枝豆を使った離乳食はいつから?調理方法やおすすめレシピ、注意点を紹介

枝豆を離乳食に使えるのはいつから?

離乳食を食べさせてもらう赤ちゃん
赤ちゃんは消化器官が未発達なうえに、枝豆は調理が難しい食材でもあります。そのため、赤ちゃんに枝豆を与えるのは、離乳食中期に入ってからにしましょう。まずは、赤ちゃんに枝豆を与える時期やメリットについて紹介します。

離乳食で枝豆を与えるのは中期から

枝豆を離乳食で与えるのは中期に入ってからです。枝豆はなめらかなペースト状や、舌でつぶせる硬さにするのが難しい食材。そのため、内臓が未発達な赤ちゃんには、急いで与える必要はありません。
また、大豆アレルギーも出やすいため、豆腐に慣れてから与えるようにしましょう。中身の豆についている薄皮を喉に詰まらせる可能性もあります。枝豆を調理する際には薄皮を取り、裏ごしをしてペースト状にしてからとろみをつける、小さく切るなどの工夫が必要です。

冷凍保存もできる枝豆は栄養豊富な夏野菜

未熟な大豆を収穫したものが枝豆であり、たんぱく質とビタミンの両方を含んでいる食材です。食物繊維や鉄分も豊富に含んでいるため、便秘や貧血予防の効果も期待できるでしょう。枝豆は夏が旬の野菜ですが、冷凍枝豆もあるので一年中楽しめます。

離乳食で枝豆を使う際の調理・保存方法

鍋で枝豆を茹でる
生の枝豆も冷凍保存できますが、離乳食には茹でて小分けにしておくと解凍してすぐに使えるため便利です。ここからは、離乳食で使う枝豆の調理方法と保存方法について紹介します。

【月齢別】調理のポイント

■中期
茹でた枝豆のさやから豆を取り出し、薄皮を取ってから再度茹でます。ミキサーやすり鉢でペースト状にしてから与えましょう。
■後期
歯茎でものをつぶせるようになる後期は、枝豆をやわらかく茹で、薄皮を取ってからみじん切りにします。赤ちゃんの様子を見ながらペーストからみじん切りへ移行してください。
■完了期
やわらかく茹でた枝豆を、粗みじん切りにします。噛むことに慣れてくる完了期ですが、誤飲を防ぐためにも薄皮を取って刻みます。

【調理】たっぷりのお湯でやわらかく茹でる

<鍋で茹でる>
  1. 枝豆に塩をふり、こすり洗いし、産毛を取り除く
  2. たっぷりのお湯にさやのまま入れて、やわらかくなるまで長めに茹でる(10分)
  3. ザルに上げてさまし、豆をさやから取り出し薄皮をむく
離乳食だけに使用するなら、塩を入れて茹でる必要はありません。大人も一緒に食べる場合は、塩を加えたお湯で茹でて、さやをとってから離乳食用の枝豆を再度茹でると塩分を落とせます。
<レンジで茹でる>
  1. 枝豆に塩をふり、こすり洗いし、産毛を取り除く
  2. 塩を洗い流す
  3. 耐熱容器に少量の枝豆を入れ、30mlほどの水を加える
  4. ラップをかけたら600Wで8分加熱する
それでも硬い場合は、様子を見ながら再度加熱しましょう。
<冷凍枝豆>
冷凍枝豆は、塩分が加わっている場合があります。食べてみて塩分が強ければ、下茹でをして塩分を除いてから離乳食に使ってください。

【保存】まとめて茹でたら小分けにして冷凍する

枝豆は生のままでも、茹でてからでも冷凍できます。鮮度が落ちると枝豆の栄養や甘味、風味が下がってしまうため、冷蔵庫で保管するよりも冷凍保存がおすすめ。一回分ずつ茹でるのは面倒なので、まとめて茹でて下処理をしてから冷凍保存しておくとレンジで解凍して使えるため便利です。

【月齢別】枝豆を使った離乳食におすすめレシピ

ここからは、月齢別に枝豆を使ったレシピを紹介します。栄養豊富で見た目も華やかになるので、赤ちゃんの成長に合わせて離乳食に取り入れましょう。

【中期】7~8ヶ月|枝豆のポタージュ

枝豆のポタージュ
大人も取り分けできるポタージュは、枝豆の栄養を丸ごととれる一品です。ブレンダーを使うとなめらかなポタージュができます。
<材料>
  • 枝豆 10g
  • タマネギ 10g(みじん切りにしてやわらかく茹でる)
  • 牛乳 大さじ3
  • 水溶き片栗粉 少々
<レシピ>
  1. 枝豆は薄皮を取り除き、やわらかくなるまで茹でてペースト状にする
  2. 鍋にタマネギ、枝豆、牛乳、水大さじ1を入れて火にかける
  3. 煮立ったら水溶き片栗粉を加えとろみをつける

【後期】9~11ヶ月|枝豆入りお焼き

枝豆入りおやき
手づかみ食べが始まる後期に、食べやすいお焼きです。食事としてだけでなく、おやつとしてもおすすめの一品。
<材料>
  • 枝豆 15g
  • じゃがいも 40g(茹でてマッシュにする)
  • 片栗粉 小さじ1
  • バター 少々
<レシピ>
  1. 枝豆は薄皮を取り除き、やわらかくなるまで茹でたら粗くつぶす
  2. じゃがいも、枝豆、片栗粉を入れて混ぜる
  3. 赤ちゃんが持ちやすい大きさの小判型に丸めたら、フライパンにバターを熱し、両面を1分半ほど焼く

【完了期】12~18ヶ月|ご飯でずんだもち

皿に盛られたずんだ餅
もち米の代わりにご飯を使ったずんだもち。見た目も爽やかで、枝豆のおいしさを存分に味わえます。
<材料>
  • 枝豆 20g
  • 牛乳 小さじ1/2
  • ご飯 30g
<レシピ>
  1. 薄皮を取った枝豆をやわらかく茹でてすりつぶしたら、牛乳を加える
  2. ご飯をラップに包み丸い形に整える
  3. ご飯にずんだあんをまぶす

離乳食で枝豆を与える際の注意点

並んだ枝豆
枝豆は茹でても硬さが残る食材のため、離乳食として与える際には気を付けなければならない点があります。最後に、離乳食で枝豆を使う際の注意点を紹介します。

冷凍や茹でた枝豆は塩抜きする

冷凍枝豆や茹でて売られている枝豆は塩分が強すぎるため、下茹でをして塩分を抜いてから使いましょう。赤ちゃんは内臓が未熟なので、塩分が多いと消化に負担がかかります。
また、枝豆は下処理に塩を揉み込んで産毛の処理をすることから、茹でて売られているものは塩分が入っている場合が多いです。豆を取り出して下茹ですることで、塩抜きをしつつ硬さの調節もできます。

消化しにくい薄皮は取り除く

枝豆に薄皮がついていると消化しにくく、飲み込みづらいため取り除いてください。はじめにさやごと茹で、豆を取り出し薄皮を取ってから再度茹でて硬さを調節しましょう。

3歳までは誤嚥防止のため刻んで与える

枝豆は表面がつるつるしているため、誤って飲み込んでしまう可能性があります。飲み込んだ勢いで器官に入ってしまうと、息ができなくなってしまいます。消費者庁からも3歳以下には大豆などの豆類を与えないようにと、注意勧告が出されています。離乳食に枝豆を使う時は、やわらかく茹でてからすりつぶしたり、刻んだりして与えましょう。

大豆アレルギーに注意する

枝豆は未成熟の大豆を収穫したものなので、大豆アレルギーに注意する必要があります。離乳食では豆腐から与え、アレルギー反応を確認してください。はじめて食べる場合はひとさじからはじめます。すぐに病院に行ける午前中に与えてアレルギー反応を観察してください。気になることがある場合は、小児科を受診し医師に相談しましょう。

栄養豊富な枝豆を正しく調理して、離乳食メニューを増やそう

離乳食を食べる赤ちゃん
枝豆を離乳食に使う際には、やわらかく茹でる、薄皮を取り除く、細かく切るなど調理方法を工夫する必要があります。しかし、見た目も鮮やかで栄養豊富な枝豆は、冷凍保存できるので正しく扱えば便利な野菜です。大豆アレルギーや喉に詰まらせないように気を付けて、おいしく離乳食に取り入れましょう。
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