産後の抜け毛はいつまで続く?3つの原因と対策、気になる疑問を解説

産後の抜け毛の原因は?

指で髪をとく女性
出産後に感じるさまざまな体の変化の中に、抜け毛があります。出産後脱毛症と呼ばれ、多くのママが経験しています。まずは産後の抜け毛の原因について見ていきましょう。

妊娠・出産による「ホルモンバランスの変化」

産後の抜け毛の一番の原因はホルモンバランスの変化です。妊娠中は女性ホルモンの分泌量が増えるため、髪が抜けにくい状態。しかし出産を終えると女性ホルモンの分泌量が減少し、ヘアサイクルが出産前の状態に戻ります。そのため、妊娠中に抜けるはずだった分と同時に抜けるようになり、一気に髪が抜け落ちます。

育児や睡眠不足による「ストレス」

産後のストレスも、抜け毛を悪化させる原因です。慣れない育児や授乳、夜泣きなどによる睡眠不足は、産後の回復期にあるママの体に負担をかけるもの。それがストレスとなり、抜け毛へとつながります。

ダイエットなどによる「栄養不足」

母乳育児の場合、栄養が多く消費されるため、ママは栄養不足になりがち。さらに産後の体型に早く戻そうと、無理なダイエットをしてしまうと栄養不足になります。産後の栄養不足は体調不良だけではなく、髪や頭皮に必要な栄養素が行き届かなくなるので、抜け毛を助長させてしまいます。

産後の抜け毛の時期はいつからいつまで?

ブラシを持った女性
個人差はあるものの、産後3ヵ月頃から抜け毛に気づき始め、6ヵ月頃にピークを迎える人が多いようです。抜け毛はずっと続くものではないため、時期を把握し、気にしすぎないようにしましょう。

抜け毛は産後3~6ヵ月から始まる

一般的に抜け毛が気になり始める時期は、産後3~6ヵ月頃です。髪は1日に50~100本抜けますが、産後の抜け毛はそれ以上に抜けます。
シャンプーや、髪を梳かしている際に気づくことが多く、お風呂場の排水溝や部屋に落ちている抜け毛で気になり始めることもあります。

産後の抜け毛は6ヵ月~1年ほどで落ち着く

個人差はありますが、産後6ヵ月から1年ほどで産前の状態に落ち着きます。ホルモンバランスが整うと、新しい髪が生えてくるため、長くても1年半ほどで抜け毛は終わるでしょう。
ただし抜け毛が酷く気になる場合は、それがストレスとなり抜け毛を長引かせる可能性も。その場合は、専門医に相談するのがおすすめです。

産後の抜け毛を軽減させる4つの対策

すっきりと目覚めた女性
ここからは抜け毛を軽減させる対策を紹介します。抜け毛が気になる人は、できる範囲で対策をしましょう。

①質の良い睡眠をとる

疲れが取れない状態は抜け毛を悪化させるため、質の良い睡眠をとるようにしましょう。また髪の成長に関わる成長ホルモンは寝ている間に分泌されます。
産後は、授乳や夜泣きなどでまとまった睡眠時間が取れないかもしれません。1日6時間の睡眠が理想ですが、寝られるときにしっかり休むことが大切です。

②栄養バランスのとれた食事を摂る

髪や頭皮にしっかり栄養が届くように、バランスの良い食事を心がけましょう。特に髪の成分となるタンパク質、髪の代謝を促進させるビタミンやミネラル、タンパク質を作る亜鉛などを多く含む食材を積極的に摂り入れるのがおすすめです。また食事から摂るのが難しい場合は、サプリメントを利用する方法もあります。
<栄養を多く含む食材>
栄養素 食材
タンパク質 大豆、肉、卵など
ビタミンB群 鶏肉、レバー、まぐろ、カツオなど
ミネラル・亜鉛 ほうれん草、わかめなど
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③髪や頭皮にやさしいシャンプーを選ぶ

抜け毛を助長させないためにも、低刺激で洗浄力のやさしいシャンプーを選びましょう。ホルモンバランスの変化によって肌が敏感になり、使っていたシャンプーや化粧品が合わないと感じるママも多くいます。洗浄力の高いシャンプーは頭皮へ刺激を与えるため、アミノ酸系シャンプーのような低刺激のタイプを選ぶのがおすすめです。
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④育毛剤を使い栄養を与える

頭皮環境を整える育毛剤を使い、栄養を与えるのも効果が期待できます。育毛剤は、減少した女性ホルモンを補う成分が配合されたものがおすすめ。また産後は肌が敏感になっているため、低刺激のものを選ぶようにしましょう。
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産後の抜け毛Q&A

美容室で相談する女性
授乳や帝王切開によって抜け毛の量が増えるのか、抜けた部分から再度髪の毛が生えるのかなど、気になる産後の抜け毛についての疑問を解説します。

授乳や帝王切開で抜け毛は増える?

授乳と産後の抜け毛は、直接は関係ないと言われています。妊娠中もお腹の赤ちゃんに栄養を与えているので、授乳によって赤ちゃんに栄養が取られて抜け毛が増えるということは考えにくいためです。
また帝王切開だと抜け毛が増えると言われていますが、影響はありません。高齢出産の場合、帝王切開が多くなるのが一般的です。年齢が高くなると女性ホルモンの分泌が少なくなり、抜け毛の期間が長引きます。また体への負担で不調だったり、ストレスを感じたりすることで抜け毛を助長させる可能性があります。

抜けた部分はまた髪が生えてくる?

髪が抜けたからといって毛根が死んでいるわけではないため、産後6ヵ月~1年ほどでヘアサイクルが戻り、新しい髪が生えてきます。産後の抜け毛は、妊娠中に抜けるはずだった古い髪が抜け落ちているだけ。抜け毛が増えるため心配になりますが、一時的なので問題ありません。

抜け毛がひどい場合に受診するのは何科?

産後の抜け毛はホルモンバランスが原因のため、産婦人科に相談をしましょう。ただし、抜け毛の他に体調不良もある場合は内科、頭皮にかゆみや腫れなど炎症を起こしている場合は皮膚科、育児などで強いストレスを感じる場合はメンタルクリニックなど、症状に合わせて相談すると良いでしょう。

髪を染めたり、パーマをかけたりしても良い?

個人差はありますが、産後は肌が敏感になっているため、カラー剤やパーマ液がしみることもあります。そのため、美容師さんに産後であることを伝え、相談するのがおすすめです。また自分でカラーをする場合は、事前にパッチテストを行い、髪にやさしいヘアマニキュアから試してみましょう。

産後ママにおすすめ、抜け毛が気にならないヘアスタイル

リラックスした笑顔の女性
抜け毛が気になるママにおすすめのヘアスタイルを紹介します。思い切ってショートカットにしたり、分け目を変えたりするだけで、気になる抜け毛をカバーできますよ。

分け目が隠しやすいショートヘアにする

ショートヘアの女性
髪の生え際や抜け毛による分け目が気になる人は、ショートヘアにすると抜けた部分が目立ちにくくなります。短時間で髪を乾かせるため、赤ちゃんのお世話で自分に時間をかけられないママから人気のヘアスタイルです。

ヘアアレンジをして気になる部分を隠す

重めの前髪を作った女性
気になる部分はヘアアレンジで隠す方法もあります。前髪よりうしろ部分の髪の毛で前髪を厚めに作る、前髪をサイドに流す、センター分けにする、前髪をアップにしたポンパドールをするなどの方法で抜け毛が気になる部分を隠しましょう。

ヘアバンドを使って抜け毛部分をカバーする

ヘアバンドをする女性
髪の生え際が薄い部分には、ヘアバンドで覆うようにカバーをするのも良いでしょう。さっと隠せる上におしゃれに見え、ポニーテールやお団子、ゆる巻き髪などアレンジ方法もたくさんあります。また帽子やバンダナをつかったアレンジもおすすめです。

産後の抜け毛はストレスをためずに乗り切ろう

赤ちゃんを笑顔で抱っこする母親
ホルモンバランスの変化や、慣れない育児などさまざまな影響によって産後の抜け毛が始まります。抜け毛が気になる人は睡眠や食事の改善、髪に良いシャンプーの使用など対策を試してみましょう。ただし、いつかは産前のように戻るため、気にしすぎないことも予防法のひとつ。できそうなことからチャレンジしてみてくださいね。
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