
INDEX
- そもそも赤ちゃんのハイハイとは?
- ハイハイとは両手のひらとひざで前進すること
- ずりばいや高ばいとの違い
- 赤ちゃんはいつからハイハイをするの?
- ハイハイをはじめる目安は生後8ヵ月頃
- うつぶせで上半身を持ち上げはじめた頃
- ハイハイが赤ちゃんに与える効果
- 1. 行動範囲が広がり好奇心が刺激される
- 2. 全身の筋肉が鍛えられる
- 3. 股関節が発達する
- 赤ちゃんのハイハイ練習方法
- うつぶせの状態ですごす
- 興味をひくものを見せる
- 赤ちゃんのハイハイにまつわる疑問
- いつまでハイハイするの?
- ハイハイの練習に適した環境とは?
- 発達が気になる時に相談できる場所は?
- 赤ちゃんのペースに合わせてハイハイするのを見守ろう
そもそも赤ちゃんのハイハイとは?

赤ちゃんのハイハイとは、両手のひらとひざをついて前進する動きのことです。まずは赤ちゃんのハイハイについて、ずりばいや高ばいとの違いとともに解説します。
ハイハイとは両手のひらとひざで前進すること
赤ちゃんのハイハイとは、両手のひらとひざを床につき、おなかを持ち上げた四つん這いの状態から前進する動きのこと。手のひらとひざを動かし進むため、赤ちゃんの腕や足の筋肉が鍛えられる効果があります。また、赤ちゃんが自由に動ける範囲も広がっていきます。
ずりばいや高ばいとの違い
ずりばいとは、赤ちゃんがうつぶせ寝でおなかを床につけた状態で、腕と足の動きだけで前進する動きのこと。ずりばいは上半身の動きだけでできるのに対し、ハイハイは下半身の筋力がついて腰と足で体を支える必要があるのが異なります。
高ばいとは、ひざを床につけず、ひじとひざを伸ばした姿勢で前進すること。ひざが床についていないところが、ハイハイとは異なる点です。
赤ちゃんの体は、頭から首、背、腰、足といったように上から順に機能が発達し、ずりばい→ハイハイ→高ばいの順に進むことが多いです。ですがなかには、ずりばいをせずにハイハイをする、またはハイハイをせずにつかまり立ちをする赤ちゃんもいます。
赤ちゃんはいつからハイハイをするの?

赤ちゃんの成長には個人差があり、早くハイハイをはじめる子もいれば、ハイハイをせずにつかまり立ちをする子もいます。他の子と比べて焦る必要はありませんが、目安のひとつとして、多くの赤ちゃんがハイハイをはじめる時期と前兆を紹介します。
ハイハイをはじめる目安は生後8ヵ月頃
赤ちゃんがハイハイをはじめる時期は、一般的に生後8ヵ月頃。早ければ5ヵ月頃にハイハイをはじめる子もいますが、割合的には20人に1人程度です。月齢が高くなるほどハイハイをする割合も高くなり、10ヵ月頃には9割の赤ちゃんがハイハイをはじめます。
うつぶせで上半身を持ち上げはじめた頃
赤ちゃんは身の回りのものに興味を示し出し、下半身の筋力がつきはじめた頃にハイハイをはじめます。ハイハイ前兆は以下の通りです。
- ひとりずわりができる
- うつぶせになって手足をバタバタする
- うつぶせのまま、自分の両腕を床に突っ張り、上体を持ち上げる
- 腕を突っ張ったまま、うしろにずりずりと動いていく
ハイハイが赤ちゃんに与える効果

赤ちゃんにとってハイハイをすることは行動範囲が広がるだけではなく、筋力がついたり、股関節の発達を促したりなど体の成長を助ける運動にもなります。ハイハイが赤ちゃんに与える効果について紹介します。
1. 行動範囲が広がり好奇心が刺激される
ハイハイをはじめると、赤ちゃんは好きな場所へ行けるようになるため、行動範囲が広がります。それによって、赤ちゃんが自分から興味のあるものや場所へ近づけるため、好奇心が刺激されます。さらに、手足を動かすことで脳へ流れる血液が増え、脳の発達にもつながるでしょう。
2. 全身の筋肉が鍛えられる
手足を動かしてハイハイをすることで、筋肉が発達します。腰と足で体を支えるため、特に体幹が鍛えられます。おすわりだけの時期よりも運動量が大幅に増えて体が引き締まり、一時的に体重が減少する赤ちゃんも。
3. 股関節が発達する
ハイハイをすると足の動きが複雑になり、足をさまざまな方向へ動かすことで正常な股関節を形成します。赤ちゃんのうちにハイハイしなかった子どもは、股関節の形成・発達が未熟なために転びやすい傾向にあるといわれています。自分からハイハイをしない赤ちゃんには、ベビーマッサージをして股関節に刺激を与えましょう。
赤ちゃんのハイハイ練習方法

赤ちゃんのハイハイにはさまざまな効果がありますが、絶対にしなければいけないわけではありません。また赤ちゃんの成長には個人差もあるため、特別な練習方法はありませんが、赤ちゃんとのコミュニケーションの一環として、遊びながらハイハイを促す方法があります。
うつぶせの状態ですごす
赤ちゃんを遊ばせる時に、うつぶせの状態にしましょう。遊びながら、自然とハイハイに必要な筋肉が鍛えられます。うつぶせが苦手な場合は、仰向けになったママやパパの上に赤ちゃんをうつぶせに乗せて遊んであげるのがおすすめ。歌を歌ったり、赤ちゃんの頭や背中をなでたりして、赤ちゃんに安心感を与えてあげると効果的です。
興味をひくものを見せる
赤ちゃんの好きなおもちゃなど、興味をひくものを赤ちゃんの前に置いて見せます。どこかに行きたい、何かを取りたいという気持ちにさせることで、赤ちゃんが自分から動いて興味のあるもののそばに行く意欲を引き出せます。ただし無理は禁物。赤ちゃんが動けずに泣いてしまった場合は、手渡ししてあげましょう。
赤ちゃんのハイハイにまつわる疑問

最後に赤ちゃんのハイハイにまつわる疑問を紹介します。繰り返しになりますが、赤ちゃんの成長には個人差があるため、他の赤ちゃんと比べて悩み過ぎないようにしましょう。
いつまでハイハイするの?
ハイハイは、いつからいつまでと明確には決まっていませんが、おおよその目安は生後8~10ヵ月頃から生後1歳頃まで。ハイハイをはじめて行動範囲が広がったら、イスや低いテーブルなどにつかまって立ち上がるようになります。つかまり立ちから伝い歩きを経て、やがて1人で歩けるようになります。
1人で歩けるようになるのは、およそ1歳を過ぎた頃。ただし、ハイハイをはじめる時期や終わる時期は個人差が大きく、立って歩けるようになってもハイハイを続ける赤ちゃんもいます。
ハイハイの練習に適した環境とは?
赤ちゃんがぶつかってケガをしたり、何かを誤飲したりしないように片付けておきましょう。特に硬貨やたばこ、薬、電池などは赤ちゃんの手が届く場所には置かないように注意してください。
赤ちゃんがハイハイをはじめると、自分が行きたい場所や興味のあるものに向かって突進するので、階段や通路、台所など赤ちゃんが入ると危険な場所には柵をするのも良いですね。
また、赤ちゃんがハイハイをする床にはチリやほこりが舞いやすいため、こまめな掃除を心がけてください。マットやラグは赤ちゃんのよだれで汚れるため、丸洗いできるなどお手入れしやすいタイプを選ぶのがおすすめです。
発達が気になる時に相談できる場所は?
ハイハイをしないからといって病気や障害につながるわけではありませんが、赤ちゃんの発達や子育てに心配ごとがある場合は、ひとりで悩まずに相談窓口を利用しましょう。
■かかりつけ小児科
かかりつけの小児科に相談するとアドバイスがもらえるだけではなく、必要に応じて支援機関を紹介してくれます。
かかりつけの小児科に相談するとアドバイスがもらえるだけではなく、必要に応じて支援機関を紹介してくれます。
■児童家庭支援センター
子どもの発達から子育てまで相談できます。(自治体によって名称が異なる場合もあるため確認してください)
子どもの発達から子育てまで相談できます。(自治体によって名称が異なる場合もあるため確認してください)
■保険センター
保健センターでは、定期的な赤ちゃん検診を行っています。子どもの発達について相談できます。
保健センターでは、定期的な赤ちゃん検診を行っています。子どもの発達について相談できます。
■児童相談所
18歳未満の子どもに関する相談ができます。
18歳未満の子どもに関する相談ができます。
■児童発達支援センター
障害や発達の気になる子どもへの支援の他、児童発達相談もあります。
障害や発達の気になる子どもへの支援の他、児童発達相談もあります。
赤ちゃんのペースに合わせてハイハイするのを見守ろう

赤ちゃんはハイハイができるようになると行動範囲が大きく広がり、好奇心が刺激されて発達が促されます。ハイハイをはじめる時期は8ヵ月頃が目安といわれていますが、10ヵ月を過ぎてもハイハイをしなかったり、ハイハイをしないままで歩きはじめたりと赤ちゃんの成長には個人差があります。過度に心配する必要はありませんが、ハイハイやその他の発達に不安がある場合は、ひとりで悩まず専門機関に相談してみましょう。
宮城・福島のコープ宅配はこちら