったお米をボウルに戻し、お米の合数に応じた分量の水を加えて浸水させます。目安は夏場は30分、冬場は1時間~1時間半程度です。しっかりと吸水させることで、お米がふっくら炊き上がります。
土鍋ご飯の炊き方【基本】

お米を浸水させたら、いよいよご飯を炊きましょう。手間がかかると思われがちな土鍋ご飯ですが、炊く工程は3ステップで完成です。
①中火で沸騰させる
浸水が終わったらお米を水ごと土鍋に移し、コンロに乗せて中火にかけます。蓋をした状態で火にかけて沸騰するのを待ちましょう。目安は10分程度です。
慣れないうちは、時々蓋を開けて状態を確認すると安心です。10分過ぎても沸騰しなければ火を強めて様子をみます。
②弱火で炊き上げる
沸騰が確認できたら弱火にし、蓋をした状態で15分ほど炊きます。はじめはグツグツと中で音がしていたものが、だんだん静かになってくると炊き上がりが近いサインです。慣れないうちは蓋を開けて状態を確認しても構いません。
水分がなくなったら炊き上がりです。まだ水が残っている場合は、1〜2分ごとに確認しながら続けて弱火にかけます。
③余熱でじっくり蒸らす
炊き上がったら火を止め、蓋をした状態でそのまま10分ほど蒸らします。蒸らすことで、芯までふっくら仕上がります。蒸らし終わったら蓋を開け、しゃもじで底からご飯を返すようにさっくり混ぜて余分な蒸気を逃したら完成です。
失敗しない土鍋ご飯の炊き方のコツ

土鍋ご飯を上手に炊くには、お米と水の量や時間をきちんと守るのが大切です。土鍋ご飯を炊く時に失敗しないコツを紹介します。
お米や水を入れ過ぎない
土鍋にたっぷりのお米と水を入れて火にかけると、吹きこぼれやすいので注意しましょう。炊くことでお米が水分を含み体積が増えるからです。目安は6号の土鍋ならお米1合、7号なら1〜2合、8号なら2〜3合ほど。水を入れた時に土鍋の容量に対し6〜7割以下の状態で炊くのがベストです。
浸水時間を長くしすぎない
お米の浸水は2時間以内が目安です。お米をふっくら炊き上げるために重要な浸水ですが、長く浸しすぎるのも良くありません。必要以上に水に浸けると、お米がふやけてでんぷんが水に溶け出し、旨みを損なうことがあります。
土鍋ご飯を食育に活用するアイディア
土鍋ご飯は離乳食に取り入れる以外にも、食育になるとして注目されています。自宅でも取り入れやすい食育のアイディアを紹介します。
お米が炊ける工程を伝える
いつも食べているご飯が炊ける様子を子どもに見せるのも食育の1つです。実際に生米を触ってもらったり、お米を研いでもらったりすると楽しみながら学べます。さらにお米にもこだわり、親子でお米の産地や安全性についても話してみてはいかがでしょうか。
湯気の香りやおこげを楽しむ

土鍋ご飯は、蓋を開けた瞬間に広がる湯気の香りやパリパリのおこげを楽しめます。これは炊飯器では味わいにくい体験です。みんなで炊き上がったご飯を覗きこんで、ツヤツヤのご飯を眺めながら甘い香りを嗅いでみたり、パリパリのおこげの食感を楽しんだりしてみましょう。
おにぎり作りに挑戦する

子どもが食材を掴める月齢になったら、おにぎり作り体験がおすすめです。実際に食育として取り入れている保育園もあります。1歳児にはおにぎりの型を使い、2歳児以降はラップで包んで手で握ってもらうようにすると良いでしょう。
好きな具材について話し合うのも楽しい時間です。自分で握ったおにぎりは特別な味がするはずです。
土鍋ご飯のおいしい炊き方を知って家族の食卓をもっと楽しく

土鍋ご飯の基本的な炊き方のポイントは、炊飯器の場合と同じく事前にお米を浸水させた後、弱火でじっくり炊き上げ、最後にしっかり蒸らすこと。少しの手間で、いつもよりふっくらおいしく炊き上がります。ご飯が炊ける過程で湯気の香りを感じられ、おこげを見つけ合うなど子どもの食育のきっかけにもなるでしょう。ぜひ土鍋ご飯を炊いて家族の食卓をもっと楽しんでみてはいかがでしょうか。
宮城・福島のコープ宅配はこちら