INDEX
- パパと接すると泣いてしまうパパ見知りとは?
- パパ見知りの原因
- パパ見知りの時期と期間
- パパ見知りにみられる兆候
- 【兆候①】過剰にママに甘える
- 【兆候②】恥ずかしがる・遠慮する
- 【兆候③】ギャン泣きする
- 【兆候④】パパを避ける
- パパ見知りの時期にやってはいけないNG行為
- ①力ずくで無理やりお世話をする
- ②大声や大きな動作で接する
- ③イライラしながら赤ちゃんに対処する
- パパ見知りを乗り越える対処方法
- ①落ち着いてゆっくり優しく赤ちゃんに接する
- ②パパならではの遊び方で過ごす
- ③ママとパパが仲の良い様子を見せる
- ④ママと一緒にお世話を行う
- ⑤パパと赤ちゃんだけの時間をつくる
- パパ見知りの時期にできるママのサポート
- パパの気持ちに寄り添い、前向きな言葉をかける
- 赤ちゃんを主体に考え、育児負担の平等にこだわらない
- パパ見知りは一時的。落ち着いて優しく接し乗り越えよう
監修:武井 智昭(たけい ともあき)先生
パパと接すると泣いてしまうパパ見知りとは?
生後半年頃からはじまる人見知りですが、それとは別に「パパ見知り」が存在します。パパが抱っこするとギャン泣きしたり、怖がって逃げたりするのがパパ見知りです。まずは、パパ見知りの原因や時期を紹介します。
パパ見知りの原因
パパ見知りは、いつもお世話をしてくれるママと、比較的一緒に過ごす時間が少ないパパの違いを感じはじめていることが原因といわれています。これは、赤ちゃんが人を区別する認知能力が発達してきた成長の証とも言えます。パパが嫌いだから泣いているのではなく、愛着形成がより進んでいるママとの違い(違和感)で泣いているのです。パパ見知りはよく起こる現象ですが、積極的にお世話をするパパには比較的起きにくい傾向があります。
パパ見知りの時期と期間
一般的にパパ見知りは、5~7ヵ月頃からはじまり、8ヵ月頃になるとその傾向が強くなります。ママが対応するケースの多いお風呂や寝かしつけの時間も、パパ見知りをする場合が多く見られます。パパがお風呂や寝かしつけを積極的に行うことで慣れ、やがて落ち着いていくでしょう。
多くの場合、1歳を過ぎるころにはパパ見知りも弱くなり、3歳頃までには落ち着いていきます。ただし、赤ちゃんの成長には個人差があるため、性格や環境によって異なります。
パパ見知りにみられる兆候
あるときから急にパパを嫌がるパパ見知り。パパ見知りの兆候はさまざまで、子どもによっても異なります。ここからは、パパ見知りの際に子どもによくみられる兆候について紹介します。
【兆候①】過剰にママに甘える
安心感を求めて、過剰にママに甘えてしまう場合もあります。パパが近づくとママから離れなかったり、しがみついたりといった傾向が強くなるでしょう。赤ちゃんにとってママが一番安心できる場所のため、パパが近くにくるとママに甘えるようになります。
【兆候②】恥ずかしがる・遠慮する
パパがコミュニケーションをとろうとすると、恥ずかしがったり、遠慮したりするのも兆候の一つです。子どももパパと接する機会が少ないとパパの顔を覚えにくいため、知らない人のような対応になってしまうのです。
【兆候③】ギャン泣きする
まだよく知らないパパが接する不安から、子どもがギャン泣きしてしまう場合もあります。これはパパが嫌いだから泣いているわけではありません。育児にかかわるパパにとってはショックかもしれませんが、それほど心配する必要はないでしょう。
【兆候④】パパを避ける
パパが近づくと離れる、隠れる、避けるなどの行動をとる場合もあります。赤ちゃんとのコミュニケーションが少なかったり、お世話をするのがママばかりだったりすると、パパを知らない人と認識し避けてしまいます。パパにとってはさみしいですが、成長に伴い解消されていくでしょう。
パパ見知りの時期にやってはいけないNG行為
最近では積極的に育児に参加するパパも増えています。しかし、赤ちゃんとの接し方がぎこちなく、泣かれるとどうしていいかわからないというパパもいるでしょう。ここからは、パパ見知りの時期にやってはいけないNG行為について紹介します。
①力ずくで無理やりお世話をする
赤ちゃんが避けたり泣いたりするからといって、無理に慣れさせようとお世話をするのは逆効果となる可能性があります。声をかけることからはじめ、嫌がらなければ手を握るなど、時間をかけて距離を縮めていきましょう。嫌がり泣いている赤ちゃんを無理に抱っこすると、さらに避けられる可能性が高くなります。
②大声や大きな動作で接する
赤ちゃんの扱いにあまり慣れていないパパは、ギャン泣きされたり、避けられたりすると焦ってしまうでしょう。焦るあまり声が大きくなったり、動作がせわしなくなったりすると、さらに赤ちゃんの恐怖心や不安をあおってしまいます。焦らず落ち着いて接するように心がけてください。
③イライラしながら赤ちゃんに対処する
せっかくお世話をしているのに、避けられたり、泣かれたりするとイライラしてしまうこともあるでしょう。しかし、イライラは声や態度に出てしまうため、赤ちゃんにイライラが伝わり、よりパパ見知りが激しくなる可能性もあります。
パパ見知りを乗り越える対処方法
赤ちゃんに避けられたり、ギャン泣きされたりすると、どうしていいかわからず育児から離れてしまうパパもいるかもしれません。しかし、パパ見知りはいずれ終わります。上手に対処してパパ見知りを乗り越えましょう。
①落ち着いてゆっくり優しく赤ちゃんに接する
赤ちゃんのペースで周りと関係を築けるように、焦らず落ち着いて接するのが基本です。パパ見知りは赤ちゃんの成長過程で起こるものなので、焦る必要はありません。避けられたり、ギャン泣きされたりすると、なんとかしなくてはと声が大きくなったり、動きがせわしなくなったりしがちです。それによってさらに不安や恐怖心を与えてしまうため、落ち着いてゆっくり優しくを意識しながらコミュニケーションをとりましょう。
②パパならではの遊び方で過ごす
ママとは違う遊び方で赤ちゃんと接し「パパと一緒にいると楽しいよ」という雰囲気をつくりましょう。肩車や高い高いなど、パパならではのダイナミックな遊びで赤ちゃんが楽しさを知れば、パパと接した時の不安や怖さ、遠慮も軽減していきます。赤ちゃんをリラックスさせることで、ストレスなく接しやすくなります。
③ママとパパが仲の良い様子を見せる
ママとパパが仲良くしている様子を見せると、パパへの安心感が生まれ特別な存在と認識されます。毎日お世話をしてくれるママは子どもにとって一番安心できる存在なので、パパと仲が良ければパパもママと同様の存在なのだと捉え始めるでしょう。
また、ママとパパの仲が良いことは、赤ちゃんの成長にも良い影響を与えます。逆に、ママとパパがケンカしたり仲が悪い様子を見せたりすると、赤ちゃんも不安になるため注意してください。
④ママと一緒にお世話を行う
ママと一緒にお世話を行うのも対処方法の一つ。泣いてしまうかもと躊躇してしまうかもしれませんが、最初は子どもの機嫌が良い時にママと一緒にお世話を行うのがおすすめです。お風呂に入れる・おむつを替えるなど、だんだんとパパの役割をつくる機会を増やしてみましょう。
⑤パパと赤ちゃんだけの時間をつくる
パパと赤ちゃん二人だけの時間をつくり、お互いの絆を深めましょう。パパ見知りの時期は、二人で過ごすことに躊躇してしまうかもしれません。短時間でもママ抜きで過ごす時間を重ねていけば、赤ちゃんとの信頼関係が築けるはずです。
二人きりが難しいのであれば、散歩に連れ出す、実家に行く、地域の子育て支援に行ってみるなど、家以外で過ごしてみるのも一つの方法です。赤ちゃんがリラックスしながら、心地良く過ごせる関わり方をしましょう。
パパ見知りの時期にできるママのサポート
育児に意欲的でも慣れないことが多く手探り状態のパパもいるでしょう。そんな時にはママのサポートが不可欠です。最後に、パパ見知りの時期にできるママのサポートについて紹介します。
パパの気持ちに寄り添い、前向きな言葉をかける
不慣れな育児とパパ見知りが重なってしまったパパの気持ちを理解し、ママが寄り添ってあげることも大切です。パパ見知りでギャン泣きされショックを受けるパパも少なくありません。パパ見知りは赤ちゃんが成長して人を認識できるようになった証であり、パパが嫌いで泣いたり、避けたりしているわけではないことをママが伝えてあげましょう。
赤ちゃんを主体に考え、育児負担の平等にこだわらない
パパ見知りでパパがお世話できない時は、赤ちゃんのお世話はママ、パパには家事などを手伝ってもらうなど分担をすると良いでしょう。家事が苦手なパパなら便利な商品を使う方法もあります。例えば、簡単にご飯が作れるように宅配や冷凍食品・ミールキットを活用するのもおすすめです。
どちらかが育児を負担しなければいけないわけではなく、赤ちゃんが一番心地良く過ごせるよう柔軟に対応することが大切です。
パパ見知りは一時的。落ち着いて優しく接し乗り越えよう
パパ見知りは赤ちゃんの成長過程にあるひと時です。赤ちゃんによって成長のペースは異なるため、はじまりや終わる時期もそれぞれ。長い目で見れば子どもが育っていく1ステップに過ぎないとも考えられます。焦らずゆっくり赤ちゃんと向き合いながら、パパ見知りが終わるのを待ちましょう。
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