料理下手の3つの特徴
料理下手と言われる人には、大きく分けて味付け、火加減、段取りに特徴があります。それぞれ詳しく紹介するので、やってしまっていないか確認してみましょう。
①味付けの基本を守らない
まず料理下手の特徴として、レシピに書いてある材料の分量を守らない傾向があります。レシピに書いてある分量はプロが考え抜いて決めたもの。きっちり守ることが、おいしい料理の基本です。
調味料も目分量ではなく、しっかり計るようにすると味付けが格段に良くなるでしょう。また材料を変更するといった自己流のアレンジも、慣れるまでは控えた方が無難です。
②火加減を守らない
次に意識したいのが火加減です。火加減が適当だと食材が生焼けになってしまったり、反対に焦げたりしてしまいます。表面は焦げているのに、中は火が通っていなかったという経験はないでしょうか。それは火加減を必要以上に強くしてしまったからだと考えられます。
特に鶏肉などの生食できない食材は、しっかり火を通さないと食中毒の原因につながるので注意が必要です。レシピには火加減も書いてあります。きちんと確認して守るのが大事です。
③段取りを考えていない
最後に重要なのが段取りです。さまざまな工程がある料理は、手際が悪いと水に長くさらしすぎる、火を通しすぎる、味付けを間違えるなどの原因となり、仕上がりの味に影響が出ます。段取りが悪くて下処理などの細かい作業がおろそかになると、素材のえぐみやアクが残って、本来のおいしさが引き出せません。まずは工程の少ない初心者向けのレシピから始めて、要領をつかみましょう。
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料理下手の原因と対処法①味付けが下手
味付けが苦手な人はレシピの分量を守り、味見をしながら料理を進めていきましょう。味付けが苦手な人の対処法と、料理上手になるために押さえておきたい料理の「さしすせそ」を紹介します。
レシピの分量を忠実に守る
料理に慣れるまでは、調味料の大さじ・小さじまでしっかりと計り、レシピ通りに作ることを意識します。何度も繰り返し作っていると、だんだんおいしい調味料の配合などが分かってきて、いろんな料理に応用できるようになります。どうしても味付けが苦手な人は、市販の合わせ調味料を使うなどチャレンジしやすいことから始めてみましょう。
途中で味見をする
料理をおいしく仕上げるには、途中の味見が大切です。途中で間違いに気づけば、味の調整がしやすいです。まだ調味料のかけ合わせがよく分からないなら、調味料を1つ加えるごとに味見すると良いでしょう。失敗してもカバーしやすいだけでなく、次第に調味料ごとの味の変化も分かってくるようになります。
料理の「さしすせそ」を活かす
料理の「さしすせそ」とは、以下の5つの調味料の頭文字のことです。
- さ:砂糖
- し:塩
- す:酢
- せ:醤油
- そ:みそ
この順番に調味料を入れると、料理がおいしく仕上がると言われています。それぞれの調味料の効果がこちらです。
調味料 | 入れる順番 | 効果 |
---|---|---|
砂糖 | 食材にしみ込みにくいので最初に入れる | 先に入れることで食材を柔らかくする |
塩 | 砂糖の浸透が悪くなるので、砂糖より後に入れる | 食材の水分を逃して引き締める |
酢・醤油・味噌 | 長く加熱すると風味や香りが飛ぶので、最後の方に加える | 風味付け |
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料理下手の原因と対処法②火加減が下手
料理が焦げてしまう、生焼けになってしまうという人は、火加減や食材の大きさを見直すと仕上がりがグンと良くなります。火加減を上手く調節できない人の対処法を紹介します。
料理に合った火加減を知る
実は火加減の調節もおいしい料理を作るための大事な要素です。基本的には弱火〜中火でゆっくり調理すると、食材に旨みが閉じ込められると言われています。しかし、煮物は弱火で長時間煮てしまうと煮崩れを起こしてしまう場合も。レシピに書いてある火加減や煮込み時間を参考に、料理に合った火加減を学んでいきましょう。
食材の大きさを揃える
食材の大きさを揃えれば、火の通りを均一にできます。食材の大きさがバラバラだと、小さな食材には火が通っているのに、大きな食材には生の部分が残ってしまったということになりかねません。
特に食材を不規則な形にカットする乱切りは、1つ1つの形が違うので大きさにバラつきが出やすいです。大きさを揃えることを意識すると、均一に火が通り、味も均等にしみ込みやすくなります。
料理下手の原因と対処法③段取りが下手
料理の手際を良くするには段取りが大切です。ここでは、段取りを要領良く組めない人の対処法を紹介します。
あらかじめ料理の流れを確認して準備する
料理を始める前に、レシピを見て工程や必要な材料・道具を確認し、料理の流れを把握しておきましょう。より手際良く進めるには、あらかじめ調味料の分量を計って混ぜておく、材料をすべて必要な大きさに切っておくなど、料理番組のようにセットするのがおすすめです。
同じ料理でもさまざまなレシピがありますが、なるべく工程が少なく分かりやすい初心者向けのレシピから慣れていくと良いでしょう。
基本の切り方を身に付ける
食材の切り方を知っておくと、準備が楽になり手際も良くなります。レシピによく出てくる基本の切り方を押さえておきましょう。
輪切り | ニンジンなどの円柱状の野菜を端から一定の幅で切る |
---|---|
小口切り | ネギなどの細長い野菜を端から一定の幅で切る |
乱切り | 不揃いに切る(断面が大きくなることで味がしみ込みやすくなる) |
千切り | 細長く切る |
みじん切り | 細かい粒状に切る |
準備の時間がなかなか取れないときは、カット野菜なども上手に利用するのがおすすめです。
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料理下手を克服!練習にもなる初心者向けレシピ
最後に料理下手を克服するために、味付けの練習になる肉じゃが、火加減や段取りの練習になるチャーハンの初心者向けレシピを紹介します。初心者向けのレシピに慣れてきたら、いろんなレシピに挑戦してみましょう。
肉じゃが :味付けの練習に
家庭料理の定番でもある肉じゃがは、定番の調味料を使うので味付けの練習にぴったりです。
■材料(2人分)
- 牛薄切り肉 150g
- ジャガイモ 大3個
- ニンジン 1/3本
- タマネギ 1個
- サヤエンドウ 3本
- 水 300cc
- サラダ油 適量
★調味料
- 醤油 大さじ4
- みりん 大さじ4
- 砂糖 大さじ1
■作り方
- 牛薄切り肉は一口大に、ジャガイモ・ニンジン・タマネギは一口大の乱切りにする
- サヤエンドウは筋を取って半分にしておく
- 調味料をすべて混ぜておく
- フライパンにサラダ油を引き、牛肉を炒め、ジャガイモ・ニンジン・タマネギを加えて炒める
- 水を加えて、混ぜた調味料を回し入れる
- アルミホイルで落とし蓋をして、中火で10〜15分ほど煮る
- 最後にサヤエンドウを入れて1分ほど煮たらでき上がり
チャーハン:火加減や段取りの練習に
シンプルな工程ながら、具材を入れるタイミングが肝となるチャーハンは、火加減の調節や段取りを組む練習ができます。
■材料(2人分)
- 卵 2個
- ご飯 お茶碗2杯分
- ネギ 6㎝ほど
- ハム・チャーシュー・タマネギなどお好みの具材
- サラダ油 大さじ2
- 塩コショウ ひとつまみ
- 醤油 適量
■作り方
- フライパンに油を引いて強火で熱し、温まったら溶いた卵を入れて炒める
- 卵に完全に火が通る前に、ご飯を入れて炒める
- ご飯に火が通ってきたら、お好みの具材を加えて炒める
- 全体がパラパラしてきたら、ネギを加えてさっと炒める
- 塩コショウを入れて混ぜ、味見をしながら醤油を回し入れてでき上がり
基本を押さえて料理下手から料理上手になろう
料理をおいしく仕上げるには、レシピに書いてあることや料理の基本をしっかり押さえるのが大切です。味付けや火加減、段取りに気を付けながら、繰り返し料理を続けていけばコツがつかめてくるはず。今回紹介したポイントを参考に、少しずつレベルアップしながら料理上手を目指してみませんか。
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