共働き世帯の子育ての悩みと解決策。仕事と両立するための時間管理のコツも紹介

共働き世帯が抱える子育てにまつわる悩み

子供を抱くスーツを着た夫婦
最初に、子育て中の共働き世帯に多い悩みを紹介します。よくある悩みを通して共働き世帯での課題を確認しましょう。

家事や育児の負担が一方に偏りやすい

共働きであるにもかかわらず、家事や育児の負担が夫婦どちらかに偏ってしまう家庭は珍しくないようです。特に日本では、圧倒的に女性に偏る傾向があります。内閣府の調査によると、約7割の家庭が妻に負担が偏っていると回答しています。夫や周囲からの協力が得られず、「ワンオペ育児」に悩む女性も少なくありません。

子どもの体調不良などに予定が左右されてしまう

子どもが保育園へ通い始め職場復帰しても、子どもが体調を崩すと保育園には預けられず、仕事を早退して迎えに行ったり、休みをもらったりしなければなりません。保育園では集団生活の中で病気をもらいやすいので、子どもの体調が崩れることが多々あります。子どもの万が一のことを考えると、仕事の予定が立てづらく感じることもあるでしょう。予定変更の度に、同僚や周囲の人に協力してもらわないといけないので、仕事を続けていけるか悩む人もいます。

残業が難しくなる

保育園の迎えの時間に合わせると、なかなか残業は難しいです。仕事が定時までに終わらない場合、次の日に回すか他の人にカバーを頼むことになります。キャリアアップを望みバリバリ働きたいと考えている人は、フラストレーションを溜めてしまうことがあるかもしれません。

自分の時間が取れない

仕事から帰っても家事・育児に追われ、自分のプライベートな時間がなかなか取れなくなります。十分な睡眠時間を取ることすらままならない人もいるでしょう。すると気力や体力が回復せず、気付かぬうち疲れやストレスを溜めこんでしまう原因になります。

共働き世帯で仕事と子育てを両立するコツ

続いては、仕事と家事・育児を両立するコツを紹介します。夫婦の分担やスケジュールの見直し、職場の理解を得るのがポイントです。

仕事の都合を考慮して家事・育児の分担を見直す

台所で料理する妻と子どもの面倒を見る夫
まずは、夫婦でそれぞれ今行っている家事や育児を確認してみましょう。どちらかに負担が偏っている場合は、分担を見直す必要があります。ただし家事・育児だけでなく、お互いの仕事の都合も考慮するのが大事です。
分担を決める際は、それぞれ得意なものを選ぶと効率的でストレスも溜まりにくいです。家事に不慣れな場合は、洗濯や掃除など簡単なものから任せると、徐々にコツをつかんでいってもらえます。
コープ東北の幼児食はこちら

スケジュールに余裕を持たせる

日程や時間に余裕を持たせてスケジュールを組んでおけば、子どもの急な体調不良などにも対応できます。夫婦でお互いのスケジュールを把握して、お互いカバーし合えるようにするのが理想です。

職場の理解を得られるように努める

職場で談笑する男女
子育てと仕事を両立していくには、職場の理解を得ることも欠かせません。日頃から同僚や上司など周囲の人に感謝して、担当業務をきちんとこなすだけでなく、コミュニケーションを図って信頼関係を構築していきましょう。そりが合わないと思う人がいたり、業務に支障がでそうな出来事が起きたりしたら、早めに周囲の人に相談しておくとトラブルになるのを防げます。

周りにサポートをお願いする

夫婦間だけでなく、お互いの両親や身内にも、いざという時は助けてもらえるようお願いしておくと心強いです。例えばふたりとも仕事が忙しい日には、保育園のお迎えを頼んでおけば業務に集中できます。近くに頼れる人がいない場合は、後ほど紹介する家事代行サービスや、自治体の子育て支援制度などの利用を視野に入れるのがおすすめです。

子育て中の共働き世帯におすすめの時間管理術

机に置かれたノートと色鉛筆
ここでは、家事をリスト化して効率化を図る時間管理術を流れに沿って紹介します。共働き世帯のスケジュール例も紹介していますので、参考にしてみてください。

1.自分の許容量を把握する

家事の許容量を知るためには、ますは現在自分や家族がどの程度の作業をこなしているのか確認することが必要です。1週間程度の行動を表に記録すると分かりやすいです。
<記録方法の例>
  1. 表の縦軸を30分や1時間など時間単位で区切る
  2. 表の横軸に家族の名前を記入する
  3. 時間ごとにそれぞれの行動を記入する
記入後は、起床や就寝・食事などの「生活の時間」、洗濯や調理などの「家事の時間」、勤務中などの「仕事の時間」、保育園の送迎など「子どもとの時間」で色分けすれば、さらに現状を把握しやすくなります。空き時間や作業が偏っている時間なども見つけていきましょう。

2.家事の優先順位を決める

次に書き出した表の中から、毎日必要な家事、週1回・月1回でも問題のない家事を分け、優先順位を決めていきます。表の色分けを見ながら、どのくらいの時間を家事に割けるのかも考慮して分量を決めるのがポイントです。さらに自分でやるべきもの、家族にも任せられるものなどでジャンル分けすると、振り分けしやすくなります。時間に余裕がなさそうであれば、便利家電や子育て支援サービスを利用するなど、家事の負担を減らせるよう検討することも必要かもしれません。
コープの冷凍食品はこちら

3.やるべき家事をリストに書き出し「見える化」する

最後に、洗い出した家事と担当者を時間軸に当てはめリストにします。ノートなどに手書きするか、WEB上の無料テンプレートを利用するという方法もあります。リストにすることで誰が何をやるかが明確になり、今までよりも家事・育児が効率的になるでしょう。家族で1ヵ月ほど試してから、改善点を話し合いブラッシュアップしていくのが続けるコツです。

うまくいくスケジュール例

子どもが寝ている時間を有効利用すると、スケジュールにゆとりが生まれます。例えば、子どもが起きる前の朝のうちに、夕食の下準備や洗濯などを済ませてしまうと良いかもしれません。また規則正しい生活を習慣づければ、子どもの寝かしつけもスムーズになります。フルタイム勤務の場合のスケジュール例がこちらです。
6:00 起床、子どもが起きる前に部屋掃除・朝食準備・夕食の下ごしらえ・洗濯
7:30  子どもを起こして朝食
8:00 保育園へ子どもを送り、出社
18:00 退社、保育園お迎え・夕食準備
19:00 家族で夕食
20:00 入浴など寝る準備開始
21:00  子どもを寝かしつけ、その後は自由時間
23:00 就寝
コープ東北の離乳食はこちら

子育て中の共働き世帯が利用できる支援やサポートサービス

子育て世帯に向けた支援やサポートは増えてきています。共働き世帯の子育てに役立つ公的支援や、民間のサービスを紹介します。

延長保育

保育園の先生と子ども達
保育園・幼稚園などで、定時よりも長く預かってもらえる制度を「延長保育」と言います。利用できる時間や料金は施設によって異なりますが、保育園では遅い時間まで預かってくれるケースもあるようです。特に残業が多い人には強い助けとなるでしょう。

ファミリー・サポート・センター

ファミリー・サポート・センターとは、自治体が主体となって運営する、地域で育児や介護について助け合う制度です。事前の会員登録が必要で、支援したい「提供会員」と援助を受けたい「依頼会員」に分かれ、それぞれを結びつけてくれる取り組みです。利用料金や支援の内容は自治体によって異なりますが、主な内容としては保育所までの送迎、親が用事の際の子どもの預かりなどの援助が受けられます。

学童保育・児童クラブ

学童保育・児童クラブとは、小学生の子どもを対象とした、放課後や学校休業日に安心して過ごせる場を提供する制度です。正式名称は「放課後児童健全育成事業」と言います。施設の設置・運営主体により、公立と民間に分けられます。
自治体が運営し、運営資金の大半を自治体が負担しているのが公立です。利用料金の相場が安いのがメリットですが、対象児童や預かり時間などの条件が厳しい場合があります。民間は利用料金が高い傾向があるものの、利用上の自由度が高く、サービス内容が充実しているのが特徴です。

家事代行やベビーシッター

家で赤ちゃんの面倒を見る女性
家事代行やベビーシッターといった、短時間から気軽に利用できるサービスも増えています。民間だけでなく、自治体が主体となり支援しているところもあります。住んでいる地域のサービスを探すには、各自治体の子育て支援拠点にあるチラシや、子育て情報を提供しているポータルサイト、各市区町村役場の「子育て支援課」などのホームページを確認するか、窓口で相談してみると良いでしょう。

周囲に感謝し支え合って共働きで子育てしていこう

子どもを抱く夫婦
共働き世帯の子育ては時間に追われがち。夫婦の分担を見直したり、支援やサービスを活用したりして、工夫して支え合っていきましょう。今回紹介した時間管理の方法なども参考に、プライベートな時間や子育てを楽しむ時間も見つけてくださいね。
宮城・福島のコープ宅配はこちら
その他の地域のコープ宅配はこちら

人気記事ランキング

注目キーワード