【歯科医監修】子どもの歯磨きはいつから?進め方や嫌がる際の対策、よくあるQ&Aも解説新しい記事
監修:澁谷夕見先生

監修:澁谷夕見先生

2021年都立大学ピオニー歯科・矯正歯科開業。
日本歯科大学を卒業後、大学病院勤務を経てミシガン大学顎顔面外科に留学。
豊富な臨床経験をもとに一般歯科から矯正治療・インプラントまで総合的に幅広い治療を手掛ける。【審美的かつ機能的な治療】は多くの高評を得ている。
IDIAアメリカ国際歯科インプラント学会認定医・専門医・指導医/ISOI国際口腔インプラント学会認定医/カリブ歯科大学顎顔面外科客員研究員/ALDアメリカレーザー学会専門医

子どもの歯磨きはいつから始める?

歯ブラシをくわえる赤ちゃん
乳歯が生え始めたら歯ブラシを使った歯磨きを始めますが、スムーズに進めるためにも準備をしておくことが大切です。まずは歯磨きを始める時期や重要な理由、進め方を見ていきましょう。

歯ブラシを使うのは乳歯が生え始めた頃から

乳歯が生え始めたら、歯ブラシを使った習慣的な歯磨きを始めましょう。ただし、乳歯が生える前から口の中を清潔に保つことを意識することが大切。おっぱいやミルクを飲ませたら、ガーゼを巻いた指で口の中を拭うように掃除をします。歯が生える前から口の中を掃除することで、乳歯が生えた後の歯磨きにも慣れやすくなります。

子どもの歯磨きが重要な理由

乳歯はエナメル質が弱くやわらかいため、虫歯になりやすい状態です。虫歯になった歯を放置していると、永久歯に影響が出てきたり、歯並びが悪くなったりします。また、乳歯は食べ物を噛むだけではなく、味覚の発達や言葉の発音などの役割も担っているため、乳歯を健康な状態に保つことが重要です。

子どもの歯磨きの進め方

乳歯が生え始めたら、磨くことに慣れるよう少しずつステップアップをしていきましょう。まずは口の中をきれいにする習慣を身につけ、その後、歯磨きに慣れさせていきます。焦らず成長に合わせて歯磨きを習慣にすれば、歯を磨かないことを気持ち悪く感じるようになります。ただし嫌がるのに無理やり歯を磨いてしまうと、歯磨きが嫌いになってしまうので注意が必要です。

子どもの歯磨きの進め方

仕上げ磨きをしてもらう子ども
歯磨きの進め方を月齢別に紹介します。乳歯が生える時期には個人差があるため、あくまでも目安にし、歯磨きを習慣化させましょう。

0歳|歯ブラシに慣れさせる

口の中に歯ブラシを入れることに慣れさせるための準備段階。最初の一本から歯ブラシで磨くのが理想ですが、嫌がるのであればガーゼで歯の表面についた汚れを落とすだけでも問題ありません。
歯が生え始めたら歯ブラシを使いましょう。寝ている間は唾液が減り虫歯菌が活動的になるため、お昼寝前や就寝前は忘れずに歯のケアをしましょう。

1〜2歳|自分で磨いた後に仕上げ磨きを

奥歯が生え始めてきたら歯の間や奥歯のみぞに汚れが残りやすくなるため、しっかりと磨くのが理想です。子どもに歯ブラシを持たせて自分で磨かせてから、仕上げ磨きできれいにすると良いでしょう。
時間が長くなると嫌がる可能性もあるため、短い時間で終わらせるのがポイント。同じ時間帯に同じ姿勢で行うよう、生活リズムを作るのがおすすめです。

3歳〜|1人で磨けるよう磨き方を教える

3歳を過ぎたら歯ブラシの動かし方やあて方、力の入れ具合、歯を磨く順番などを教えます。5歳以降になると永久歯に生え変わり始めますが、磨き残しがある可能性があるため、仕上げ磨きは必要です。その際には、手順や方法を確認しながら行いましょう。
また、フロスで歯間の掃除をプラスするのもおすすめ。フロスを使う習慣があると、大人になっても虫歯になりにくくなります。

子どもが歯磨きを嫌がる場合の対策3つ

歯磨きをする親子
子どもが歯磨きを嫌がる理由として、口に入れるのが不快、歯ブラシが痛い、怖いなどが挙げられます。無理に磨くとより歯磨きが嫌いになってしまうため、子どもに合った対策方法で行うことが大切です。

声かけをする

歯磨きが上手にできたことを褒めたり、楽しい雰囲気になるよう声かけをしたりしましょう。「口を開けられてえらいね」、「横になれてえらいね」など褒められると子どもは嬉しい気持ちになるため、歯磨きへの恐怖心や緊張感を拭えるようになります。
また、「口の中に悪い虫歯菌がいるから、今から歯ブラシをお口の中に入れてピカピカにするよ」など、歯磨きを実況しながら行うのも良いでしょう。

動画やアプリ、絵本を使う

歯磨きにちなんだ動画やアプリ、絵本を使うのもおすすめです。動画や絵本などを使うことで、楽しみながら内容を理解できます。また歯磨きの大切さに気づき、興味を持つようになるかもしれません。

ママやパパの仕上げ磨きをさせてみる

ママやパパが行っている仕上げ磨きを子どもにやらせてみるのも良いでしょう。人の口の中を見ることで、歯に興味を持ってくれるかもしれません。また楽しそうに仕上げ磨きをすれば、子どもの恐怖心も和らぎます。
子どもに歯を磨いてもらったら交代して子どもの歯を磨く「歯磨きごっこ」として行うと、スムーズに仕上げ磨きができるでしょう。

子どもの歯磨きにまつわるQ&A

歯と歯ブラシのおもちゃ
子どもの歯磨きをする際、磨くコツや歯磨き粉の使用など気になることがあるかもしれません。ここでは子どもの歯磨きについてよくある疑問を解説します。

歯を上手に磨くコツは?

利き手で歯ブラシをもち、反対の手で唇に指を添えて磨きましょう。その際、上唇の裏側と歯茎の間にあるスジ「上唇小帯」に歯ブラシがあたると痛いため、あたらないように注意します。ゴシゴシ磨いてしまうと歯磨きを嫌いになるかもしれないため、軽く優しく磨くのがコツです。
<歯磨きのコツ>
  1. 歯の面に毛先をまっすぐあてる
  2. 歯茎と歯の境目、歯と歯の間に歯ブラシの毛先をあてる
  3. 軽い力で小さく動かす
  4. 1ヵ所につき20回以上小刻みに動かす
歯磨きは3分以上行うのが目安です。上の前歯、奥歯の上下左右4本は特に念入りに行います。仕上げ磨きをしにくい利き手側の犬歯も丁寧に磨きましょう。

歯磨き粉は使った方が良い?うがいは?

歯ブラシだけでも十分汚れは落ちるため無理に使う必要はないですが、2〜3歳になると歯磨き粉の使用によって楽しく磨けるようになります。ただし泡が出ると磨いたつもりになってしまったり、歯磨き粉の量が多いと、泡で口を長く開いていることが難しくなるため、歯磨き粉の量は歯ブラシのヘッドの5mm程度で大丈夫です。
フッ素を歯の表面に塗ると虫歯になりにくくなるため、フッ素配合の歯磨き粉がおすすめですが、年齢によって使用できるフッ素の濃度が違うため注意しましょう。また、子ども用の歯磨き粉はうがいをしなくても使用できるものが多く揃っています。2歳頃になるとブクブクうがいができるようになるので練習をしていきましょう。

毎食後に歯磨きをした方が良い?体調が悪いときは?

毎食後の歯磨きが理想ですが、難しい場合は夕食後や就寝前に磨きます。1日に何回もやるというのではなく、子どもの機嫌が良いときに行うのがおすすめです。もし歯を磨かず寝てしまったり、体調不良で磨けなかったりしても1日で虫歯になることはないため、無理に起こさなくても大丈夫。翌日の朝に歯を磨けば問題ありません。
ただし続くようなら虫歯になる可能性が高まるため、歯磨きは習慣化させるのがポイントです。またご飯やおやつを食べたら、お水やお茶を飲んで口の中をきれいにすることも忘れずに行いましょう。

いつから1人で磨く?

1人で歯磨きができるようになったとしても、できれば小学生のうちは必ず仕上げ磨きをしましょう。子どもが小さいうちは乳歯と永久歯が混在しており、歯並びが複雑なため歯間や歯と歯茎の境目などに磨き残しが出やすくなります。
生えたばかりの永久歯や奥歯などを中心に全体的に磨くのがコツ。しっかり磨くことで虫歯や歯周病の予防ができるようになるため、褒め言葉など声かけをしながら仕上げ磨きをしましょう。

子どもと楽しく歯を磨くならコープの歯磨きグッズがおすすめ

歯を磨く子ども
コープには子どもの歯磨きにぴったりなアイテムがあります。その中でもおすすめの歯ブラシや歯磨き粉をピックアップしました。

動物イラストがかわいい「こどもハブラシ乳幼児仕上げみがき用」

かわいい動物のイラストが書かれた仕上げ磨き用の歯ブラシ。生え始めの小さな乳歯も磨きやすいサイズが揃っています。やわらかめの毛を使用しているので歯茎にも優しく、乳幼児の仕上げ磨きにもおすすめです。

小さな歯にぴったり「こどもハブラシ乳幼児ひとりみがき用」

1〜4歳向けの1人磨き用歯ブラシ。乳歯に合わせて設計されたコンパクトサイズのヘッドと、毛の長さが小さな歯にフィットします。ウェーブ上のハンドルで握りやすいため、自分で歯を磨く練習にも良いでしょう。
水色や青、黄色、赤、ピンクなど、カラーとイラストがそれぞれ違うので、歯ブラシを選ぶのも楽しくなります。

初めての歯磨き粉におすすめ「こどもハミガキ ピュアクト」

フッ素やキシリトールが配合された虫歯予防歯磨き粉。歯の再石灰化を促進し、歯質を強化してくれるため虫歯予防につながります。発泡剤が入っていないため、小さい子どもも抵抗が少なく、磨きやすいのが特徴です。子どもが喜ぶミックスフルーツ香味で、毎日の歯磨きを助けてくれます。

大切な歯を守るためにも子どもの歯磨きを習慣にしよう

歯磨きをする父と息子と見守る母
子どもの歯磨きは成長に合わせて進めていくのがポイントです。またスムーズに歯を磨くためにも、歯磨きの大切さや楽しさを子どもに伝えることが大切。決して無理強いはせずにさまざまな工夫をし、楽しい歯磨きを心がけましょう。
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