離乳食のツナ缶はいつから?中期・後期・完了期別レシピ【栄養士監修】
監修:管理栄養士 鳥内雅子先生

監修:管理栄養士 鳥内雅子先生

病院・特別養護老人ホーム・精神障害者生活訓練施設にて勤務。 現在はフリーの管理栄養士として活動。 コロナ禍に息子を出産し、離乳食の難しさに直面。同じように悩むお母さんの役に立ちたいとインスタグラムで発信を始めた。 現在フォロワー数6.7万人(2026年4月現在)。 偏食改善アドバイザーの資格を取得し、離乳食や偏食に悩むお母さんたちに向けてカウンセリングや講座を行っている。

離乳食でツナはいつから食べられる?

離乳食を食べる赤ちゃん
離乳食でツナを使えるのは、離乳食中期(7~8ヵ月頃)からです。豆腐・白身魚・しらすなどのたんぱく質食材に慣れてきたら、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ取り入れましょう。

ツナの材料は、マグロやカツオが中心です。DHAやEPA、鉄分が豊富に含まれており、赤ちゃんの発育をサポートする食材としても注目されています。

なお、離乳食初期はアレルギーを起こしにくく、かゆみなどのもととなるヒスチジンが発生しにくい白身魚(タイやヒラメなど)から始めるのが基本です。ツナの原料であるマグロやカツオは赤身魚に分類されるため、白身魚に十分慣れた中期からのステップアップとして与えるようにしましょう。

離乳食でツナを使用する際の注意点

水煮タイプのツナ缶
手軽に使いやすいツナですが、離乳食に使用する際は塩分や油分に注意が必要です。

食塩不使用・ノンオイルの水煮タイプが使いやすい

離乳食に使うツナは、食塩不使用やノンオイルの水煮タイプを選ぶと塩分や油分を調整しやすいため便利です。食塩や油を使っていないので、下処理の手間も軽減できます。購入時はパッケージの「食塩不使用」「ノンオイル」「水煮」などの表示を確認しましょう。缶詰の他、少量ずつ使いやすいパウチタイプもあるので、使い勝手に合わせて選んでみてください。

食塩入りや油漬けのツナは下処理してから使う

食塩入りやオイル漬け(油漬け)のツナを使う場合は、塩抜き・油抜きの下処理が必要です。ザルに入れてツナの汁気を切り、湯通し(熱湯をかける、鍋でゆでるなど)してしっかり水気を切ります。ただし、離乳食ではできるだけ食塩不使用・ノンオイルタイプを選ぶ方が安心です。

基本は加熱してから与える

缶詰であっても、他の食材と同じように加熱してから赤ちゃんに与えましょう。缶詰は製造時に高温殺菌されていますが、食中毒予防や赤ちゃんの消化を助けるためにひと手間かけるのが大切。鍋で煮る、スープに加える、電子レンジで温めるなどして、中心まで熱が通っていることを確認してから与えます。

初めは少量から与える

初めてツナを与えるときは、赤ちゃん用スプーン1さじから始め、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量を増やしましょう。ツナの材料には、まぐろやかつおなどがあるため、使用前に原材料を確認し、初めての原材料が含まれる場合は特に注意してください。

初めて食べる食材は、食べ慣れた食材と組み合わせると、体調の変化に気づきやすくなります。食物アレルギーが心配な食材は、初めての食材同士を同じタイミングで与えないようにします。

まれに食物アレルギーを起こすことがあるため、初めて与えるときは、赤ちゃんの体調がよく、医療機関を受診しやすい平日の午前中に試すと安心です。食後は、口のまわりの赤みや湿疹、嘔吐、下痢など、いつもと違う様子がないか確認し、異変があれば直ちに受診してください。

【月齢別】離乳食にツナを与える際の調理法と目安量

細かくほぐしたツナ缶
赤ちゃんの月齢によって、ツナ缶を与える量や調理方法が異なります。ツナ缶にはまれに骨や皮が混じっている場合があるため、身をほぐす際に取り除いてあげましょう。月齢別の調理法と与える目安を紹介します。

離乳食中期|7~8ヵ月

ツナはパサついて飲み込みにくいため、とろみをつけたり、白湯や出汁でのばしたりすると食べやすくなります。おかゆに混ぜたり、かぼちゃのペーストやじゃがいものマッシュに混ぜたりするのもおすすめです。

■調理法
・茶こしやザルに入れ、熱湯をかけるかゆでる
・細かくきざんでからすりつぶす
・白湯や出汁でのばす

■与える目安
・5~10g

離乳食後期|9~11ヵ月

野菜と合わせると食べやすいため、煮込みうどんやリゾット、おやきに入れるのも良いでしょう。後期でもツナはパサつきが気になる子がいるため、飲み込みづらい場合はとろみをつけるなどの工夫が必要です。

■調理法
・茶こしやザルにいれ熱湯をかけるかゆでる
・細かくほぐしてから野菜スープと煮る

■与える目安
・15g

離乳食完了期|12ヵ月~1歳半

ごはん、うどん、パスタ、おやきなど幅広いメニューに使いやすい時期です。油漬けのツナも使えるようになりますが、油をしっかり切ってから与えましょう。

■調理法
・水煮は汁を切って、油漬けは油をしっかり切って使う
・大きいかたまりを軽くほぐす

■与える目安
・15〜20g

【月齢別】ツナ缶を使った離乳食レシピ

パサついた食感のツナはおかゆやスープなど、とろみや汁気のある食材と合わせたり、おやきに混ぜたりすると食べやすくなります。ツナを使った月齢別のおすすめレシピを紹介します。

【離乳食中期|7~8ヵ月】ツナと野菜のおかゆ

ツナと野菜のおかゆ
ツナの旨味と野菜の甘さがおいしいおかゆです。
■材料(1回分)
  • ごはん 大さじ2
  • 水 1/2カップ
  • ツナ 10g(食塩不使用・ノンオイル)
  • 大根 10g
  • にんじん 5g
■作り方
  1. 皮を厚めにむいた大根とにんじんは銀杏切りにしてやわらかくなるまでゆでた後にみじん切りにする
  2. ごはんに水を加えやわらかくなるまで煮る
  3. 水気を切ったツナ、大根、にんじんを加えて7~8分蒸らす
野菜を細かく切ってからゆでるとやわらかくなりづらいため、ゆでた後に切ります。お味噌汁に入れる具などから取り分けても大丈夫です。

【離乳食中期|7~8ヵ月】ツナのみぞれあえ

ツナのみぞれあえ
消化にやさしい大根おろしを使ったレシピです。ツナ缶の汁も使うため塩分不使用のものを選びましょう。
■材料(1回分)
  • ツナ 10g(食塩不使用・ノンオイル)
  • 大根おろし 20g
  • ツナ缶の汁 適量
  • 水溶き片栗粉 適量
■作り方
  1. 汁気を切ったツナをほぐし、すり鉢ですり潰す
  2. 鍋にツナ缶の汁、大根おろし、潰したツナを入れて煮る
  3. 水溶き片栗粉でとろみをつける

【離乳食後期|9~11ヵ月】じゃがいもとツナのおやき

ジャガイモとツナのおやき
鉄分やたんぱく質が一度に摂れるおやきは、手づかみ食べの練習にもおすすめです。にんじんやしらす、小松菜、チーズなど具材を変えてもおいしくできます。
■材料(作りやすい分量:2〜3回分)
  • じゃがいも 100g
  • ツナ 30g(有塩・オイル使用でも可能)
  • 木綿豆腐 30g
  • 茹でたほうれん草 10g(葉先)
  • 片栗粉 大さじ1
  • 油 小さじ1
■作り方
  1. じゃがいもの皮をむき、適当な大きさに切ってから耐熱容器に入れる
  2. 水大さじ1をふり、ラップをし電子レンジ600Wで3分やわらかくなるまで加熱する
  3. スプーンなどでなめらかになるまで潰し、水を切ったツナ、細かく刻んだほうれん草、片栗粉を入れて混ぜる
  4. 食べやすいサイズに成形する
  5. 油をひいたフライパンを弱火にかけ、焼き色がつくまで両面こんがりと焼く
※味付けの代わりとしてツナ缶を野菜のマッシュやおかゆに少量混ぜる場合は、塩抜きや油抜きはしなくても食べられます。

※1回にあげる量は全体の1/2〜1/3程度(ツナ15g相当)を目安にしてください。余った分は1個ずつラップに包んで冷凍保存するのもおすすめです。

【離乳食完了期|12ヵ月~1歳半】ツナのチーズトースト

ツナのチーズトースト
ブロッコリーは小松菜やチンゲン菜に変えてもおいしく食べられます。
■材料(1回分)
  • 8枚切り食パン 1枚
  • ツナ 20g(有塩・オイル使用でも可能)
  • ブロッコリー 1房
  • ピザ用チーズ 5g
■作り方
  1. 【下処理】有塩やオイル漬けの場合は、汁を切りざるに開けてお湯をかけて塩分や油分を抜く。
  2. ブロッコリーはやわらかくゆでて細かく刻む。
  3. 水気を切り粗くほぐしたツナとブロッコリーを混ぜる
  4. 食パンの耳を切り落とし、混ぜたツナとブロッコリーをのせたらピザ用チーズを散らす
  5. オーブントースターでチーズが溶けるまで焼いたら食べやすく切る
食パンやチーズに塩分が多いため、このレシピではツナの塩分を抜くのがおすすめです。

上手にツナ缶を使って離乳食のレパートリーを増やそう

楽しくご飯を食べる親子
常備しやすく、良質なたんぱく質が摂れるツナ缶は、赤ちゃんの離乳食作りに便利な食材です。離乳食に使う場合は、食塩不使用の水煮缶を選びましょう。ツナ缶は和食・洋食どちらにも合うため、食べられる食材と組み合わせながらレパートリーを増やしてくださいね。
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