【場所別】キッチン掃除の基本。排水溝やコンロ、換気扇などのやり方と頻度

汚れに合わせて選ぶ!キッチン掃除におすすめの洗剤

重曹の入ったボトル
キッチン周りの汚れは、油汚れやコゲ、水回りの水垢、ぬめりなど様々です。汚れは酸性、アルカリ性に分けられ、洗剤を使い分けて中和させて落とすのが効果的。まずはキッチン掃除に使いやすい重曹、セスキ炭酸ソーダ、クエン酸、中性洗剤を紹介します。

① コンロなどの油汚れに「重曹」

弱アルカリ性の性質を持つ重曹は、油汚れや焦げ、食品カス(たんぱく質)といった酸性の汚れを落とすのに効果的です。重曹は熱を加えるとアルカリ性が強くなり、また重曹の粒子は水に溶けにくく研磨力があるからです。
重曹を40℃~50℃のお湯で溶かすと、頑固な焦げつき落としに効果を発揮します。五徳やコンロの天板、魚焼きグリルなどの掃除におすすめです。ただし、アルミ製品にしようすると黒ずんでしまうので注意してください。
手肌につくと手荒れを起こす可能性があるため、使用する際にはゴム手袋を着用しましょう。

② シンクや蛇口の水垢に「クエン酸」

酸性の性質を持つクエン酸は、アルカリ性の汚れである水垢や石鹸カスを落とすのに適しています。水に溶かしたクエン酸水を、蛇口周りやシンクなどにスプレーするのもおすすめです。
クエン酸は揮発性がないため、使用後は残らないように十分に拭き取ってください。金属部分に拭き残しがあると、サビの原因となるため注意しましょう。また、酸性のクエン酸と重曹などの塩素系洗剤が混じると、ガスが発生するため絶対に混ざらないように注意が必要です。クエン酸で掃除をした後、すぐに塩素系洗剤を使うのもNGです。
クエン酸水は、水500mLにクエン酸を大さじ1が目安です。

③ 重曹で落ちにくい時は「セスキ炭酸ソーダ」

セスキ炭酸ソーダは、重曹と同じく弱アルカリ性の性質を持っていますが、重曹よりもアルカリ度が高いので汚れを落とす効果も高いのが特徴です。ひどい油汚れや焦げつきなど、重曹で落ちにくい時に便利です。
酸性の匂いを中和する効果もあるため、排水口やゴミ受けなどの掃除にも適しています。また、水で溶かしたセスキ炭酸ソーダ水を、手垢や皮脂汚れにスプレーするのもおすすめです。重曹同様に素手で使用すると肌荒れの原因となるため、ゴム手袋を使用しましょう。
セスキ炭酸ソーダ水は、水500mlにセスキ炭酸ソーダ大さじ1が目安です。

④ どんな場所にも使いやすい「中性洗剤」

中性洗剤は穏やかな洗浄力で手肌にやさしく、どんな場所の汚れにも使いやすいのが特徴です。親水性と親油性を持つ界面活性剤により、汚れを落とします。また、酸性とアルカリ性、両方の汚れに対応でき、他の洗剤と混ぜても安心して使うことができます。

キッチンの場所別掃除方法【シンク・排水口】

水垢のついたシンク
毎日使うキッチンは油断をすると水垢や油汚れがついてしまいがち。ここからは、場所別にキッチン掃除の方法を紹介します。まずはシンク・排水口の掃除方法です。

普段の掃除方法

シンクや排水口は調理で出た油や食材と水垢、石鹸カスなどが付着しています。毎日使い終わった後は、排水口の生ゴミを片付け、シンクや排水口(ゴミ受け)を中性洗剤で洗いましょう。シンクの水気はウエスで拭き取ります。
シンクや排水溝の臭い対策には、セスキ炭酸ソーダ水を週に1回程度使うのがおすすめです。排水口のぬめりや油汚れをキッチンペーパーで拭き取り、シンクと排水口にセスキ炭酸ソーダ水をスプレーしておきましょう。

月1回の念入りな掃除方法

普段の掃除で落としきれない水垢や石鹸カス、排水口のぬめりは念入りな掃除で落としましょう。
【シンク】
  1. シンクの水垢にクエン酸水(目安は水500mlにクエン酸を大さじ1)をスプレー
  2. ペーパータオルをのせ、乾かないようにラップをかけ数時間放置
  3. スポンジで水垢をこすり落とす
【排水口】
  1. 排水口に40℃のぬるま湯を流す
  2. 排水口やゴミ受けなどにセスキ炭酸ソーダ水をスプレー、10分ほど放置
  3. スポンジや使い古しの歯ブラシを使い、汚れをこすり落として水で流す
  4. 排水口やゴミ受けなどにアルコール除菌スプレーをかける

キッチンの場所別掃除方法【コンロ】

つけ置きしている五徳
コンロの掃除は、天板の素材によって洗剤を使い分けましょう。

普段の掃除方法

【ガスコンロ】
  1. 使い終わったら、コンロから五徳を取り外し、セスキ炭酸ソーダ水をコンロ周りにスプレーする
  2. 乾いたウエスで拭き取る
【魚焼きグリル】
  1. 二重にしたゴミ袋に40~50℃のぬるま湯と重曹100gを入れ溶かす
  2. 魚焼きグリルの取り外せる部分を1に入れて10~20分放置
  3. グリル内には重曹水やセスキ炭酸ソーダ水をスプレーし、ウエスで汚れを拭き取る
  4. スポンジや古い歯ブラシを使い、つけ置きした2の汚れをこすり落として洗い流す

月1回の念入りな掃除方法

月1の特別掃除では、吹きこぼれによる焦げつきといった、毎日の掃除では落としきれない汚れを落としましょう。
【五徳】
  1. 大きめの鍋(五徳が入るサイズ)に、水1リットルに対し重曹orセスキ炭酸ソーダを大さじ3、クエン酸大さじ3を入れる
  2. 1に五徳を入れて沸騰後、10分間煮る
  3. 火を止めてそのまま冷ます
  4. スポンジで五徳の汚れを落とし、洗い流す
【コンロの天板】
■ホーロー・ガラストップ
  1. 焦げついた部分に重曹を直接振りかける
  2. 食品用ラップを丸め、少し水で湿らせてからこする
■フッ素コート
  1. スポンジに台所用中性洗剤をつけ、汚れをやさしくこすりながら落とす

キッチンの場所別掃除方法【換気扇】

換気扇の掃除をする女性
換気扇の主な汚れは油とホコリが混ざったものなので、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダを使った掃除がおすすめ。水に溶かして沸騰させると、アルカリ濃度が高まるので汚れ落としにさらに効果的です。

月1回の念入りな掃除方法

換気扇は、毎日掃除する必要はありませんが、月1回の頻度で掃除をすると、汚れが溜まるのを抑えられます。無理な場合は半年に1回を目安に行うと良いでしょう。
  1. フィルターやファン、ネジなど取り外せるパーツを外し、二重にした大きめのゴミ袋に入れる
  2. 沸騰させたセスキ炭酸ソーダ水を1に入れ、すべてのパーツを浸ける
  3. 1~2時間放置して汚れを浮かす
  4. 古い歯ブラシや割りばしなどを使い、汚れをこすり落として水で洗い流す
  5. 水気を拭き取り、取り外したパーツを元に戻す
もし汚れをためてしまった場合は、ハウスクリーニングなどのプロにお任せするのがおすすめ。
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サッと使いたい!キッチンの掃除道具収納ポイント

カゴに入った掃除道具
キッチン掃除は「汚れたらすぐに」が基本です。最後に使いたい時にサッと使える、キッチン掃除の道具収納ポイントを紹介します。

ポイント①キッチンの掃除道具はシンク下が基本

キッチンで掃除道具を収納するなら、シンク下がおすすめです。シンク下は排水口があるため湿気がこもりやすく、凹凸しているため傷みやすい食料品や割れやすい食器の収納には向いていません。ファイルケースやキッチンラックなどを使って、シンク下のデッドスペースを上手に活用しましょう。
また、洗剤をおそろいの容器に入れ替え大きさを統一すれば、見た目もスッキリして収納スペースも活用できます。洗剤を入れた容器をラベリングすれば、中身も一目で分かるので安心です。

ポイント②コンロやシンクにはウエスを常備

汚れたらすぐ拭き取れるように、コンロやシンク周りに小さめの収納ボックスに入れたウエスを常備しましょう。ウエスは使い捨てできるように、使用済みのTシャツやタオルを小さくカットしたものがおすすめ。シンクを拭いた後に雑巾を洗ってシンクが濡れるジレンマも解消できます。コンロ周りは油が飛んで収納ボックスも汚れやすいため、洗える素材を選ぶと良いでしょう。

汚れに合った掃除方法でキッチンを快適な空間にしよう

キッチンを掃除している男女
キッチン掃除の基本は汚れの種類に合わせて洗剤を使い分けること。シンクの水垢やコンロの油汚れなど、場所によって汚れの種類が違います。また頑固に汚れがこびりついてしまわないように、汚れたらすぐに拭き取ることも大切です。汚れに合った掃除方法を定期的に行ってキッチンを快適な空間にしましょう。
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