粉ミルクが余ったら?離乳食や料理、おやつで活用する方法&注意点を紹介

離乳食にも大人の食事にも!余った粉ミルクは活用できる

缶に入った粉ミルクをスプーンですくう人の手元
赤ちゃんの離乳が進んで飲まれなくなった粉ミルクは、離乳食や大人向けの料理に使えます。まずは粉ミルクを活用するメリットやポイントを押さえておきましょう。

離乳食の材料にして栄養をプラス

余った粉ミルクを無駄なく使い切るには、離乳食に混ぜるのがおすすめ。粉ミルクにはたんぱく質やビタミン、ミネラル、亜鉛、鉄分など、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。いつもの離乳食に加えるだけで、手軽に栄養バランスの良い離乳食を作れます。
また、粉ミルクには食材の口当たりを良くする効果もあります。独特の風味や酸味がある食材のクセを抑えたり、ボソボソ・パサパサした食材をまろやかにでき、赤ちゃんも食べやすくなるでしょう。
とくにミルクの量が減ってくる離乳食完了期ごろの赤ちゃんは、食品からでは補いにくい栄養成分が不足しがちです。粉ミルクが余ってしまったら、ぜひ積極的に離乳食に取り入れてみてください。

大人もおいしく食べられる

赤ちゃんの栄養を考えて作られる粉ミルクですが、大人が口にしても問題はありません。普段の料理やおやつなどに幅広く活用でき、料理にコクやまろやかさを加えてくれます。食生活が偏りがちな人は、普段の食事では不足しやすい栄養を補うことが可能です。
ただし、なかには粉ミルクによってお腹を壊す人もいます。粉ミルクを口にして体調に変化があれば中止しましょう。

余った粉ミルクの活用法|離乳食編

ペースト状の離乳食と哺乳瓶
赤ちゃんがなかなかミルクを飲んでくれず栄養面が心配な時は、余った粉ミルクを離乳食に活用してみましょう。離乳食の時期別の使い方を紹介します。

初期:ペーストやおかゆの風味付けに

離乳食初期には、基本となるペーストやおかゆに粉ミルクを混ぜることで、ミルクの優しい風味が付いて赤ちゃんが食べやすくなります。使い方は、通常の手順でつくったペーストやおかゆに、お湯で溶いた粉ミルクを混ぜるだけです。まだ離乳食に慣れていない赤ちゃんも、飲み慣れたミルクの味が付いて安心してくれるでしょう。

中期:スープや食材に混ぜて飲み込みやすく

離乳食中期になると、もぐもぐする仕草が見られ、少し粒があってもとろみがあれば飲み込めるようになります。お湯で溶いた粉ミルクをスープに混ぜたり、魚や野菜と混ぜてクリーム煮風にしたりすることで、赤ちゃんも食べやすいしっとりした食感になります。とろみが足りなければ、さらに水溶き片栗粉を足してみましょう。

後期:いつもの離乳食に混ぜて栄養を補う

メインの食事がミルクから離乳食に移行していく離乳食後期は、ミルクの量が減って粉ミルクが余りやすくなります。いつもの離乳食に混ぜると、簡単に不足しがちな栄養を補えることができます。スープに混ぜるとポタージュ風に、おかゆにチーズと一緒に混ぜるとリゾット風に、パスタやおやきにも合います。

完了期:ミルク風味スイーツを手軽に

徐々に卒乳の準備を始める離乳食完了期には、離乳食と合わせて栄養補給としてのおやつが必要になります。使いきれなかった粉ミルクは、赤ちゃんのおやつに混ぜることで無駄なく使え、栄養もたっぷり。蒸しパンやプリン、フレンチトーストなど、分量の水や牛乳をお湯で溶いた粉ミルクに代えるだけで、手軽にミルク風味のスイーツが作れます。
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余った粉ミルクの活用法|料理編

ホワイトソースがたっぷりかかったパスタ
余った粉ミルクは大人向けの料理にも使えます。主食・おかず・スープに分け、使い方のポイントを紹介します。

主食:味に変化を加えたいときに

粉ミルクを使えば、いつものご飯に少し変化を加えられます。例えば、パスタのソースにお湯で溶いた粉ミルクを混ぜると、簡単にクリームパスタに早変わり。カレーに粉ミルクを混ぜると辛味を抑えてくれる効果もあります。

おかず:隠し味として

おかずには隠し味として粉ミルクを入れるのがおすすめです。基本的にグラタンやドリアなどホワイトソースを使用した料理には、牛乳の代わりとして粉ミルクが使えます。他にもハンバーグの材料に混ぜれば、つなぎになり、ふんわりとした仕上がりに。ポテトサラダに少しだけ混ぜるとまろやかなコクがプラスされます。スクランブルエッグなどの卵料理にもよく合います。

スープ:マイルドな口当たりに

シチューやコーンスープなら、粉ミルクを違和感なく入れられます。また、意外と人気なのが味噌汁に混ぜるアレンジ。粉ミルクによって味がマイルドになります。最後の味の調整の際に、粉ミルクを混ぜれば完成です。

余った粉ミルクの活用法|スイーツ編

ボウルにミルクを注ぐ女性
余った粉ミルクはスイーツにも相性抜群。粉ミルクが合うスイーツと作り方のポイントを紹介します。

ほんのりミルク風味のクッキー・ホットケーキ

おやつの定番クッキーやホットケーキは、粉ミルクを入れることでやさしい味わいに。作り方は、通常の材料に好みの量の粉ミルクを加えて生地を仕上げます。さらに小麦粉の代わりに米粉やおからを使うと、口溶けが良くなり子どもと一緒に楽しみやすいでしょう。

栄養たっぷりミルクプリン・アイス

工程が多く手間がかかるプリンやアイスは、粉ミルクを使えば簡単に作れます。プリンはお湯で溶いた粉ミルクと卵を混ぜて裏ごししたものを蒸し、粗熱をとれば完成です。アイスはお湯で溶いた粉ミルクと、バナナ・いちご・ヨーグルトなどをお好みの材料をブレンダーで混ぜてから冷凍するだけ。手軽で栄養も簡単に摂れる裏技レシピです。

心もほっとする粉ミルク入りドリンク

余った粉ミルクの手軽な使い方として人気なのが、ドリンクに混ぜる方法です。お湯で溶いた粉ミルクをコーヒーに混ぜるとカフェオレに、ココアに混ぜるとよりクリーミーになります。牛乳代わりにスムージーに混ぜるのもおすすめです。ほっと一息つきたいリラックスタイムに、ほど良い甘さを加えてくれます。

余った粉ミルクを使う時の注意点

粉ミルクにお湯を注ぐ女性
粉ミルクを離乳食や料理に使用する場合も、基本的な使い方は守るようにしましょう。余った粉ミルクを使う時にうっかりしがちなこと、気を付けたいことを解説します。

開封から1ヵ月以上経ったものは使わない

一度開封した粉ミルクの使用期限は開封後1ヵ月とされています。粉ミルクは湿気を吸いやすく、時間が経つと成分が変化し劣化してしまいやすい食品です。保管の際はしっかりと蓋をし、涼しい場所に置くようにします。吸湿の原因となるので、冷蔵庫での保管は避けましょう。

基本の調乳方法を守る

粉ミルクは無菌ではなく、微量の細菌が混入する可能性があります。とくに開封後に混入しやすく、菌は粉ミルクの中で長期間生存できます。離乳食に余った粉ミルクを使う場合も、70℃以上で溶かすなどの基本の調乳方法を守るようにしましょう。溶かしたあと、2時間以内に使用しなかったミルクは捨てるのが望ましいとされています。

アレルギーに気を付ける

粉ミルクには乳成分や大豆といったアレルギーの原因になりうる成分が含まれています。粉ミルクを口にして嘔吐や下痢などのアレルギー症状が見られたら、使用を控え医師に相談してください。アレルギー用ミルクもありますが、医師の指示のもとで使用しましょう。

入れすぎないように注意する

粉ミルクがたくさん余ったからといって、何にでも入れてしまうのは良くありません。離乳食の目的は、赤ちゃんに食材の味や食感に慣れてもらうことです。粉ミルクを入れた方が食べてくれるからといって、ずっと入れ続けると赤ちゃんが食材本来の味を楽しめなくなります。苦手な食材にだけ混ぜ、徐々にミルクの量を減らしていくといった工夫をしましょう。
また、大人も粉ミルクの飲み過ぎには要注意です。栄養過多となり、肥満や下痢を引き起こすおそれがあります。

余った粉ミルクをいつもの料理にちょい足しで栄養満点に

卵の入ったボウルにミルクを入れる女性の手元
赤ちゃんの栄養バランスを考えて作られている粉ミルク。余った場合はいつもの離乳食や料理に使えば、簡単に栄養補給ができます。粉ミルクのまろやかな風味も加わり、レシピの幅も広がるでしょう。ぜひ赤ちゃんや家族に合った方法で活用してみてください。
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